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こころのお医者さんが教えるプチ・ストレスにさよならする本

いつもは2時間ぐらいで読み切る新書が読めなくなった、衝動買いが止まらない。日常生活の中のこの小さな変化はストレスのサインかも。早めにケアしていきましょう。健やかな生活を保つための睡眠、食事などを専門医が解説していきます。

職場内でのこと

あるOLに聞いたところ、チーム内でシカトをされるのは、たいてい、際立った人なのだという。とびきりの美人とか、仕事が抜群によくできる、あるいは人もうらやむような彼氏がいる、実家が超リッチなどなど。シカトの背景には、 羨望 や 嫉妬 がうずまいているのである。だったら、シカトされるのは名誉の 印。むしろ、誇りに思ってしまったほうがいい。誰もランチに声をかけてくれなかった、といって、コンビニでサンドイッチやおにぎりを買ってきてすませるようなことはやめよう。むしろ、近くのホテルのランチなどに行って、一人、優越感を楽しんできてはどうだろう。そうしたことを二、三度、繰り返しているうちに、ランチタイムやアフターファイブまで、チームのメンバーで群れを作って過ごす必要はないと思えるようになってくる。こうして、あなたは少しずつ、大人になっていくというわけだ。いつでも仲間と群れていたい…… というのは子ども文化の典型だ。また、人にどう思われるかを異常なほど気にするのは、よくも悪くも日本人の特性である。欧米では、「ランチタイムやアフターファイブまで仕事仲間と一緒なんてごめんだ」という人のほうが圧倒的に多い。それぞれ、一人一人が個の文化をもっていて、それを曲げてまで人とつきあう必要はないという大人の発想を身につけているからである。オフタイムを一人で過ごすのは、そんなに悪いことじゃないという感覚を身につけてしまえば、シカトはかえってありがたいぐらいだと受け止められるようになってくる。しかも、ストレスからも解放されると一挙両得。そろそろ、日本人も、オフタイムは一人、もしくはプライベートな友人、知人と過ごすという、大人の文化が育ってきてもいいころだと思う。

みんなでウェイウェイいってるのは楽しいだろうが、羨ましいとは思わない。特に職場内での関係ならば、仕事から離れてしまえばその関係はほとんどの場合きれてなくなる。逆にプライベートとの境が曖昧なのも正直疲れる。適度な距離感を持って職場の人間と付き合わないと疲弊するだけ。ランチに誘われないなら一人だけホテルのゴージャスなランチを取りに行くなんていうのはなかなか良いアイデアだ。他の人がしない体験をするだけで、人生豊かになるだろう。

ストレス過多な日々

ストレス過多の日々はたしかにつらいかもしれない。でも、まったく感じられないような日々は、ハリがなく退屈で、そのことが新たなストレスになりかねない。よく、現代はストレス社会だとか、ストレスの多い時代だというような言い方をするが、昔の人間には少なかったかどうか、それはわからない。ネアンデルタール人の時代は氷河期が迫り、 凍えるように寒かったはずだし、マンモスや野牛など巨大獣をアタックしなければならないこともあり、その恐怖や不安は相当なストレスになったのではないだろうか。一方の現代人は情報洪水にさらされたり、テクノストレスという新しいストレッサーが出現するなど、昔より、ずっと刺激が多い中で生きていることは事実。だが、受け止め方を変えることにより、過剰なストレスを、生命力を刺激するよい反応だと考えるようにすれば、現代は心の悩み過多の社会ではなく、旺盛な生命エネルギーに満ちた時代だと受け止めることもできるだろう。ストレスは使い方しだいでは、プラスにもマイナスにもなることをしっかり認識したい。

現代はストレスが多いと言われて久しいが、衣食住に困るといった状況はあまりないのではないだろうか。ならばなぜストレスを感じるのか?それはほとんどが人間関係だと思う。最近では深い関係を結ばなくても気軽に付き合えるツールがたくさんある。SNSも然り。そういったツールをうまく使いこなしてストレスフリーな日常を。

睡眠は大事

現代のビジネスマンやワーキングレディで、毎日、十分寝ているという人などめったにいないはず。ついつい夜更かしし、朝は「ああ、もう少し寝ていたい」と思いながら起きているのではないだろうか。だが、そんな場合も、時間がきたら潔くパッとはね起き、さらに「ああ、よく寝た」と言葉に出してみよう。人間は、意外なほど自己暗示にかかりやすく、この言葉で、なんとなく十分に寝て、気分がいいように思い込んでしまうものだ。すると、脳は勝手に、十分に寝たという思い込みのうちに、エネルギーに満ちて一日を始め、気分よく過ごせるものなのだ。反対に、「あと五分、いや三分でもいい、寝かしてほしい」などと思いながら、ぐずぐずしていたり、「もう起きる時間だなんて。まだよく寝ていないじゃないか」と思っていたりすると、その日一日、「自分は十分に寝ていない。睡眠不足なんだ」という思いがつきまとい、なんとなく気分もすっきりしないのである。

僕は統合失調症にかかってから、睡眠時間をきちんととるようにしている。精神疾患と睡眠の関係は深いものがあり、症状に顕著に出てくるからだ。病気でない人だって同じ。睡眠を削って仕事をするなどということを日常的に繰り返していたら神経をすり減らすことに。

心のお医者さんが教えるプチ・ストレスから解放されるための処方箋。あなたの日常もチェックシートでチェックしてみたら案外プチ・ストレスにやられているかもしれません。

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