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「下流老人と幸福老人」を読んだら下流でも幸福の道が開けた

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ちょっと前に「下流老人」という言葉がクローズアップされたが、この本では上流だけど不幸、下流だけど幸福など金銭面だけではなく周囲との関わり合いの中で「絆」による幸福もある。そういった様々な例や様々なデータから幸福度をはかっていこうというもの。

逆転の難しい資産格差の固定

基本的には退職金を得て以降、70代、80代になってから資産が増えることは、多額の不動産収入や有価証券などを持つ一部の富裕層以外にはないと言える。言い換えると、60代で資産格差は大体固定するのである。

公務員の方が正社員より資産階層が高いというデータもある(会社代表者・団体代表者の平均なみ)。解雇のリスクもなく勤め上げれば上流老人。子供に公務員を進める親や、自らの夢を「公務員」と平然と語る子供達、公務員恐るべし。預貯金だけ見ると、人口構成比で一番多いのは500万〜1,000万円未満で、全体の平均額は1,363万円。なんとか平均ぐらいは60代までには貯めておきたいが、かなり普段の生活を切り詰めないと僕には無理そうだ。(早くも下流老人決定!でも今楽しいことが僕にとって大事。本も買えないなんてつまらない。)また資産5,000万円以上の上流老人では33%が子や家族にへの遺産目的で資産を持っているため、格差の継承による固定化もある。

上流老人は寂しく、下流老人は買いたいものが買えない

年収が100万円未満の男性は40歳以降に大病、大怪我をして仕事を辞めたことがある人が多く、入院、手術などの医療費の負担が大きいことがわかる。僕の場合、祖母が生保会社に勤務していた関係で若い頃から生命保険に入っていたので、2度の入院と通院でも負担は少なかった。下流で不幸な老人は、買いたいものが買えず、医者へも行かず我慢するというのに対し、上流で不幸なのは体力的な問題と寂しさである。人生を振り返り後悔したことの上位は「もっと貯金、資産を増やしておくべきだった」というのが37.6%と一番多かった。資産があっても幸福でない人は、恋愛、夫婦、子供といった家族面での後悔が多い。このように上流老人は学歴もあり、仕事では成功したが、夫婦生活が上手くいかなかったり、子育てに失敗したり、健康を害することで俄然不幸感が強まる傾向がある。

年収や結婚・離別による幸福度の違い

一般的に考えて、年収は多い方が幸福度は高くなりそうだが600万円以上になると頭打ちになるというデータがある。また、男性の未婚者は資産が多くても幸福度は低く、一方女性は離別・死別しても資産があれば幸福だというデータが出ている。

それぞれの幸福の形

上流老人が断捨離、健康生活、文化生活を重視しているのに対し、下流老人は宝くじを買い近所の公園によく行くという。男女別に見ると女性は友達や近所の人の家によく行くといった付き合い系が多いことが特徴で、男性は「宝くじ」「近所の公園」「近所のファミレスで2,000円以上の食事」「近所の居酒屋」「図書館で新聞や雑誌」「近所の喫茶店」などで過ごすことが多い。「買わないと当たらない」と言ってBIGを一口だけ買って近所のカフェに行って読書する僕はすでに老人化している!?既婚以外の一人暮らしの男性シニア(僕はこのままいくとこれに類する)の幸福度は交際している異性がいるかどうかで格段に幸福度が上がるそうだ。幸福だと感じると思う時はどんな時か?という複数回答の調査では、好きなことをしてる時が60%で一位。男性では趣味など好きなことをやる事と異性が幸福の源と言える。

後半では老後の幸福のための様々な活動やシェア型社会の導入例などがいくつか紹介されていたが、僕は老後にそういうサービスを利用したいかというとそうでもなかった。僕は若い店員さんがいるカフェとかで本読んだりしてまったりする方がいいやと思った。

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