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国境とはなんだ|唐津 雅人|日本の国境にまつわる様々な解釈、領土問題を考える

国境と聞いても日本に生まれた僕は海に囲まれたこの国でそれを身近に感じることはない。海の向こう側な訳だが、その国境は海上にある。日本の国境にまつわる様々な解釈、領土問題を考えることでそれが身近なものだとわかるように。

「日本」の国境がたどった道

サンフランシスコ講和条約においては、日本の領土の範囲も決められました。厳密にいうなら、第二次大戦終了時点で日本が有していた領土のうち、放棄する地域が条約に明記されたのです。放棄しない地域は従来どおり日本の領土ということですから、形式上は、国際社会の承認のもとに新生日本の領土が決められたということになりますね。ただしサンフランシスコ講和条約は、第二次大戦における日本の交戦国(日本に対して宣戦布告をした国)のすべてが署名したわけではありません。講和会議自体には 52 カ国が参加しましたが(日本の交戦国はこんなにも多かったのです。実際には会議に参加していない国もあったため、さらに多かったのですが)、そのうちソ連、ポーランドと当時のチェコスロバキアは、アメリカ主導の条約への抗議から署名しませんでした。すでに東西対立の時代は始まっていたということですね。そのほか、交戦国の中でもインドとビルマ(現ミャンマー)は会議に不参加でしたし、インドネシアは会議に参加し署名もしたものの批准をしていません。また、第二次大戦で日本の最大の交戦国であった中国(交戦時は中華民国)は、この2年前、国共内戦を経て共産党政権による中華人民共和国が成立し、蒋介石率いる中華民国政府は台湾へ脱出したばかりで、「中国」を代表する政府がどちらであるのかハッキリしませんでした(イギリスは中華人民共和国、アメリカは中華民国を支持する立場でした)。結局は連合国陣営で意見が一致しなかったため、「中国」に対する会議への招待自体がされませんでした。よってもちろん、中華人民共和国はサンフランシスコ講和条約に署名していません。一方、終戦まで日本の領土であった朝鮮も、日本の統治下にあった=日本の交戦国ではなかったということから、日本に対する戦勝国の立場ではなく、会議に代表を送り込むことはできませんでした。そもそもこの1951年という年は、前年に始まった朝鮮戦争が、最激戦期こそ過ぎていましたがまだ休戦には至っていません。第二次大戦は終わったとはいえ、世界はまだまだ混沌の中にあった、いやむしろ冷戦という新たな混沌に向かって動き始めていた、そういう時代だったのです。

第二次世界大戦後の日本の領土問題はサンフランシスコ講和条約の定めるところによるものとは習ったが、その批准に参加していなかった国が結構あることは知らなかった。やはり自国の利益につながる領土問題は国にとっての最重要問題なので簡単には明け渡せないということか。

「国境」の変遷を知る

日本の国境は固定されるどころか、いま大いに揺り動かされている状況です。しかもそのいずれの場所も、舞台は海です。日本が現在直面している国境・領土問題へ突入する前に、そもそも国境とはどういうもので、近現代的な国境という考え方自体はいつの時代、どこで生まれたのかを振り返っておきたいと思います。国境の定義は、学問的にはいろいろと難しい要素もあるのでしょうが、ごくごくシンプルに理解するなら、要は領土の外枠と考えておけばいいでしょう。領土とは何か。これはここまで見てきたように、国家の主権が及ぶ範囲だとする考え方が一般的であろうと思います。では、国家とは何か。現代において国家とは、「主権」「領土」「国民」の3つの要素を満たしていることが求められるとされています。主権がなければ領土はありませんし(ある地域を自分の領土だと決定する主体がないということですから)、領土がなければその領土に暮らす国民もありませんので、この3つはお互いに深く関係しているともいえます。ある土地に人々が暮らしていても、主権がないためその土地を領土とはできず、国家とはなれない民族(たとえばクルド人)も世界にはいます。これまた細かいところを探れば、そもそも世界にはいろんなスタイルの国家がありますので、すべてにフィットする定義を見つけ出すのは難しいことでしょう。専門的に考えすぎなければ、「国家とは主権・領土・国民の3つを有しているひとまとまりの共同体」……ということで大きなハズレはないと思われます。

会場の領土問題は学校で200海里という言葉で習ったが、重なるところもあって複雑だ。しかし昨今の中国はこの200海里さえも無視した自国の領土(海上)を主張するようになり混沌とした状態に。今後、大きな紛争の種にならなければいいが。

日本の国境の今

竹島は島根県に属しています。島根県に正式に編入されたのは1905年のこと。当時の日本政府は尖閣諸島と同様、竹島に他国の支配が及んでいないことを確認して編入したのですが、韓国側ではこの編入を「韓国併合の先駆けとなる不法占拠」であったとしています。しかし当時竹島は韓国領ではないため、この批判はあたりません。

海洋資源の関係から、竹島の領有権問題は深刻だ。認めるわけにはいかないが実効支配している事実をどう受け止めるかだ。これがまかり通るようではもはや戦争と変わらないのではと思ったりもする。

島国日本に生まれて国境が海の上にあるという特殊な環境に育った僕たちが学ぶ国境問題の書籍。

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