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山中教授、同級生の小児脳科学者と子育てを語る|山中伸弥 , 成田奈緒子|どうすればわが子が山中教授のように育つのか?

山中教授はどのように育てられてノーべル賞受賞者となるに至ったか。山中伸弥教授が親友の女医と「子育て論」を語り合う。どうすれば我が子を天才に育てられるのか?そんな興味が尽きない親御さんに向けた書籍。

「ほったらかし」が創造性を育む

山中  なるほどなあ。そうなると、干渉されてきた人が今親になっている確率は高いってことだね。

成田  そう。だから今、良い意味での「ほったらかし」をされてない若い子が多いと思います。

山中  僕は成田さんと違って、小さい子どもさんとか中高生とかと接する機会があまりないのですが、大学院生であったり、研究者のたまごである 20 代から 30 代前半くらいの若者が研究所にいっぱいいてて。彼らにどんなふうに教育をしていったらいいのか。というか、接し方かなあ。僕だけじゃなく他の教授もみんな結構悩んでいます。

成田  そうでしょうね。

山中  僕もそうだったけど、結構他の教授たちも、ほとんどみんなほったらかされてたんですよ。学部生のときは違うと思うけど、 研究者になろうと思って大学院に入った後は手取り足取りとかそういう教育は一切なかった。「自分で何をやりたいかを考えろ」から始まって、次は「自分で見て(やり方を)盗め」などと言われてきました。論文を読み込んで、学んで、見て、盗め。そんな環境で、自ら創意工夫をして、みんな何とかここまで来た。そういう感じなんです。

成田  うんうん。私も研究者だった時代はそうかな。というか、何か教えてほしいとか思ったこともないというか……。

山中  僕も振り返ると、そんなに手取り足取り教わった記憶がありません。ある意味、自分のやりたいように、させてもらってました。そう考えると、先ほどの「自分で選んだことを、失敗しては立ち上がって続けて、自信をつけるほうが重要」というのがよくわかります。できるだけ口を出さないというか、自分で考えてやるのが一番いいというふうに思って当然というか。

成田  なりますね。

僕は子供がいないので今の教育はどんな感じかいまいち掴めないのですが、手取り足取り教えている印象はあります。昔ながらの自分で考えろというような勉強の仕方は効率が悪いみたいな風潮があるかと。それが創造性を奪っているかにも思えるが、きちんと若者の中からクリエイティブな人間が排出されていることを考えるとそれでも良いのかなと。

コロナ禍がいろんなことをあぶりだした

成田  ところでコロナ禍になって、山中君たちの研究にも支障があるよね?

山中  研究活動は、去年(2020年)の4月からは制限して、2割くらいまで落としたりしたよ。でも、今年になっての緊急事態宣言のなかでは、研究活動そのものは制限していません。研究の打ち合わせもリモートにしたり、以前は実験ノートとかは絶対持ち出し禁止やったけど、今は上司に許可をもらってきちんと管理をすれば家に持って帰ってもいいことにして。実験は大学じゃないとできないから、実験は大学で。そのデータ整理とかは家でやりましょう、ということで。できるだけ在宅の時間を増やしたり、通勤時間をラッシュからずらしたりしてる。

成田  いろいろ工夫されてるんやね。「リモート研究」ね。私たちも「リモート相談」「リモートミーティング」「リモートセミナー」と、対面でやっていたことをオンラインで行うことが増えました。大学もオンラインの授業が主体です。

山中  学生さんって、オンライン生活になってどんな感じなの?

成田  学生がかなり二分されていることを感じる。コロナが成長の機会になっている学生と、そうなっていないケースと。どんなことかというと、ほとんどの学生さんが授業がオンラインなので帰省してずっと自分の家にいる。実家で親と一緒に過ごす時間が増えた。すると、「親といろんな話ができて有意義だ」という子がいたり、「高校生の妹のお弁当を毎朝作ってます」とか「同居しているおばあちゃん、足が悪いからデイサービスに連れていった」という話をしてくる学生がいる。「家族に重宝がられて良かったです」と。良い関係を築くというか、もともと良い関係だったのでしょうが、それを再認識してて。

山中  なるほど。で、一方は違うんや。

成田  そうなんです。後者はめちゃくちゃ家族関係が悪くなっちゃって、親子ゲンカが絶えず、うつ状態になったりして勉強どころじゃなくなり提出物が出せなくなったりとか。コロナ禍っていろんなものをあぶりだすじゃない?

山中 そこやな。顕在化するというか。

成田 オープンでなんでも言い合える関係だった家庭と、親からの一方的な指示や命令が多かった家とあって。私、大学の保健センター長もやっているので、いろいろな相談や報告を受けます。家族と関係が悪くなった学生はそれまで頑張って親御さんの期待通りにやってきたけど、コロナで在宅になって親の要求が増して従いきれなくなって……ということも多いようです。研究者個々への、コロナの影響はあると思いますか?

山中 僕はほら、大学院生とか、大人の研究者としか接しないから。ただ、大学院生の人たちは別な意味で影響を受けてる。結婚してお子さんがいるなど、自活している人もいて生活が大変。医学系の研究所やから、お医者さんが多い。唯一の収入が週1回か2回の病院でのアルバイトだったりする人も多いんですね。ところが、病院は感染リスクを下げるために、人を減らさなきゃいけない。そこで非常勤の医者を減らすことになってしまう。

親子関係が良好な場合リモートでずっと家にいても問題ないのだろうが、そうでないと衝突の原因に。それは仕方ないとして定着してきたリモート〇〇。コロナ禍で進んだこの動きは歓迎すべきかなと思います。しかし、一日中リモート〇〇でパソコンにつきっきりになってしまわないようにその辺のバランス感覚が大事。

子育てに悩む人は多い。特に学歴を気にする人はこれを読んで子供たちの良いところを伸ばす学習方法の提案を読んでみて。放任主義が子供の興味のあるところを伸ばす結果になることもあるということを頭に入れておいて欲しい。

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