「そんなこと気にしなければいいのに」ができない人のための本｜月下ナツ｜繊細すぎる私とのうまい付き合いかた

繊細さんであることはもう変えられないと諦めて共存する方法を考える。これは精神疾患と同じで寛解が難しい病気と付き合う覚悟の様なものが繊細さんにも必要かと思います。気にしなければいいじゃないと言われても気になるものは仕方がない。僕の場合数字に異様なくらい執着があり数字の並びを見るとすぐにネガティブな語呂合わせをしてしまう癖がある。それによって不安な気持ちになったり時には発作が。これはもうそういうものとして付き合うしかないと諦めています。

完璧主義を捨てる

「生きやすい人」は、自分の心の声に耳を傾けて、なるべくそれに沿った行動を取っているんです。私たちもＦＣの自我状態に向き合い、自分軸を強く持ちましょう。

もし何か言いたいことややりたいことが決まっても、全てが思い通りにはならないかもしれません。ここまで来て挫折するのももったいないですから、妥協案も一緒に作ることにしましょう。

「今度こそ！」と意気込んでも、頼まれごとをなかなか断れないこともありますよね。「断ったことによって、性格の悪い人だと思われるのが怖い」というより、「困っている人の心の痛みをどうにかしてあげたい」と思ってしまうのが私たちの課題なんです。

しかし私たちは同時に、 自分自身をも守らなければならないという役割を持っています。繊細さんが鈍感さんを気遣うことはできても、逆は難しいというのはお分かりいただけるでしょう。

となると、繊細な自分に気づいて守ってやれるのは、自分だけということになります。 強くなる必要があるのです。

そうは言っても「もう私を頼らないで！」「無理だから！」なんて突っぱねるのはハードルが高いはず。では間を取って、妥協案を提示してみましょう。

頼まれ事に対しては「３日前までに言ってくれたらいいよ」「来月ならいいよ」「この日かこの日なら大丈夫」などと条件を提示します。

これならば、断わる罪悪感も軽くすることができますし、「ちょっと疲れているんだけどな」「本当は面倒くさいんだけどな」という自分の心も無視せずに済みます。

また、セールストークがあるようなお店に行く前には、（本当でも嘘でも）予算を決めておくといいですよ。セールストークの後半になってくると、断るタイミングを作ったり、空気の流れを変えるのが大変になるかと思います。