実生活に経済学の考え方を持ち込みそれをベースとしてコスパの良い様々なものをご紹介。お金の使い方は経済学が教えてくれます。
お金は、使えば使うほど豊かになれる?
ここで、先ほどの言葉をもう一度見てみましょう。
お金は肥料のようなものであって、ばらまかなければ役に立たない。 ———フランシス・ベーコン(哲学者、1561-1626)
この金言に対して、私は 「経済学の観点から見ると半分間違いで、もう半分は正解」 と言いました。
これを“半分間違い”と表現したのは、資産を流動性リスクから見た場合です。 お金をそのまま持っていると、いつでも必要なモノを買える。 日常的な買い物や、急な出費に備える目的であれば、現金を現金のまま置いておくことはムダではありません。
とはいえ、稼いだお金をすべて預金にまわす…… という選択は、ベストとは言えません。
少し極端な例で考えてみましょう。
仮にあなたが30歳から、毎月5万円の 「一生に一度も手を付けることのない貯金」 をスタートしたとします。
この習慣を休むことなく続け、80歳で人生を終えた場合。 30歳からの50年間で貯まるお金は、 ・5万円×12ヶ月×50年=3,000万円 となります。
ここで、50年間かけて積み上げた貯金から得られる“価値”を考えてみましょう。
①「必要なモノをいつでも買える」という流動性
②「何かあったときに、貯金が助けてくれる」という安心感
③ 子どもに残せる資産
① や ② は、確かにあなたの心の支えとして大きな役割を果たしてくれました。 しかし、このお金を若いうちに有意義に使っていたら……もっと人生を楽しめたかもしれません。
このお金を投資にまわしていたら……もっと資産を増やすことができ、増やした分を有意義に使えたかもしれません。
③ についても、子どもにとって「親から残された資産」にというのはありがたいものでしょう。 しかし、あなたが全資産を手放すとき、あなたの子どもは何歳になっているでしょうか。
仮にあなたが30歳のときに子どもが産まれ、80歳で相続が発生した(子どもに資産を渡した)場合。
そのとき、子どもはすでに50歳です。すでに経済的に自立しており、このタイミングで大金を得ても、それは子どもの人生を豊かにするものではないかもしれません。
であれば、
・あなたの子どもが小さいうちに、多くの経験にお金を使ってあげる
・子どもの結婚や住宅購入、つまり人生でお金が必要なタイミングで支援してあげる
といった使い方をしたほうが、子どもの人生にとっては有意義となる可能性が高いでしょう
お金は寝かしておくのは勿体無い。自己投資や貴重な経験をするための投資をした方が有意義に使えることも。中には借金してまで自己投資を進める人もいるが、これはいただけない。無駄な利息を払うことになるしコスパが悪い。クレジットカードのリボ払いなんてもってのほか。利息ほどバカ高いものはありません。いろんなところでクレジットカードの発行を促されるのはそれがボロ儲けだけらです。
投資
4つめに得るべき情報は、「投資」です。 本書では“時間への投資”や“自己投資”について触れてきましたが、ここからは株式など金融資産への投資について触れていきます。
投資について学ぶべき理由は、 「現金をそのまま持つことは、大きなリスク」 だからです。
わかりやすくイメージするため、マクドナルドのハンバーガーで考えてみます。 2014年4月、ハンバーガー1個あたりの価格は100円。 もしあなたが2014年に100万円を持っていれば、ハンバーガーを1万個買うことができました。
そして10年後の2024年2月、ハンバーガーの価格は170円まで上がっています。 この10年間、現金100万円をタンス預金していた場合…… 現金100万円の価値は、ハンバーガー5,882個分にまで減ることになります。
これが、“インフレする(物価が上がる)と現金は目減りする”と言われる理由です。 100万円という金額はまったく減っていませんが、現金をそのまま持つと、その価値は下がっていくのです。 とはいえ、 「それなら、価格が上がる前にハンバーガーをたくさん買っておこう!」 という発想はどう考えても非現実的。 だから、現金を投資にまわすのです。
こちらもイメージしやすいよう、日経平均株価で考えてみます。 日経平均株価とは、日本の代表的な225社の株価から作られる指標。 投資について学んだことがない方は、とりあえずは「日本の経済全体を表す数字」ぐらいの認識でOKです。
この日経平均株価ですが、2014年4月は14,034円でした。 ここから上がり下がりを繰り返し、2024年2月時点では39,166円にまで上昇しています。
では2014年4月時点で、100万円を日経平均株価に投資していればどうなっていたのか。 10年後の2024年2月には、元手の100万円は279万円にまで膨らんでいたのです。
インフレに対応するためにも投資は役立ちます。経済が良くなって物価が上がったとしても普通預金では増えません。ところが投資に回していれば、倍以上に膨らむなんて普通に起こります。特に中小企業に勤めていて、インフレになりつつあるのに自社の給料が上がらないといったことが起こる場合、この投資が役立ち助けてくれます。
お金と時間の使い方は経済学が教えてくれる。コスパの良い時間と情報への投資を列挙し深掘りしていきます。
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