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今日が人生最後の日だったら、あなたはどうする?

最末期の緩和医療に取り組む、若き〝看取り医〟の死生観。著者は29歳にして、内科医から全国にまだわずかしかいないという「緩和医療専門医」に転身。1000人におよぶ人生の大先輩たちを看取るなかで学んできたこと、後悔のない人生を送った人に共通する習慣とはどういったものか。

「今日が最後かもしれない」と思って暮らす

今日あるものが、明日あるとは限らないのが、この世界です。しかしそれを経験したとき、私たちは「一期一会」という言葉の重みを真に実感することになるでしょう。どんな時でも、これが最後かもしれない、という思い出取り組むことは、大きな力を与えてくれるものでしょう。とはいえ、それで力が入り過ぎてしまってもいけません。とにかく自分にとって大切なことを見極め、それに対しては後回しにせず、誠心誠意取り組むことが、悔いを残さないことにつながるでしょう。

僕の場合、自殺未遂を2度経験している(首吊りとオーバードーズ)。困難なことがあっても一度死んだものと考えれば、大した障壁ではなくなると言い聞かせ物事に取り組んでいる。首都圏でも震災が起こる確率が高い今、いつ災害が起こって命を落とすかもわからない。なので、自分の限界だと思うことに少しだけ上乗せした負荷をかけて物事に取り組むことは後悔しないために重要な要素だと思う。そして、それをサポートするための投資も欠かさない。バッテリーの調子が悪くしょっちゅうシャットダウンするMacBookProを買い替えたり、快適な座り心地の椅子を買って作業の負担を軽減したり。「今日が最後かもしれない」と思って暮らすことは何事にも思い切りがよくなるメリットがあるように思う。それが経験として血肉となるのだ。

生きる意味を無理に探さない

終末期になると、しばしば人は生きてきた意味を問います。それが見つかる場合もあれば、見つからない場合もあります。しかし、私は終末期の方は見つけやすいのではないかとも思うのです。それは過去を真剣に振り返るからです。自分に求められていることは何か、あるいは自分ができることは何か、そして自分を満たしてくれるものは何か、それを考え手探りで進んでいきながら、最後にははっきりと見えるものが「意味」なのではないかと思うのです。

生きる意味に正解なんてないとは思うが、死に直面すると人間色々なことを考える。それはものすごい演算速度でデータを読み取る人工知能の機械学習のように人間の脳も答えを探してフル回転する。結局人生の意味は自分自身で意味づけするしかないので、ゆっくりと向き合えば良い。一見何も生み出してないように見える僕の日々の暮らしも、有り余る時間の消費してブログを書き、金銭的消費で社会に貢献していると考えればそれなりに社会活動をしていることになる。

負の感情にふりまわされない

家族に対しても毎回負の感情をぶつけてしまう方の場合、ご家族もどんどんつらくなってきます。「私はなぜこんな話を聞かなくてはいけないのか」となって、疲弊してしまうのです。不平を度を越していう人は、そのことで誤解されたり、誰かを傷つけてしまい、より疎遠な対応を取られてしまうということもあります。だから、負の感情は制御したほうがいいのです。

日々起こったことへの不平不満を家族に愚痴る。ある程度までならまだいいが、口を開けば不平不満が飛び出るようでは、聞いてる方も疲弊してしまう。そういう人は不満の対象がいつもだいたい決まっていて、その対象を非難することで、自分に共感し承認してもらおうとするが、たいていの場合、相手は「また愚痴が始まった」とげんなりしてしまうのだ。負の感情に振り回されないよう普段から自分がガス抜きできる何かを見つけておくのをお勧めする。

自分の幸せと大切な人の幸せをすり合わせる

このように、ご本人とご家族の意見が食い違うこと、これはじつはよくあります。ご本人が長く生きた、あるいは十分生きたという実感を持っているにもかかわらず、ご家族としてはまだ早い、いっしょの時間を十分に過ごしていないと思っている場合に出るものです。また、病気になる前に、あまりそのような話をしていなかったという共通点もあります。相談しましたが岸谷さんの意思は固く、結局、治療しないで最後までいくという方針になったのです。

このように終末期に病気の治療はどうするか、ちゃんと話し合っておかないと、意見の食い違いが起こる。「もう十分生きたな」と感じる歳まで生きていたなら、苦しい抗がん剤治療などはせずにそのまま死ぬことを選択したいという患者も多いだろう。僕もその1人だ。残り時間が少ない人の場合、できるだけその方の思いを汲んであげることが大事だとも思う。「もうやるべきことはやったので、穏やかに死にたい。」そう思う一方、「できれば長く生きたい」そんな相反する思いも、バランスが取れていれば良いが、どちらか一方が強すぎると苦しくなるだろう。

終末期の看取りを数多く見てきた著者による、最期の迎え方、そこに向けての習慣が描かれていて、自分の最期について考えさせられる書籍だった。

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