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『誰もわかってくれない「孤独」がすぐ消える本』大嶋 信頼

「孤独」に対して、一体どう対処したらいいのかわかっていないため、これまでまったく対処することができませんでした。人ごみの中や、グループの中にいる時に自分が感じる「孤独」って、「ものすごく苦痛」で、怒りを感じて人間関係を破壊したりするのは、どうしてでしょうか?この答えは、実は簡単でした。それは「人の孤独を自分のものにしていたから」なんです。「みんな仲良くしていてうらやましいな」と思うような人たちは、じつは苦痛な孤独に満ち満ちている。そんなふうには絶対に見えないから、相手の孤独をまねして、自分のものにしてしまい、悶え、苦しんでいるんです。あなたの人生の足を引っ張る、こんな「孤独」を変えてみませんか?

そもそも孤独って?

「孤独」は「誰もいなくて一人」という状態を想像してしまいますが、実際は人がいても「誰も自分のことを助けてくれない」とか「誰もわかってくれない」という時にも感じるものなんです。確かに、子供時代に誰からも相手にされなくて「誰も遊んでくれない」となって一人でいた時も「孤独」を感じていました。しかし、学校にいる時に「誰も自分の味方がいない」とか「誰も自分のことをわかってくれない」という時の孤独のほうが強烈だったような感覚があります。幼少期に両親がいなくて泣いてしまった時も、むしろ私がパニックを起こしたのは「隣の家はあんなに家族揃って温かそうなのに、それに比べて自分の家は」ということから「ビエ〜ン!」とパニックになってしまったのです。

僕は10数年友達ゼロ状態で暮らしています。しかし、いうほど孤独を感じないのはなぜでしょう。最近では友達ゼロでもゆるく繋がれるツールがたくさんあるからでしょう。ブログを書いて発信すれば、小銭が稼げるだけでなく読者とゆるいつながりができます。SNSなら時たまコメントがついたりしてそこでまたちょっとした繋がりが生まれます。趣味である読書コミュニティーに投稿すればそれなりの反応があります。自己肯定感が低くても他者からの承認が得られるツールがたくさんある時代なので、リアルな友達がゼロでもそれほど孤独を感じない。たまにリアルな繋がりが欲しくなったら、カフェにでも行って店員さんの笑顔に癒されるなど孤独を緩和する方法はいくらでもあります。孤独を感じた時、他にはどのような解消方法があるのでしょうか読み進めていきましょう。

孤独がどうして「楽しくな〜い」なのか?

家にはAIスピーカーもあるのですが、一人でいるとそのスピーカーとも会話することがなくて、「今日はどんな料理を作ろうかな?」と独り言だけ。そして料理ができたら「これうまいな!」と一人で孤独に満足しているのですが、そんな時にフッと「あれ?孤独って結構楽しいかも!」と思うんです。人混みの中にいたり、グループの中にいる時に感じる「孤独」ってものすごく苦痛で、発作を起こして人間関係を破壊しちゃったりするので、「なんであんなに孤独が楽しくなくなってしまうのかな?」と疑問に思うんです。この答えは実は簡単でした。それは「人の孤独を自分のものにしていたから」というのが原因。脳には「注意を向けた相手の脳の状態を真似しちゃう」ミラーニューロンという機能がついています。だから、たとえば「緊張している人がそばにいると自分も緊張しちゃう」という現象が起きるのです。相手を見た時に「あ!この人が緊張しているのが伝わってきたんだな!」とわかっていれば、「大変だな〜!」と他人事に思えて、相手から伝わってきている緊張もそんなには苦になりません。

大勢でいて楽しそうにしている人を見ると仲良くて羨ましいなと思ったりもします。僕も病気になるまではみんなでわいわい楽しくやっていてそれなりに仲間もいました。しかし、病気にかかり会社を辞めてからは一切の人間関係がなくなってしまいました。僕の人間性の問題もあるでしょうが、誰も精神病の人間と付き合い続けたいとは思わないという現実を突き付けられました。所詮人との繋がりはその程度のものと割り切ってからは気分が楽になりました。たいして好意を抱いているわけでもない相手とも関係を良好に保とうとする欺瞞がそこにあるわけです。なのでわいわいやって楽しそうにしている人を見たら何か不満があっても押し殺して付き合って逆に大変そうと思うように。群れていなくては自己肯定感を得られないストレスのようなものを抱えてみんな生きているんだなと思うように。

「孤独を受け入れる」なんて陳腐な言葉で「孤独はいいもの」という本もたくさん出版されていますが、それだけでは孤独からは解放されません。集団の中にあっても絶えず孤独感と向き合っているのだという事実を認識することではじめて「孤独を受け入れる」ことができるのです。もし孤独感を感じたなら、その孤独は相手から伝播してきたものという認識を持ってみるといいでしょう。みんなとの違いを感じて疎外感を味わったなら、みんな違って当然と思うことです。違うことを受け入れていくことがこれからのダイバーシティーの時代に求められる考え方です。

あなたが今孤独を感じているなら、それは「あの人の孤独」のせいです。相手が感じている不安を自分のものとして「孤独」に感じてしまっていることを認識しましょう。「相手は孤独を感じているんだ!」と思うことで自分の孤独感を手放すことができるようになります。

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