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あなたの話が伝わらないのは、論理的思考が欠けているからだ|吉岡 友治

無意識に使ってしまっている曖昧表現があなたの話をわかりにくくさせているかもしれません。「だと思う」「ですよね」「とにかく」「絶対に」「結局は」こうした言葉には落とし穴が。自分の主張をしっかりするための小論文的話の構成。

言い切る勇気を持つ

Bad 接客の基本中の基本は、笑顔ではないでしょうか?困っているときに「何かお手伝いできますか?」と、明るい笑顔で接せられて、悪い気持ちのする人はいないのではないでしょうか?人間関係の基本は、やっぱり笑顔ではないでしょうか?

熱心さは分からないでもありませんが、ちょっと、「押しつけがましい」感があります。いったいなぜでしょうか。 なぜ「押しつけがましい」か? この文章は「修辞疑問文」rhetorical questionと呼ばれる形を使っています。修辞疑問文とは、疑問文の形をしているのですが、実は疑問ではなくて断定です。「……です」と言っても同じことなのです。つまり、疑問文でなくなっても意味は変わらないのです。

Good 接客の基本中の基本は笑顔です。困っているときに「何かお手伝いできますか?」と、明るい笑顔で接せられて、悪い気持ちのする人はいないはずです。人間関係の基本は、笑顔なのです。

どうでしょう?修辞疑問文を取ると、言葉・表現がスポーティで引き締まってくる感じが出てきますよね。同時に、言いたいメッセージ・内容がストレートで明確になった感じもします。 断定するのは大変  でも、これを見て、「私は、そこまで断言して大丈夫なのか?そこまで自信を持って言えているのだろうか?」と不安に思った人もいるかもしれません。 「接客」の基本中の基本は、本当に「笑顔」なのか?「笑顔」は必要な要素であっても、商品知識も大切になるのではないか?あるいは、相手の好みを見抜いたり、新しい提案をしたりする能力は?それなしで、ただ笑顔を振りまいていたら、それは「へらへら笑っている」だけになってしまわないか? いろいろ出てくる疑問を押し切って「笑顔が大切だ!」と言い切るには、相当な確信が必要でしょう。でも、最初の例では、それを丁寧に説明せず、「……ではないでしょうか?」と相手にゆだね、答えを待たず、さらに先に突き進む。冒頭の発言の「押しつけがましさ」は、そこから来ているのです。

相手に答えを委ねるとなんだか自信がないように感じられ説得力が半減します。何かを主張したいときは言い切る勇気が必要です。「修辞疑問文」を多用すると相手に答えを委ねているにもかかわらず話だけ前へ進む格好になっておりなんだか不自然。メッセージは変化球ではなくストレートで。

無駄な予防線を張らない

社内でスピーチをしなければならない場合がありますね。そんなとき、あなたはこんな調子でやっていないでしょうか?

Bad 社内改革は進めねばなりません。たしかに、時期的には必ずしもベストのタイミングとは言えません。資金的にも苦しいし、今まで、いろいろ試してきた方向についても、約束されたような効果を上げていないという批判もあります。しかし、もし、この改革を進めなかったら、もっと損失は大きくなってしまう。傷みを伴わない改革はありません。いろいろ欠点ばかり挙げることは、改革を妨げる態度です。断固として、改革を先に進めねばなりません。

「たしかに……」を何度か重ねて、「しかし」で自説を主張する。これを譲歩の構文、あるいは「根回しの構文」と言います。たしかに…しかし…= 反対論を取り上げる+言いたいことは後半

一見、自分に反対する意見にも丁寧に心配りをして、耳を傾けているような感じがします。しかし、前に述べたように、主張に理由が伴わなければならないとしたら、ここの理由はどこでしょうか? それは、当然「しかし……」の後でしょう。「もし、この改革を進めなかったら、もっと損失は大きくなる(はずだ)」。だから「改革を進めよう」と主張するわけです。

Good 改革は進めねばなりません。なぜなら、この改革を進めなかったら、もっと損失は大きくなってしまうからです。一時的に傷みを伴う時期はあっても、改革を先に進めねばなりません。

これで、だいぶ言いたいことが分かりやすくなりました。でも、こうしてみると気になることもありますね。現状の損失を強調するばかりで、「改革を進める」メリットが分からないのです。

譲歩の構文「根回しの構文」を多用すると自分の主張の色が薄くなってしまいます。反論を取り上げる事で自身の主張が後回しになることで生じる弊害です。

このようにBadな言い回しとGoodなものを対比しながら文章の構築の仕方を学んでいきます。プレゼンなど自己主張の場で説得力を持たせる話の構成にもつながる小論文的テクニック。マスターすればきっとあなたの主張は輝くように。

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