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ゾーン|マーク・ダグラス|ランダムな結果を対局的にみて本当のリスクを受け入れる準備

投資で鍵を握る要素の一つに心の奥底に眠る心理状態がある。そんな障壁を乗り越えるべきステップを確実に踏んでいくための書籍。ランダムな結果を対局的にみて本当のリスクを受け入れる準備。

トレードはリスキーだと知ること

本質的にトレードはリスキーだ。私の知るかぎり、結果が保証されたトレードはない。間違いや損失の可能性は常にある。ではトレードを仕掛けたとき、自分がリスクを負っていると考えられるだろうか。ひっかけ問題のように感じるかもしれないが、そうではない。この問題に対する論理的回答は、絶対的に「イエス」だ。自分が本質的にリスクのある活動に従事しているのだから、「リスクテイカー」にならなければならない。これは完全に合理的な前提だ。事実、ほとんどすべてのトレーダーがそのように前提を置いているだけでなく、大半のトレーダーが「自分はリスクテイカーである」という考え方にプライドを持っている。問題はこの前提が真実よりも深いレベルで受け止められていない点だ。もちろん、だれもがトレードを仕掛けるときにリスクを取っている。しかしだからといって、リスクを受け入れたわけではないのだ。すべてのトレードにリスクがある。なぜなら可能性に賭けているのであり、結果は保証されたものではないからだ。しかしトレードを仕掛けるとき、自分がリスクを取っていると本当に分かっているだろうか。トレードが何の保証もない可能性に賭けているものであると、本当に受け止めているだろうか。そして可能性の結果を十分に受け入れているだろうか。答えは明らかに「ノー」だ。大半のトレーダーは、成功者のようなリスクの考え方(リスクテイカーになる意味)をまったく分かっていない。最高のトレーダーはリスクを取るだけではない。リスクを許容する方法を習得しているのだ。トレードを仕掛けたからリスクテイカーになったという前提と、各トレードに内在するリスクをはっきりと許容する考え方には、心理的に大きなギャップがある。リスクを十分に許容して初めて、その成果が自分の運用成績に大きく表れるのだ。最上級者は何のためらいも葛藤もなくトレードを仕掛ける。そしてトレードが機能しなくても、同じくらい何のためらいも葛藤もなく、容易にその事実を認める。たとえ含み損で手仕舞っても、不愉快な感情は微塵も見せない。つまりトレードに内在するリスクで、自分の規律、集中力、自信を失うことはないのである。裏を返せば、不愉快な気持ち(特に恐怖心)でトレードしているのであれば、トレードに内在するリスクを受け入れる方法を学んでいないことになる。これは大きな問題だ。なぜならリスクが許容できない度合いとリスクを避けようとする度合いは比例するからだ。そして避け難いものを避けようとする試みは、トレードを成功させる能力に壊滅的な打撃をもたらすのだ。

トレードにおいてリスクは避けられない。どんなに綿密なファンダメンタルズ等、情報収集やテクニカル分析をしたところで予想に反した値動きを確実に知る方法はない。それを理解した上でリスクを背負ってトレードしていることを忘れない。上昇トレンドに乗ってたまたま勝ちが続くこともあるだろうが決して驕らない姿勢が大事。よくそんな自分の成功談を書籍にして〇〇トレード法的な書籍が売れれているが妄信するのは危険だ。そんな方法もあるのかと冷静に捉えるべき。

勝利、敗北、絶好調、そして破滅

建玉が大きくなればなるほど、小さな値動きのブレが自分の資金に与える金銭的影響は大きくなる。自分の建玉に不利な値動きの影響が普段より大きい状態と、マーケットが自分の思ったとおりになるだろうという固い信念が結びつくと、自分のトレードに不利な情報に「呆然」とした状態に陥り、それは最終的に金縛りの原因となる。結局、それが原因で失敗すると、呆然とし、幻滅し、裏切られた気持ちになる。どうしてそんなことになったのか信じられない。前述した深層心理での力学に気がついていない(あるいは理解していない)場合、マーケットを非難する以外に選択肢がないだろう。マーケットがこのような仕打ちをしたと信じると、自分を守るためにマーケットについてもっと研究しなくてはならないと感じるだろう。知れば知るほど、当然、自分が勝つ自信がさらについてくるだろう。そして自信が強まれば、さらにある時点でサイクルの繰り返しがまた始まり、陶酔状態へと達するであろう。

トレードを始める時期によっては実力以上にトレードがうまくいくこともあるだろう。そこで自分に才能があると勘違いして大きな建玉で勝負するようになり一気に手持ちの資金を減らしてしまう人が多い。自信がついてきたら要注意。

利食いの重要性

信じられない人もいるかもしれないが、一貫して成功するトレーダーとなるために必要な技術のなかでおそらく最も習得の難しいもの、それが利食いである。実際、多くの人が悩む問題であり、得てしてかなり複雑な心理的要素があり、しかも相場分析の効力など、ほかにも課題がある。残念ながら、こうした複雑な問題群の整理は、本書の範囲をはるかに超えてしまっている。とはいえ、この点を強く指摘しておけば、それだけ難しいのだから、利食いできなくても自責の念にかられずにリラックスしてやり過ごせるだろう。たとえほかのすべての技術を習得した後でも、熟知するには長い時間がかかるほど難しいものなのだ。

利益は最大限に損切りは素早くというのが投資の定石だがこれが永遠の真理のように難しい。運よく手仕舞いできればいいが、毎回そういうわけにもいかないのが現実だろう。利食いできなくても落ち込まず最難関の技術であることを知っておこう。

相場で役立つ心理学。自分が信じたシグナルに自信を持ってトレードするためにそして、驕らないための戒めとして知っておくべき相場の常識が学べる良書。

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