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きたきた捕物帖|宮部 みゆき

江戸時代、いまだ下っ端の岡っ引見習いの北一はなき千吉親分の本業だった文庫売りを生業としている。自前の文庫を持つことを夢見て。相棒となる喜多次とともに事件や不思議な出来事に立ち向かう。今の社会の閉塞感を吹き飛ばしてくれる痛快時代ミステリー。

ふぐと福笑い

材木屋に、代々伝わっているという「呪いの福笑い」

なんの変哲もない福笑いだが

一度その福笑いで遊ぶと顔に大きな怪我をしたり、

火傷を負ったり、

眼病を患ったりと何かと不幸が訪れる。

ずっとしまい込んであったのだがこの正月、

家の子供が何も知らずに持ち出し近所の子らと遊んでしまう。

そこから奇妙な事件が起こるのだが‥‥

ふぐに当たって生命をとした千吉親分。

そのおかみさんは目が不自由。

試しにおかみさんが呪いの福笑いにチャレンジすると?

双六神隠し

子供の間で神隠しにあったのは双六のせいという噂を聞き、

またもや北一がその謎に迫る。

双六と言っても今のように子供だけのものでなく、

大人が賭け事として用いることも多かった時代。

この双六には<きんさんりょう><きんごりょう>などの表記もあり、

極めてギャンブル性の高いものとなっている。

そんな双六にまつわる事件。

僕らの時代は人生ゲームで飲み物やランチ代をかけて遊んだ経験が、

一位が最下位からランチ奢ってもらい二位が下位二番目から飲み物おごりみたいな。

最近では政治家の賭け麻雀が問題になったりしているが、

僕ら世代の親とかは結構普通に行われていたので時代を感じます。

だんまり用心棒

もう一人のきたさんの登場は中盤から

始めはなかなか喋らない無口な人物だが

やがて北一と喜多次は行動を共にすることに

名前に関するエピソードは僕にもあってゲーセン店員だった頃、

常連さんにイニシャルが同じな人がいてびっくりしたのだが、そのくらいならよくある話。

その常連さんが誕生日とまで一緒ということが判明して仰天した経験が。

冥土の花嫁

江戸時代押し合いへし合い暮らす商人、職人、素っ町人

その多くは名もなく根っこもない人々

そんな江戸で起こる不思議な事件に北一、喜多次が挑みます。

 

時代物の小説は初挑戦でしたがなかなか面白い本だと思います。江戸時代ならではの雰囲気も堪能できて、ファンタジーを読んでいるかのような世界への没入感も得られます。宮部みゆきというビックネームだから多分外すことはないだろうという安心感から購入したが、正解でした。機会があったら新シリーズの次回作も読んでみたいです。

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