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好きなようにしてください たった一つの「仕事」の原則/楠木建

仕事の迷いに『ストーリーとしての競争戦略』の著者が答えを示す!
「大企業とスタートアップで迷っています」
「30代でいまだに仕事の適性がわかりません」
「キャリア計画がない私はダメ人間ですか?」――
20代~40代から寄せられた仕事の迷いや悩みに対して、時に厳しく、ユーモアに溢れた視点で楠木建氏がアドバイスをおくる。
・人生はトレードオフ。その本質は「何をやらないか」を決めること。
・環境の選択は無意味。「最適な環境」は存在しない。
・趣味と仕事は違う。自分以外の誰かのためにやるのが仕事。……など

大企業とスターアップで迷っています

民主主義と資本主義の現代日本(および他の多くの国や地域) では、昔の秦の始皇帝や徳川幕府の将軍のように、一人ですべてを思い通りにできるわけではありません。多少の差こそあれ、みんながまずまずイコールの土俵に立っているのがいまの時代です。これはよく言えば、平等だとかフェアだとか、誰にも可能性があると言えますし、裏返すと、しょせん一人の人間が社会の中でできることは、たかがしれているということです。あまり自分の人生を重たく考えないほうがいいと思います。

大企業とスタートアップどちらにせよ迷っているようであれば、あまり重く考えないで自分の好きなようにすればいい。僕もそう思います。大企業とスタートアップでは企業風土も違うので、その辺を加味した上で、自分がどちらに向いているか考えましょう。僕は大企業の契約社員からベンチャーから成長した企業に転職しましたが、企業風土が全然違い、結局馴染めず退職することになりました。そのときメンタルを病んで入退院を繰り返しましたが今では元気にやっています。統合失調症なので幻聴は未だ残っていますがそれでも生活できているので楽観的です。

仕事で成功しても、女として負けですか?

「男女」「既婚・独身」、こうした二分法は単純かつ手っ取り早いので、自分を当てはめて考えがちですが、人間はあくまでもナマモノ。二分法に押し込めるには無理があります。 その最たるものが「勝ち負け」です。調子がいい時もあれば悪い時もある。「対抗する」とか「かわす」というふうにあまり考えず、たとえば、「結婚もありかな」「この辺でちょいと男遊びでもしてみようかな」というふうに気楽に考えてみてはいかがでしょうか。いずれにせよ、あまり「仕事では勝ち」とか「女としては負け」とか、勝ち負けというフレームで考えないほうがいいと思います。現実には、ほとんどが程度問題です。 話は若干逸れますが、僕の大キライな言葉に「勝ち組・負け組」というのがあります。この言葉が戦後混乱期のブラジル移民の不幸な歴史から出てきたことをご存じの方も多いと思いますが(知らないよ、と言う人は人間社会の深い部分に触れる話なので、各自調べてみてください)、それは置いておくとして、何でもかんでも表面的な基準で「勝ち」と「負け」に分類する、きわめて底の浅い話だと思います。だいたい、勝つにしても負けるにしても「組」にするのが何とも下品。組にならずに一人で勝ったり負けたりしてろ!と言いたい気分になります。 話を戻します。そもそも、仕事生活にしても女としての人生にしても、勝ちか負けかなんていまの段階では白黒つけられません。「死ぬ時にはじめてわかる」と言う人もいますが、死ぬ時にいたってもまだわからないものなのではないかと僕は思っています。要するに、自分で「勝ち」と思えばそれでもう勝っているわけで、逆に自分で負けと思えばその時点で負けているわけです。

既婚か独身かで勝ち負けを判断するなら僕は負け組ですが、そもそも人生に勝ち負けをつけるのがおかしな話。結婚していても不幸な人はいくらでもいるし、パートナーいるが結婚していない人だっている。僕のように病気と無職であることが原因で一歩前に出ることすらままならない人もいれば、極度の面食いで自分はさておき、美男美女としか付き合いたくないなんて人もいるだろう。男女のあり方も多様化する時代、既婚・独身の二分法で語るのはもうやめましょう。

子供を海外の大学に行かせるべきですか?

「私自身、日本育ちで英語にはとても苦労しただけに、息子に同じ思いはさせたくありません」とのことですが、これはあなたの勝手な思い込みというか、大きなお世話です。 あなたに限らず、なぜ世の親がこうした類の思い込みを持って子どもの進路にあれこれと口を出したくなるのか。その理由は単純で、自分の一人の、一回きりしか生きたことがない人生をそのまま子どもにも当てはめて考えるからです。 「日本の大学に行ってもたいした能力がつくとは思えません。貴重な四年間の浪費になるのではないかと心配」とのことですが、これはあなたが大学でたいした能力を身につけられなかった、いまから振り返ってみると貴重な四年間を浪費した、というだけの話なのではないでしょうか。 「上司と円滑にコミュニケーションするには、英語力がモノをいいます」「私自身、日本育ちで英語にはとても苦労した」。これにしても、「日系と外資系の金融機関で働いてき」たという、あなたについての話です。お子さんには関係ありません。 英語の問題一つとっても、外資系の金融機関に勤めているというあなた自身の限られた経験を手前勝手に一般化するからそう思うだけです。

子供の進路について親が口出しするのは子供にとってどうなのか?僕は大学中退もその後の度重なる転職も誰にも相談することなく1人で決めたので、進路に対して親がどうこういうことはなかった。子供に任せて責任は自分で取るよう教育するのがよいかと思います。

人生相談なのだが、ほとんどの質問に「好きなようにしてください」と突き放す一言。一応人生相談なのでその後フォローはありますが、同じような悩みには同じような答えです。結局、他人の人生なので「好きなようにしてください」としか言いようがない。相談をネタにクスッと笑える、そんな人生相談となっております。

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