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ためない練習 大事なものだけ残していく、人生のヒント|名取 芳彦|毎日の風通しがもっとよくなる仏教の智恵

お金もモノも人間関係も「持ち過ぎない」方が身軽で良い。そんな「毎日の風通し」がよりよくなる仏教の教え。全てを捨てても「縁の力」は残ります。

「なんでも欲しくなる」のは、自信がないから

私たち人間に必要最低限の物は、衣・食・住でしょう。寒さをしのぐための衣服、雨風を防ぐための住居、そして生きていくために必要な食べ物。極端な話ですが、この三つ以外は、なくてもどうにかなります。

しかし、私たちはその上に「あれも欲しい」「これも欲しい」と求めます。いくつか理由があるでしょう。まず、思いつくのは、あったら便利な物。さまざまな工具、機械類はその産物です。状況に合わせて、数種の中から選べれば作業効率も上がり、便利です。皆さんが携帯している筆記具も一種類ではないでしょう。

状況に合わせるという点では、ファッション(服・靴・バッグ・アクセサリーなど)も同じでしょう。スーツにビーチサンダルというわけにはいきません。お葬式に参列するのに、穴の開いたダメージジーンズにTシャツも変です。その点で、状況に合わせて最低限の物をそろえておくのは、社会人としてのたしなみです。

考えておきたいのは、精神的な物足りなさを物で穴埋めしようとする場合です。

昭和の時代には、もっと俺に注意を向けてくれ!

という心の叫びを、車やバイクの爆音に代弁させて街の中を走る暴走族が問題になりました。そのころの標語に「かっこよさ、心で示せ、暴走族」がありました。中学生だった私は「深い言葉だ」と感動しました。当時から、思考が坊さん的だったのかもしれません。

子どもは自分がヒーローやヒロインになるために、キャラクターグッズを欲しがります。一種の変身願望ですが、現在の自分に対する自信のなさの現れでもあります。

精神的な不充足感を行動や物で代用しなくても、私たちは普通に暮らす中で充足感を味わえます。

社会的に認められなくても、お金がなくても、才能がなくても、人として他人の成功を喜ぶことができ、共に笑い、泣ける自分。あるときは憤り、意気消沈しても、そこから立ちなおる勇気や元気を持っている自分。今はそれができなくても、その能力は持っているはずだと信じて生きていくこともできます。

人は誰でも、物や行動で自分を飾らなくても、四季折々の自然の風光の中で生まれ生きているだけで、充分荘厳されていると仏教では考えています。  余計な物を欲しがらなくてもいい、キラキラしている自分に気づきましょう。

なんでも欲しくなるのは自身がないから。この言葉にグサッときました。即死です(笑)。ハイブランドのものを身につけたくなるのもオシャレに自信がないからという裏の意味がある。もちろんハイブランドを着こなすオシャレな人もいますがそう多くはないでしょう。本当にオシャレな人は古着とかで賢くコーディネートして今の時代にあったオシャレを楽しんでいます。最近ではSNSの普及によってInstagramでいいねを押してもらいやすいハイブランドのロゴが入ったものや一目でそれとわかるようなブランドものが人気でこれからもこうしたわかりやすいものへの関心は続くだろう。一時期流行ったノームコアとかはクールだけどインスタ映えしないので(笑)

買い物をするときに思い出したい計算式

「買い物をするときは、値段を使用回数で割る」という目から鱗のような方法を知ったのは、つい最近のことです。

自分の気に入った物、想い出の物、使いやすい物はなかなか捨てられません。私の場合は、家族が「そこまで使う?」と、 眉 をしかめるほど着古したTシャツやバッグなどがあります。あるとき、「買った値段分は、充分使ったでしょ」と言われて、「なるほど、そういう考え方もあるな。それじゃ、長い間お疲れさま」とTシャツは洗濯してから、バッグはきれいにしてから処分したことがあります。

しかし、そのときの経験を、物を買うときに応用しようとは思いませんでした。千円の物を一回しか使わないのと、五万円の物を五十回使うのは同じだという感覚は私にはありません。何が同じなのかは、未だによくわからないのです。

一足千円のビニール雪駄と、一足五万円の本畳やエナメルの雪駄はあきらかに物が違うのです。使用回数の問題ではありません。三足千円のソックスと一足千円のソックスは、明らかに品質やデザインに差があります。

では、「値段に見合うほど使わないから、買うのはあきらめよう」と思って、増やさないですむ物は何でしょう。

そんな面白いことを一人で考えては勿体ないので、家族に聞きました。 「値段を使用回数で割る計算式が効果を発揮するのは何だ?」

最初に出たのは包丁でした。普通の家では、よく切れる包丁があればどうにかなります。滅多に使わない刺身包丁や中華包丁は、使用頻度から言って不要という意見。

その後に出たのが成人式の晴れ着、ウェディングドレス。交通の便がいい町に住んでいる人の乗用車、別荘、果てはDVD、CD。「本も一回しか読まないからねぇ」と言われたときには、本を出している者として、さすがに複雑な心境になりました。

こうして、三人よれば文殊の知恵。値段割る使用回数を考えたほうがいい物は、とどのつまりほとんどがレンタルされている物というのがわが家の結論。

スッキリした生活をするためには、買い物をする前に、それがレンタルされているかどうかを考えるといいようです。レンタルされていれば、使用頻度のわりに高い物なのです。買い物をするとき、一つの参考になさってみてはいかがでしょう。

買い物をするとき使用回数で考える。使用頻度が高ければ一回着用(使用)あたりの金額は下がるのでコスパが良いと言える。ハイブランドものでも使用頻度の高いものならば元を取れるというわけです。バッグなどの小物は飽きのこないデザインのものを選べば一軍から落ちることはないでしょう。僕はバックパック、トートバッグ、メッセンジャーなどそれぞれはそれなりのものを使っていますが、使用頻度が高いので高い買い物だとは思っていません。サラリーマンとかだと通勤に使わないこれらのバッグは割高になるのでしょうが。

使用頻度の低いものとおさらばして一軍選手だけで暮らしてみるとこれが無駄がなくて快適。デザインや素材が微妙で納得いかないものは手放して大好きなものだけに囲まれて過ごすのは快適。僕はYouTuberがこぞって動画を撮っている「最近買ってよかったものBEST5」みたいな動画が大好きでいつも買い物の参考にしています。最近ではステマも減ってきていて信用できる厳選したYouTuberだけチャンネル登録しています。

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