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「うつ」の効用 生まれ直しの哲学|泉谷閑示|生きづらさを感じるすべての人へ贈る

ストレス社会のおいて「誰でもなりうる病気」となったうつ。治療は投薬などの対症療法がメインで休職や休学を繰り返すケースもまだまだ多い。再発を防止するには「すべき」ではなく「したい」を優先する。うつとの共存に必要な知識を蓄えるための教科書。

「うつ」は心の弱い人がかかるもの?

──心の弱い奴が、「うつ」になるんだ。

──「病は気から」なんだから、強い精神力があれば「うつ」になんかなるはずはない。

こんな考えを持っている人は、いまでも決して少なくありません。実際に「うつ」のクライアントの周りにいる同僚や上司、またご家族などでも、表向きはそうでなくとも、内心ではこんなふうに思っている方も少なくないのではないでしょうか。

しかし、ほかの誰にも増してこのように考えているのは、当のクライアント自身です。ひたすら「弱い自分」「ダメな自分」を責め続け、空回りし、状態を自ら悪化させてしまっています。これはいわば、「へたった馬に、 鞭 をひたすら打ち続けている」ような状況です。

それにしても、はたして本当に心が弱いということがあるのでしょうか?

また、精神力というものの実体は何なのでしょうか?

そして、それは「うつ」とどんな関係があるのでしょう?

そこでまずは、「心」や「精神」という言葉で私たちが漠然と指しているものを、一度きちんと整理してみるところから始めてみましょう。 人間を理解するために必要な「頭」「心」「身体」の関係  図1をご覧ください。これは、私たち人間の仕組みを、普段使い慣れている「頭」「心」「身体」という三つの言葉を使って簡単に図式化したものです。

最近は脳ブームの時代ですから、「『頭』とか『心』と言っても、そんなの全部『脳』のことだろう?」と思う方もあるかもしれません。

確かに、大脳生理学的に言えば「新皮質」「旧皮質」といったような分け方をすべきかもしれませんが、私がこれからお伝えしたいことを説明していくうえでは、それは必ずしも使い勝手が良くありません。

心が弱いとか病は気からなどと言ってうつを一刀両断する人がいる。かつては僕もそう思っていた。しかし心の病は(僕の場合は統合失調症だが)過度なストレスがかかると誰でもなりうるものだと知っておいた方がいい。いざ自分が罹患した時、心の持ちようとか言ってた自分を変えられないでいると辛すぎる。

薬に頼るのではなく薬を活用する

クスリに「頼っている」という後ろめたさ 「うつ」の治療において薬物療法が主流の今日ですが、クスリについて誤った認識を持っている方たちはまだまだ多いように思われます。

周囲からの誤解や偏見もありますし、クライアント自身の間違った思い込みもあります。また、薬物療法はどんな状態に役立つのか、どんな場合には効果が期待できないのか、つまりその効用と限界について、大まかにでも知っておくことは大切なことです。 「まだクスリに頼っているようでは、治ったとは言えないな」

言葉にしてあからさまに言われるかどうかは別としても、周りからこんな見方をされてしまって窮屈な思いをしている方も少なくありません。また、クライアント自身でも「クスリに頼ってしまっている」と、ある種の後ろめたさを感じている場合も珍しくありません。

この「頼っている」という非難は、メンタル系のクスリにはどれも依存性があるという誤ったイメージから来ているのではないかと思われます。

「うつ」の治療で中心的に用いられる抗うつ剤には、通常、依存性はありません(以前、覚醒剤に分類されるリタリンという特殊な薬剤の安易な投与や乱用が問題になり、現在では処方が厳しく制限され、通常「うつ」に投与されることはなくなりましたが、これは例外的に依存性のあるものでした)。

ですから、抗うつ剤に関して「頼っている」と捉えることは、完全に間違った認識だと言えるでしょう。むしろ、大部分のクライアントは「飲みたくはないけれど、少しでも良くなるように」と祈るような思いで、面倒でも服薬を続けているのです。

向精神薬というのは体や脳を休める方向に持っていてくれる薬と考えれば怖がるものでも嫌うものでもありません。眠れない人が睡眠薬を服用するのと同じ感覚、便秘の人の便秘薬みたいなものと考えてください。比較的長い付き合いとなる心の病は薬との付き合い方をきちんとすれば気分の落ち込みなどの症状を緩和できます。これは統合失調症などの幻聴などにも同じことが言えます。辛い時は迷わず服薬して!

うつと診断されたら読む本。会社の同僚など社会に出るとうつと遭遇する比率も高まります。悩んでいる人がいたらきちんとした知識で対応できるようリーダーとなる人にも読んでほしい。自分の抱えるスタッフがうつになった時にも役立ちます。

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