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女はなぜキャバクラ嬢になりたいのか? 「承認されたい自分」の時代|三浦 展 , 柳内 圭雄

全国のキャバクラ嬢と予備軍へのインタビューから現代の女性たちの意識を調査。下流社会の事例研究の答えがここに。

下流社会の事例研究

キャバクラ嬢になりたい女子が増えている。

それは、なぜだろうか?

短期的、直接的な原因としては、テレビ、雑誌などの影響が考えられる。

まず近年、テレビではキャバクラ嬢を主人公にしたドラマ(『恋する!? キャバ嬢』『女帝』など)が放送されたほか、現役キャバクラ嬢をスタジオに集めたバラエティ番組やクイズ番組が増えている。私が歌舞伎町のキャバクラの店長に取材したところでは、昨年( 07 年)、キャバクラに面接に来た女子のうち3割が、『女帝』を見てキャバクラに興味を持ったという。

また最近のテレビでは、ゲイたちも人気者になっている。元AV女優や元高級コールガールも登場する。私が中高生の頃なら、深夜の『 11 PM』にしか登場しなかった夜の世界の住人たちが、真っ昼間からテレビに出るし、ゴールデンタイムにも登場するようになったのである。

こうしたメディアの影響によって、キャバクラ嬢は決して日陰の職業ではなく、むしろ華やかな職業として社会に許容されるようになったと言える。キャバクラ嬢になることに対する抵抗感が和らいだのだ。

それから、『小悪魔 ageha』というキャバクラ嬢とその予備軍向けの雑誌が 06 年に創刊され、その後部数を伸ばし現在 35 万部を発行するまでに成長している。現役のキャバクラ嬢が誌面に登場すると、そこで彼女が着ていた服が売れるというほどの影響力を持っているという。

08 年2月には歌舞伎町の現役人気キャバクラ嬢7人が歌手としてCDを出した。7人で年収総額2億円だという。キャバクラでかかる音楽をテーマにしたCDも数多く発売されている。

また、キスミー化粧品では、 05 年、キャバクラ嬢風の女性の漫画をパッケージに使った「ヒロインメイク」を発売し、人気を博している。その他にもキャバクラ嬢風のイラストを使った入浴剤なども多い。それは今キャバクラ嬢が、「女力」を身につけたい、セクシーになりたいと思っている若い女性にとっての憧れになっているからであろう。

男たちへの需要がある以上キャバクラ嬢はいなくならないだろう。みんなが清楚可憐な女性が好きなわけではない。キャバクラ嬢のような容姿を好む男性がいる以上なくならない職業。そこで男たちにモテまくった上、高額な賃金を得られる可能性にかけてキャバ嬢を目指す子が後を絶たない。僕がやっているライブ配信アプリでもそのようなキャバ嬢に憧れを抱く子達は以前よりも増えた印象。個人的にはキャバ嬢の見た目と共になろうと思った動機が安易なため僕はそのような発言があった時点でその子の配信に興味が湧かなくなるが(笑)。

キャバクラ嬢になりたいのはこんな女子

それにしても、上位3位が芸能系の職業で占められるのは、あらためて驚きである。私が 15 ~ 22 歳だった時代にも、女優、モデル、歌手、ミュージシャン、芸能人などになりたい人はいたと思うが、4割もの人がそのように回答したとは到底思えない。せいぜい1割程度であっただろう。

こうした芸能系の職業がなりたい仕事の上位に上がるのは、現代において、好きなことを仕事にしたい、自分らしく働きたいという価値観が非常に強いことの現れであろう。

若者が好きなことを仕事にしたいと思うだけでなく、大人が、好きなことを仕事にしろ、夢を実現しろといったメッセージを送り続けているのが現代である。であれば、あまり夢のある仕事には見えない公務員などよりも、芸能系の仕事のほうがはるかに上位に来るのは当然であろう。

こうした事実を、好きなことを仕事にしたい、つまり意欲のある若者が増えたと見なすのか、それとも逆に、まじめな仕事、堅い仕事に対する意欲の低下、いわば「下流化」と見なすのかは意見の分かれるところであろう。 風俗嬢になりたい女子も1割!

ちなみに 08 年の調査では選択肢に「風俗嬢」も入れてみたが、Z世代女子でなってみたいと回答したのは約1割もいる!

生真面目な方なら眉をひそめる結果だろう。

しかし、今はインターネットなどのメディアに性情報が氾濫しているし、普通の外見の女の子が風俗嬢やAV女優になっていることは小学生でも知りうる。飯島愛のように元AV女優が堂々とテレビに出るようになったのは、もう 15 年以上前である。最近はゲイのタレントも多い。昔なら深夜番組にしか登場せず、夜の職業、日陰の職業と見なされた職業が、昼間の番組にもゴールデンタイムの番組にも登場するようになった。それどころか、ゲイを集めた『おネエ ☆ MANS』のような番組すらある。

表舞台に多数出てくることでいわゆる夜の仕事に以前のような抵抗感がなくなっていると言える。そして華やかな世界に憧れる女子たちも増加中というわけだ。一度はキャバ嬢を経験してみたいという子は案外多く、体験入店的なものも活況のようだし。しかしコロナで営業がままならなくなって活動の場が失われた彼女たちが他の場所に溢れ出てきている印象。

キャバ嬢に憧れる女子たちの生態を分析。なぜ抵抗感がなくなったのか、メディアへの露出が目立つようになったのはなぜか?おじさんの心を奪う彼女たちの意識を調査。

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