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バカの国|百田 尚樹

世の中バカが溢れている。お客様は神様ですという言葉を真に受け、神のように振る舞うクレーマーバカ。SNSで明らかに詐欺のような商材を売りつけようとするバカ。そんなバカに惑わされていては、普通の人間が損をするばかり。あえて距離を取ることで自身が被害を受けないためにそうしたバカを早期発見することが大事。

自己顕示欲の化物

愛知県常滑市のコンビニ店内で販売中のおでんを指でつついた二十八歳の男が器物損壊と威力業務妨害の疑いで逮捕されたというニュースが二〇一六年十二月にありました。これこそ最高のバカです。若者といっても二十八歳の嫁も子供もいる男が、営業中の店内で「おでん、ツンツーン」と言いながら嬉しそうに指でおでんをつつき、その様子を自らインターネットのサイトに投稿したのです。それだけでも呆れますが、もっと呆れることは、この男は動画を見た人たちから一斉に非難されることすら楽しんでいました。自分が話題になることがなによりも嬉しかったようなので、まさに完全な異常者です。もしかしたら、今、私がこのことを文章に書いていることすら、彼を喜ばすことになっているのかもしれないと思うと複雑な気持ちです。常人の感覚を持っていない人間ほど恐ろしいものはありませんから、店員が「怖くて止められなかった」というのもわかります。さすがに逮捕されてからはいたく落ち込んで反省しているそうですが、遅すぎます。ここは実刑を含めた厳罰に処してもらいたいものです。そして、その刑罰内容もしっかりと報道してもらいたいと思います。そうでないと、日本中に潜伏しているバカ予備軍がまたぞろ現れてきてしまいます。

世の中には注目を集めたいがためにバカな行動をとる人が多すぎる。YouTubeなどでも不適切な表現方法で視聴回数を稼ぐ輩が後を絶たない。おでんツンツン男なんてその投稿のどこが面白いのかわからないし、勘違い甚だしい。

こんな学校あり?

この学校は「公立」でも「私立」でもない「株式会社立」というものだそうです。これは文字通り株式会社が設置運営するもので、私学助成金などが受けられないなどの不利益がありますが、自由にカリキュラムを組んで独自色を出せる利点があるようです。しかし、いくら独自色といってもそれはないだろうというような呆れた教育実態がわかりました。この学校には通信制課程がありますが、その生徒たちは一定期間を対面授業のために本校に通わなければなりません。昨年そのために全国各地からバスなどを使って登校させた時の授業内容がもう呆れるほどぶっ飛んだものでした。通学時にバスの中で外国映画を観るのが「英語」の授業、途中ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)に立ち寄ってお土産の買い物をするのが「数学」の授業、神戸で二時間夜景を見るのが「美術」の授業、レストランで夕食を食べるのが「家庭科」の授業、アイスクリームの手作り体験をするのが「社会」の授業、挙句の果てに駅から学校まで歩くのが「体育」の授業として単位を与えていたというから面白すぎます。近代日本を代表する彫刻家の一人、平櫛田中の名言に「勉強勉強、人生すべて師なり」があります。生きていくうえで遭遇するあらゆるものから学ぶものがある、ということでしょうが、それを実践したとしても、拡大解釈のし過ぎです。文部科学省は「学習指導要領から大きく逸脱した内容で、高校生への教育とは認められない」と言っています。当たり前です。現在在籍している千二百人の生徒の一部は授業のやり直しが必要となるようです。今度はちゃんとした授業になりますので、一度楽を覚えた生徒はその落差に啞然とするのではないでしょうか。

こんなふざけた学校ありなのかと疑問に思ってしまうが、勉強が苦手であれば向いてそうな職業訓練を受けるとか、対人関係の構築が苦手であればネットで稼ぐスキルを身につけるとか様々なアプローチがある。それを教えるのが教育機関であって、無理に高卒の学歴を付与するだけでは何の解決にもならないような気がする。

役人と書いてバカと読む

前述のカレー給食中止の原因となった事件についてです。小学校でいじめ発生と聞くと誰でも子供同士のものを思い浮かべますが、神戸市須磨区の市立小学校でのそれは違いました。なんと先輩教員四人が二十代の男性教員をよってたかっていじめていたのです。その内容も「『ボケ』『カス』といった暴言を頻繁に浴びせる」「コピー用紙の芯でお尻をたたく」など今時の小学生でもやらないようなものから、「羽交い締めにして激辛カレーを目にこすりつける」「LINEで第三者にわいせつな文言を無理やり送らせる」など中学生も呆れ返るものまで、程度の低いものばかりです。さらに「被害教諭の自家用車の上に乗ってへこませる」とまでくれば、もうこれはいじめなんかでなく立派な犯罪です。被害男性は精神的に不安定になり、二〇一九年九月から学校を休み療養中とのことで、担任していたクラスには急遽、臨時講師が配置され児童の面倒を見ているといいます。小学生にとって担任は一番身近な大人で、学期の途中での交代の影響は小さなものではありません。ましてやその原因が他の教師からの「いじめ」ということですから、子供を預けている親からしたら「加害教師」は絶対に許せない存在です。いじめが原因の自殺などが報道されるたび、学校に通っている子を持つ親は心を痛めます。そして、すべての学校からいじめがなくなることを祈るのですが、それを指導する立場の先生たちが自らいじめ行為をはたらいていたのですからどうしようもありません。関係者によると、加害側の教員は三十~四十代の男性三人、女性一人で、事件が発覚したことで、十月に入ってからこちらは有給休暇で休んでいるそうです。被害者の休職に対し、加害者は有給というのも、まったく納得できないところです。市教委は当該四人をこのまま小学校の現場から外す方向だとしていますが、教育者として最もしてはいけないことをした彼らには、あいまいな一時しのぎの処分ではなく、懲戒免職で二度と教育現場に戻れないなど徹底した厳罰を与える必要があります。それこそが「いじめをしたらどうなるか」を子供たちに教えることにもなるのです。いじめっこ教師が最後に子供たちに(反面)教師としてできることはそれだけです。

こんなん全員懲戒免職事案でしょう。大人がいじめで罰せられないのを目の当たりにしたら、それをみた子供たちが真似をする。大人は子供の模範たるべくありたいものです。

おいおい、今の日本バカばっかで大丈夫か?と言いたくなるバカたちの大行進が始まります。皮肉にも日本で実際にいたバカのお話なので将来不安になりますが‥‥。

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