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命はそんなにやわじゃない|杉浦 貴之|がん余命半年からの生還。それは決して奇跡ではなかった。

がんによる余命宣告、しかも半年。そこから生還を果たした奇跡の人の諦めない再生記。生きることを諦めなかった、命あることを歓び常に笑いを求め逆境を楽しんだ再生ストーリー。

衝撃のがん告知

「余命は早くて半年。2年後に生きている可能性は0%」

ぼくにできたがんは、一般的な腎臓がんとは違い、P-NET(未分化原始神経外胚葉性腫瘍)という、著しく進行が速く子どもの大脳にできやすいものだという。成人の腎臓にできたケースは当時日本で 20 例ほどしかなく、2年以上生存している人がいなかったため、そのような宣告がなされたのだろう。

この医師の絶対的な余命宣告に対し、母はショックで泣き崩れたわけではなかった。

「余命宣告など、私は絶対に信じません。息子を信じます」

と言って、宣告を受けた診察室から出ていってくれたという。

親はぼくを信じてくれた。親の信じる気持ちはぼくの心の奥まで伝わってきた。

当時共働きだった両親は、仕事を終えると毎日、車で1時間かけて見舞いに来てくれた。言葉ではなく、その姿から、眼差しから、二人の思いが伝わってきた。

「自分の命に代えてでも、貴之を助けたい!」

そしてぼくは思った。

「ぼくは無条件に愛されている」

それまでは条件を満たさなければ愛してもらえないと思っていた。テストでいい点を取れば、いい大学に入れば、いい会社に入って、高い給料をもらえば愛してくれる…。自分の生きる目的は、親の期待に応えること、親にとっての自慢の息子でいることだった。

長男のぼくは、「海外を飛び回る仕事がしたい」という夢をしまいこみ、地元の高校、地元の大学をストレートで卒業。就職したのは、家から 10 分のところにある会社。誰よりも親孝行をしていると思っていた。

しかし…それは間違いだった。ぼくの勘違いだった。ぼくの身勝手な思いこみだった。恥ずかしかった、申し訳なかった。

自分が窮地に陥った時には色々考えを巡らせるものだ。僕も統合失調症で入院している際、保護室という堅牢な「独房」と呼ばれている個室に入れられた時は発狂寸前で色々なことが頭の中を回った。自分が攻撃されているようで。しかし、著者のようにそんな状況下でも愛されているという実感が得られるのは良い方向へ舵を切る上で重要。

あなたが息子なら、絶対に仕事を辞めさせている

「命が大事、生きていることがいちばん…」

それは両親の思いでもある。がん宣告から立ち上がり、前向きにがんを治していこうと誓ったとき、両親のこの思いが大きな力となった。仕事に復帰し、少しずつ元の生活に戻ろうとするなか、大事なことを忘れかけている自分に気づいた。そして、ぼくのことを本当の息子のように叱ってくれたお客さん、ぼくのことを尊重し、大きな愛で見守ってくれる両親の思いに心から感謝した。

ぼくは翌日、会社に一週間の休暇を願い出て、療養させてもらうことにした。向かった場所は、ある雑誌で知って、以前から気になっていた長野県にある療養施設。2000年 10 月末、手術からちょうど1年が過ぎた頃のことだ。

その療養施設は、長野県の北アルプスの森のなかにあり、自然治癒力を高めるために、心と体を整えるワークショップ、食事療法などを行っている。

西尾から電車で約5時間かけて最寄り駅に到着。電車を降りると、清らかな空気が体に染み渡り、壮大なアルプスが目の前に広がった。

ここで体を立て直そう。

手術から1年、自分が想像していたよりも体調は良くない。手術後の自分のビジョンでは、この頃には元の自分の体に戻ってバリバリ働いているはずだった。それが仕事には全くついていけず、体調はどんどん悪くなり、休暇を願い出るありさま。情けなくて、はがゆくて、くじけそうになったが、そびえ立つアルプスの山々を眺めながら、「ここで復活するんだ!」という強い気持ちで自分を奮い立たせた。

病気で会社を辞めることほど辛い選択はない。僕の場合せっかく転職で正社員に登用されたのに、一週間で病気が悪化して辞めざるを得なくなった。前の会社では休職を勧められたがそうしていたら仕事を辞めなくて済んだのかもとか色々考えたけどストレス面から考えても辞めることが正解だった気がする。

人間の生命力はすごいものがある。余命宣告を受けたり入院したりしても絶対治すと息巻くぐらいの気概があれば良い方向にいく事例もあるのだなと思った。それでも死は避けられない場合もあるが、こうしたケースはリハビリなどを行う人に読んで欲しい。

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