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「ストレスゼロの伝え方」伝えるために知っておきたいこと

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これから先、より豊かな暮らしをするためにいちばん大切なものは何かと問われたら、あなたはなんと答えるでしょうか。それは間違いなく対話力だと著者は言う。起業家から業界トップ企業の経営者、新入社員から60代の先輩ビジネスマンまで、幅広い業種の、様々な職制の人々のトレーニングを行ってきた著者が教える対話の達人が自在にこなす「対話力を上げる7つの要素」を紹介する書籍。

「慣れ」vs「伝わる」

方法や手段を変えることで、より「伝わる」状況を作り出すことができます。毎日たくさんの宣伝のチラシやDMが郵便受けに入っていますが、私たちはそれをすぐに捨てるべきか否か、おそらく1枚につき0.3秒以下で判断しています。その直感的な作業の中で、誰もがふと手を止めるのは、例えば宛名が手書きのものではないでしょうか。手元に残してもらえなければ、「伝わる」はおろか「伝える」ことすらかなわないのです。チラシやDMの送り手は、コストをかけて私たちの郵便ポストめがけて送ってきています。誰もゴミとして捨てられることを目的にしていません。方法や手段を変えて、なんとか相手の目に止まるように工夫を凝らしているわけです。

確かに興味のあるDM以外で目を通すのは手書きのものだったりする。特に「自分と関係ない」と一瞬で判断され捨てられていくDMの多いこと。インターネットの普及によりメールで連絡を取り合うことが増えましたが、メールの返信が来ない。メールでのやり取りは本心が伝わらない。こんな状況を打開するには手段を変えることです。メールがダメなら電話、電話がダメなら直接会うといったように、方法や手段を変えることで「伝える」から「伝わる」へ変えていくことができる。本来の目的が「伝わる」ことなら「伝わる」ためのベストな方法を試すのが最短。コミュニケーションは本来、会って話すことが大原則だ。まずは会って話し、メールやSNS、電話はその後のフォローアップとして使うことが望ましい。

相手の〝頭の中〟を確認する

「伝わる」会話にするためには何をしたらよいでしょうか。それは、相手の理解を確認することです。できることなら、相手の頭をパカっと開けて、自分が意図した通りに相手が受け取っているか確認したいところですが、さすがにそうもいきませんので、会話の最後に内容の確認をします。もともと話が階層化されていれば、その階層を確認すればいいわけですから、これはそれほど難しいことではありません。要は、今日の「目的」と「要点」を確認すればいいだけです。

ここで注意したいのが、「優先順位」の確認。情報が正確に相手に伝わり、実際に行動につながったとしても、その順番がずれてしまっては期待する結果は得られない。最終的に「伝わる」が実現したかどうかは、「伝わった」はずの相手が正しく行動を起こしたかどうかでしかわからない。相手にこちらの思うよう行動してもらうための最後のひと押しが「確認する」というステップです。

グーグルには決してできないこと

244年続いた、ある書籍版の百科事典は2012年に地球上から消滅しました。グーグルが誕生してから24年目のことです。今、PCに向かって検索をすれば、ビジネスでもプライベートでも、勉強でも遊びでも、グーグルさえあればどんな分野の情報も瞬時に手に入れることができます。特定の研究分野に関する記述に関しても、インターネットで十分な情報を得ることができるようになり、質も量も大学の図書館レベルに近づいているのではないかと思います。一方、情報の価値は日増しに下がっています。そして、それによって困る人たちが出てきました。専門家と呼ばれる人たちです。専門知識を売りにしてきたいわゆる士(サムライ)業の人たちは、情報武装したクライアント二値踏みされるようになってしまったのです。

今まで専門店でしか扱われていなかったモノがインターネットショップで気軽に買える時代となりました。このように、情報の価値や身近な生活環境にまで深く浸透し影響を与えているインターネットですが、人と人との対話の重要性にまでは影響していません。インターネットで相手の顔を見ながら会話や会議ができる時代でも、各国首脳が会談のためお互いの国を訪問するわけがここにあります。

5%が印象を決める

体のどこかでリズムを取りながら話すクセがある人に、その動きを止めて話して見てくださいというと、まるで話せなくなります。体を動かしながら話すクセは、一度習慣になるとなかなか直しづらいもですが、見過ごせません。なぜなら、「この動きはあった方が好印象」というものにお目にかかったことがないからです。辛くとも、今後相手に嫌な思いをさせたくないと思うなら、今が直し時です。

95%が動いていなくても残りの5%が動いているとそこに視線がいってしまいます。そして、その動いている5%の方で印象が決定づけられてしまう。落ち着いのない人と思われたりするのはマイナスです。

仏頂面の店員にはお金を払いたくない

スターバックスやタリーズコーヒーなどの進出によって、同じカテゴリーの値段がやや高めの喫茶店が増えましたが、スターバックスに払う金額と同じ額を仏頂面の店員に払うととっても損をした気分になってしまうのです。

安定した接客クオリティーのスタバ。店内や店員の雰囲気やなんかも料金に含まれているといったところでしょうか。

各章が終わるごとにポイントがまとめられており、パーっと読んでもおさらいできます。コミュニケーション能力が高ければそれだけでいいのかというとそれは違う気がするが、対話力は生きていく上でプラスとなるだろう。

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