「いい質問」が人を動かす｜谷原誠

「いい質問」が人を動かす｜谷原誠｜あなたも質問を変えて、人生を変えてみませんか！？

2021年11月29日

「いい質問」は相手の心をぐっと掴み、相手にアクションを促します。ビジネスやパートナーとの関係が改善するだけでなく人生にまで大きな影響が。あなたも質問を意識して変え、人生を変えてみませんか？

人生を成功に導く、質問の6つの力

人は質問をされると、その質問に答えようと考えてしまいます。そして、答えを探します。私も「小さい頃、嬉しかった思い出は何ですか？」と質問されると、幼少時の思い出が蘇り、ずっと欲しかったおもちゃの「ミクロマン」を誕生日に買ってもらって涙が出るほど嬉しかったことを思い出します。おそらくあなたも先ほどの質問をされたら、私のように小さい頃の嬉しかった出来事を思い出していることでしょう。

私たちは普段から小さい頃のことを考えて暮らしているわけではありません。ほとんど忘れ去っています。ところが、１つ質問をされるだけで、時空は何十年もさかのぼり、小さい頃の思い出を探り、その答えを見つけ出してしまうのです。

つまり、「質問をされると、①思考し、②答えてしまう」のです。まるで強制されるように思考し、答えてしまうのです。

この質問による「①思考」と「②答え」の強制力という２つの機能が重要です。私たちは、パブロフの犬がベルの音で反射的によだれを出してしまうように、質問に対して反射的に思考し、答えてしまいます。

この質問の２つの機能により、私たちは質問による次の６つの偉大な力を手にすることができます。

１　思いのままに情報を得る

２　人に好かれる

３　人をその気にさせる

４　人を育てる

５　議論に強くなる

６　自分をコントロールする

この６つの力は、人生で成功するために必要な力と思いませんか？

まさに質問する力を身につけることは、人生で成功する力を身につけることに等しいと言えるでしょう。

質問をうまくすることによってコミュニケーションを円滑にする方法というのはそこらじゅうで聞く。LINEやSNSのDMなどでも質問を投げかけると回答をもらいやすいなどというテクニックを使って質問してくる人がいるが、たいてい普通の人にはいきなり聞かないだろうというお金の話だったりして辟易。顔が見えないと人は大胆になるものなのですね。

答えやすい質問をする

私たちは質問をするだけで相手を強制的に考えさせているのです。したがって、相手から情報を得ようとして質問をするときは、相手への礼儀として、なるべく相手に負担をかけないように質問しなければなりません。

たとえば、パソコンを買おうと思っているときに、パソコンに詳しい人に、「いいパソコンない？」などと質問すると、パソコンを欲しがっているのか、あるいは、単に性能のいいパソコンを知りたいだけなのか、どういう意味で「いい」と言っているのか、さっぱりわかりません。その結果「どうしたの？　パソコン買うの？」などと、逆に質問をしてもらう結果となってしまいます。これでは相手に対する礼儀に欠けると言わざるを得ません。

少なくとも「実は、今度仕事で使うためのノートパソコンを買おうと思っていて、メールとワープロくらいができればいいんだけど、軽くてなるべく安いパソコンないかな？」などと質問しましょう。そうすれば、相手は、自分が知っている範囲であなたの希望に合うパソコンの情報をくれるでしょう。そして、情報をもらったら、「ありがとう」と言うことです。これでバランスが取れます。

テレビの販売員がお客様が来店した際、質問するときも同様です。いきなり「何画素のテレビをお探しですか？」などと聞いたら普通のお客様はびっくりするでしょう。普通の人は、何画素かどうかでテレビを選んだりしないからです。それよりも、ここでの質問は、お客様のニーズを引き出すのが目的です。たとえば、「本日は、ご家庭でのテレビをお探しですか？」などのように、答えるのがいとも簡単な質問から入り、どのくらいの画面の大きさが必要か、画面は見られればよいのか、あるいは美しさを重視するのか、など、ニーズを引き出してゆくのです。そうでなければお客様は質問されることに嫌気がさして、とっとと他の店に行ってしまうでしょう。

特にそのジャンルのことに対して全く無知な人の質問にありがちな傾向は丸投げ。新しいパソコンが欲しいのに何も調べていないなんてありえない。自分の用途とそれに必要なスペックなんてググればいくらでも出てくる世の中で丸投げなんて‥‥高い買い物なのに信じられません（笑）

良い質問ができればその回答もあなたの求めるものに近い回答が得られます。質問力を磨いてあなたにとってプラスの答えを引き出しましょう。

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