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『自由論』ミル

      2019/07/05

本当の「自由」とはなにか、考えたことはありますか? 個人の自由への干渉はどこまでゆるされるのか。反対意見はなぜ尊重されなければならないのか。なぜ「変わった人間」になるのが望ましいのか。市民社会における個人の自由について根源的に考察し、その重要さを説いたイギリス経験論の白眉。哲学を普通の言葉で語った新訳決定版! 現代人が必ず読むべき、今もっともラディカルな書。

いま必要なのは、支配者と国民が一体となること

権力を制限するのは、支配者と国民の利害がつねに対立していたとき、支配者に国民が対抗する方策であった(といえよう)。しかし、いま必要なのは、支配者と国民が一体となることである。支配者の利害と意志は、そのまま国民の利害と意志であるべきだ。国民は国民自身の意志から身を守る必要などない。国民が国民自身に暴虐をふるう恐れもない。支配者は国民にたいしてしっかりと責任を負うべきもの、国民によってすぐさま解任されうるものでなければならない。そうなってこそ、国民は支配者に権力をゆだねることができる。権力の使い方を支配者に直接指示することができるからである。このとき権力は国民自身の権力にほかならない。つまり、それは一点に集中されて、使いやすい形になった国民自身の権力にほかならない。

今の世の中富めるものが権力を握り、そうでないものから搾取するという構図が顕著になっている。格差社会ということだ。支配者に権力を与えないことが国民の悲願であり、そうあってほしいと望むものだが、実際はそういったことにはなっていない。格差はますます広がる一方。年収の平均だけ見ると景気も回復局面にあると言えそうだが、実際の中央値を見て見ると平均からは乖離したところにあるのだ。

自由に干渉することが正当化されるのは自衛のため

人間が個人としてであれ集団としてであれ、ほかの人間の行動の自由に干渉するのが正当化されるのは、自衛のためである場合に限られるということである。文明社会では、相手の意に反する力の行使が正当化されるのは、ほかのひとびとに危害が及ぶのを防ぐためである場合に限られる。物質的にであれ精神的にであれ、相手にとって良いことだからというのは、干渉を正当化する十分な理由にはならない。相手のためになるからとか、相手をもっと幸せにするからとか、ほかの人の意見では賢明な、あるいは正しいやり方だからという理由で、相手にものごとを強制したり、我慢させたりするのはけっして正当なものではない。これらの理由は、人に忠告とか説得とか催促とか懇願をするときには、立派な理由となるが、人に何かを強制したり、人が逆らえば何らかの罰をくわえたりする理由にはならない。

最近では多様性が叫ばれるようになり自由な発想で働いたりする人が増えてきた。いわゆるサラリーマンではなく、それぞれにあったバランスのとれた働き方が主流になるのも時間の問題だろう。人の自由に干渉することは自衛のためのみというのはわかる気がする。

発想と言論の自由

誰でも自分は間違えることがあると知っているのに、そのことをつねに心にとめておかねばと考える人はほとんどいない。自分も間違えることがあるとわかっていても、自分にとってかなり確実と思える意見がその一例かもしれぬと疑う人はごく少ない。専制君主や、人の絶対的な服従に慣れているひとびとは、ほとんどあらゆる問題で、自分の意見は完全に正しいと思ってしまう。その点では、民衆のほうが恵まれた立場にある。自分の意見が反駁されることもあるし、間違っていれば訂正されることに不慣れなわけでもないからだ。それでも民衆は、周囲のひとびとと自分が同じ意見のとき、あるいは自分が尊敬しているひとびとと同じ意見のときだけは、自分の意見を絶対に正しいと思ってしまう。自分一人だけでの判断には自信がない分だけ、「世間」一般の意見なら間違いないはずと、絶対的に信頼してしまうのだ。

支配者に登りつめるより、民衆である方が楽だったりする。僕は向上心や野心があまりないので、大多数の民衆でよくねぇとか思ってしまう。

幸福の要素としての個性

行為についてもあてはまる原理なのである。人間が不完全な存在であるかぎり、さまざまの意見があることは有益である。同様に、さまざまの生活スタイルが試みられることも有益である。他人の害にならないかぎり、さまざまの性格の人間が最大限に自己表現できるとよい。誰もが、さまざまの生活スタイルのうち、自分に合いそうなスタイルをじっさいに試してみて、その価値を確かめることができるとよい。要するに、他人に直接関係しないことがらにおいては、個性が前面に出ることが望ましい。その人自身の性格でなく、世間の伝統や慣習を行為のルールにしていると、人間を幸せにする主要な要素が失われる。個人と社会の進歩にとっての重要な要素も失われる。

最近では働き方や生活様式も多彩になりワークライフバランスやミニマリストといった言葉も生まれるように。自由とは何か考えるときに傍に置いておくと良い書籍かもしれません。

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