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「自分の時間を取り戻そう ゆとりも成功も手に入れられるたった一つの考え方」これからは生産性向上が必須!

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最近では政府も「働き方改革」と称し長時間労働を是正しようと動いているが働く時間の短縮だけでは改革とは程遠い。残業ばかりで限界の管理職、正樹。家庭と仕事の両立に悩む母親、ケイコ。働きづめのフリーランス、陽子。会社が伸び悩んできた起業家、勇二。という四人をモデルケースにあげ生産性の向上をどのようにして為すのかを指南する書籍。

休めない働きづめのフリーランス、陽子

ちょうどその頃、フリーランスワーカーと仕事の発注者をネットでマッチングするクラウドワーキングという働き方が注目されていた。甘い世界ではなさそうだが、陽子はダメ素でいくつかのサイトに登録してみた。しかし、登録しただけでは何も起こらない。仕方なく、学生バイトでもやらないような単価の低い仕事を受けてみた。なんの実績もない間は、良いレビューを獲得するのが何より大事だからだ。しかしそんな仕事をいくら受けても収入はしれている。

最初の半年間は月に2〜5万円、1年コツコツ仕事を受け続け10万円台へ、2年目にはそこそこ稼げるようになったが、仕事を断ると仕事がこなくなるのではという不安感から、仕事を受け続け、忙殺される毎日。「いや私なんかもっとひどい」と言いたい底辺フリーランスの人も多いだろう。ただみたいな値段で仕事を受けざるを得ないライターとか。そんな陽子も生産性を考えるようになり、ギリギリのタイミングで他のワーカーが断って仕事から降りた案件を思い切って断ることに、すると「追加料金払うからそこをなんとか」と初の単価アップオファーがあり、その後も順調に単価アップしていった。

グローバル企業が税金を払いたがらないワケ

グローバル企業の租税回避問題についても、生産性という観点から見ると一般とは少々異なる解釈が生まれます。アマゾンやアップル、グーグルなどのグローバル企業は、税率の安い国に帳簿上の利益を集めて組織的に節税をしており、最近はそのことが世界中で批判されています。

こういった批判を何も考えずに批判するのは少しあさははだと思います。グーグルが1000億円を自分たちで人工知能やゲノム解析、自動運転車の研究開発に使うのと、アメリカ政府に納税して無人攻撃機や弾薬に使われたり、日本政府に納税して地域再生の資金としてばらまかれたりすることに比べたら、お金という資源の生産性が高いのは前者であると考えることもできます。一方、同じ節税でも内部留保で貯め込んでいるだけの日本企業にはしっかりと税金を納めて頂くのが良いかと。実際、アマゾンやアップル、グーグルは、私たちの生活を劇的に便利なものへと変えてくれたし、これからもその期待に応えてくれるでしょう。そういったことにお金が使われるなら僕は良いと思います。

同床異夢のベーシックインカム論

ベーシックインカムとは、保有資産や所得の高低にかかわらず、全国民に最低限の生活が可能になる金額の現金を毎月配布する制度です。そんなことは不可能だと思われるかもしれませんが、この制度が導入されれば年金も失業保険も生活保護も不要となり、そのための予算、ならびに、これらの制度を維持するために働いている人の人件費もすべて不要になる(たとえば全国にある年金事務所も役所の生活保護課もすべて不要になる)ので、財源は確保できるという人もいます。

実際に2016年、スイスで大人ひとりに月27万円の。子供には約6万5000円を現金支給するベーシックインカム制度の導入の是非を問う国民投票が行われました。結果は否決でしたが、高生産性社会のひとつの形として検討され始めています。フィンランドでは2015年ベーシックインカムを公約に掲げる党が第1党となり、導入準備が始まっている。近い将来人工知能やロボットが働くようになり、人間が働くことの生産性の低さが浮き彫りになればこういった制度も現実味を帯びてくるかもしれませんね。

文字(テキスト)が持つ価値

当然ですが、2時間の対談を聞くには2時間の時間がかかります。聞き取れる程度に早送り再生しても、1時間以上はかかるでしょう。でも、2時間分の対談の書き起こし原稿が手元にあったら、多くの人は30分もかからず、全体の趣旨を理解することができます。早い人なら15分で理解できるでしょう。これはテキストの生産性が動画より4倍から8倍高いことを意味しています。

漫画や動画はとっつきやすく気楽に見ることができるが、全てが動画などに置き換わり、ブログを書く人が減ったり、本が出版されなくなったりはしないだろう。社会の高生産性シフトという波の中でもテキストは生産性が高く表現ツールとして優位に立っているのだ。

テレビは生産性が低いシステムだが最近では全自動録画などでカバーできる

テレビ番組を見る若者が減ってきているのも、頭出しができず、自分の空き時間にサクッと見ることもできない、あまりにも生産性の低い(時間という希少価値を有効活用するどころか、視聴者の貴重な時間を無駄にする)システムだからです。

最近テレビを見ていて思うのは、この番組のこのコーナーだけ見たいとか、歌番組の好きなアーティストだけ視聴したいという時にHDDレコーダーに頼りまくってるなぁということ。昔はVHSで好きな番組を録るのにもテープの時間を気にしながら録画しなければならなかったが、今ではHDDにガンガン録画して見たい番組の見たいところだけ頭出しして視聴すればいい。全自動録画機なら予約の必要すらない。安くても7万円、ハイエンド機なら15万円程度するが、テレビ視聴の生産性を上げるにはもってこいの代物だ。

欲しいものを明確にし、希少資源(お金や時間)に敏感になり、働く時間を減らして生産性を上げる。メディアが求めるパーフェクトな人物像に惑わされず「全部やることはないんだ」と割り切って見る。生産性というキーワードで働き方や生き方を考えるなかなか面白い書籍だった。

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