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脳がめざめる「教養」|茂木 健一郎

      2019/08/22

新しい時代を生き抜くための一生役立つ「教養力」とは?近年、「教養」がブームです。しかし、教養をテーマにした本の多くに書かれているのは、「静的な教養」=身につけておきたい知識。もちろん、そういった教養も大人としては必要ですが、脳を覚醒させ、激変する現代社会を生き抜くためには「動的な教養」=問題を解決し、より自由に生きるための知恵も必要です。

教養とは?

本当の教養とはなんでしょう?本書ではそれを明らかにしていきますが、まずは、教養とは「あなたをいまよりも素敵な場所に連れていってくれるもの」ということを知ってください。本当の意味での教養とは、あなたの脳を覚醒させ、人生をブラッシュアップしていくものです。決して、本を1冊読んだらお手軽に身につくようなものではありません。一生を通じて磨き、あなたを助け、あなたを導いてくれるもの。そんな真の教養とはどのようなもので、どのようにしたら身につくのか。本書ではそれをお伝えします。教養とは、何らかの事象に対してすぐに答えを与えてくれるものではありません。いくら教養を学んだからからといって、すぐに仕事の成果に結びついたりはしないかもしれません。しかし教養を磨くことは、人生をより豊かなものにしてくれる、最高の自己投資でもあるのです。教養がみなさんにとっての「知のパスポート」となり、新しい世界がどんどん広がっていくことを願っています。

最近書店に足を運ぶと教養がつくと銘打った書籍を多く見かけるようになりました。その中の多くは雑学が詰まった読み物としては面白いのですが、残念ながら1冊読んだところで教養が身につくというシロモノではないというのは同意見。それでも、何も読まないよりは良いのですが。教養と聞くと知識量一択だと勘違いしている方も多いのではなかろうか?もちろん知識量も大事ですが、これは「静的教養」と本書ではよんでいます。

それに対して「動的教養」が同じくらい大事。それはどういったものかというと、中国旅行中、看板は中国語ばかりで何を書いているのかわからない。そんな時、Google Lensを起動して、看板を片っぱしから読ませてみる。看板を読み取ったらタピオカを取り扱った店が多いことに気づく。そこでどの店が美味しいのか中国版ツイッター「微博(ウェイボー)」で検索。中国語は読めないけれど、Google translateで翻訳すればOK。

つまり、あなたの身近にあるツールを使って、知識の幅を広げてコミュニケーションに役立てる力、これこそ現代の「新しい教養」であり「動的教養」で現代人が身につけるべき教養なのである。

教養の停滞から抜け出せ!

かの福沢諭吉は、儀礼的な慣習や固定概念などに囚われることを嫌い「独立自尊」という概念を唱えました。独立自尊とは、他人の力を借りずに自分の力だけで物事を行うことによって真の教養や品格を身につけることです。福沢諭吉は、それが日本人にもっとも不足していることだとだと言いましたが、僕も、日本人はいまだにこの独立自尊ができていないと感じます。

僕は友達との交流などを一切絶ってしまっているので、なんでも自分の力でやらないとダメ。幸いGoogle様のおかげで、なんでも検索すれば解決できる世の中なので、身近に知識豊富な友達がいなくても事足りてしまう。独立自尊とはちょっと違うかもしれないが、今あるツールを賢く使い最良の結果を求める行動が身に染み付いている。

アーカイブする力、リオーガナイズする力

動的教養の時代に求められる「広く知る」とは、単に俯瞰したものを「アーカイブ」する記憶力や整理力ではなく、「リオーガナイズ」する力、つまり、全体を見渡して再編集できる感性と直感です。これを磨いていくことが、現代は必要なのです。たとえば、音楽の世界。音楽の世界にもテクノロジーの波が押し寄せているわけですが、いまもっとも稼いでいるアーティストはDJだと言われています。アメリカの経済誌、「フォーブス」は毎年「世界でもっとも稼ぐDJランキング」というものを発表しています。ここ数年、トップに立っていたのがカルヴィン・ハリスという人で、2018年の推定年収は4800万ドル(約54億円)でした。

多くの楽曲を聴いてその中から自分の審美眼にかなったものを世の中に提供するのがDJ。最近では自分で楽曲を作ったり、有名アーティストに楽曲提供したりと活動の幅は広がっている。僕も一時期機材を買ってDJの真似事を自宅でやってみたりしたことがある。しかし、プロで活躍する人との間には音楽に対する知識量に大きな差があり、日々楽曲購入に費やする金額もかさんでいくことから自然と気分はフェードアウト。今では酒、タバコ、音楽に使っていた金額を書籍に投じるように変わっていきました。

教養本が書店の一角を占めるこの時代。本物の教養を身につけるにはどうすれば良いのか?「価値を生む力」「自由に生きる力」「一点突破する力」あなたの脳が進化する一生役立つ教養力の磨き方がここに!

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