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「癌になったらやるべきこと、してはいけないこと」検診はメンドい。

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女優の川島なお美さんが癌で亡くなったのはまだ記憶に新しい。彼女を1年以上にわたって治療していた著者が、病気の経緯をはじめ、彼女の受けていた民間療法や食事療法、近藤誠氏への反論、そして著者自身の基本姿勢など、癌になったらやるべきこと、してはいけないことを赤裸々に綴った書籍。

川島なお美さんとのやりとり

前半は川島なお美さんとのやりとりが克明に記されているが、はっきり言って「癌になったらやるべきこと、してはいけないこと」とはあまり関係ないので読み飛ばしても良いと思う。文字が比較的大きく高齢であることの多い癌患者に配慮したのか、ページ数を確保し書籍という形にするための施策なのか微妙なところだ。最後まで読んでも129ページとかなり短く、ハードカバーで1,296円、1ページ10円の価値があるかは置いといて読み進める。

スティーブ・ジョブズが癌になった時

アップルの創業者、スティーブ・ジョブズが癌になった時、家族をはじめ周囲はすぐ手術を受けるように忠告しましたが、ジョブズはこれを頑なに拒否し、絶対菜食、ハリ治療、ハーブ療法、心霊治療などをネットで探し、民間療法などを用いて完治を図ろうとしたといわれています。そのため医学的治療が遅れ、取り返しのつかないことになりました。彼は死ぬ間際になって自分の判断が間違っていたことを後悔したそうです。

著者の癌治療に対するスタンスはこうだ。癌になったら、早期に西洋医学で「正しく」手術を受けること、その後、セカンドオピニオンとして東洋医学を治療の対象に入れる事。食事療法や民間療法による手術の遅れは取り返しのつかない事になる可能性が高い。これは比較的若い患者向けなのではないだろうか。高齢で体力がない場合など手術に耐えるだけの体力がない場合も考えられる。抗がん剤治療も辛そうだし、やはり癌の早期発見と治療が最良である事は間違いない。

癌退治の基本姿勢

近藤誠先生は、本をお書きになる時は、手術も抗癌剤治療も否定しておられます。最初は、手術、抗癌剤治療の怖いところを強調しておられたのが、時が経つにつれ、それが独り歩きするようになってしまったのかもしれません。私は、手術も抗癌剤治療も否定しているわけではありません。それらも必要な時はある、とはっきり認めています。それに当院の患者さんは100パーセント私の漢方治療と現代医療を併用しています。さらに私がとても危惧しているのは、手術、抗癌剤治療、放射線治療を拒否するのは、癌の治療法の選択肢のようにも聞こえますが、実際には現実逃避というケースが多いことです。

つまり、然るべき医師の元、手術、抗癌剤治療、放射線治療など最適な方法で治療を行うこれに尽きる。現実逃避の「ゲルソン療法」(塩分を極力省き、油脂類と動物性たんぱく質を大幅に制限、大量かつ多種の野菜ジュースを飲み、コーヒー浣腸を行う)などに頼らないこと。癌が発覚したら覚悟を決め現実逃避せず現代医療による治療を受ける。「癌=死」では決してない。医療も発達し発見が早ければほぼ治る病気となってきている。死と向き合い苦しい手術や抗癌剤治療にも向き合う。放射線治療もピンポイントで癌を死滅させられる程度まで、精度が上がってきているので今や治る病気なのだ。しかし3人に1人は癌で死ぬ。仮に日本の人口が1億2000万人だとすると、6000万人が癌にかかるが癌で死ぬのは4000万人で、2000万人が癌になっても助かっている。それに癌にかからなかった人を加えると8000万人は癌で死ぬことはない。患者がもっと賢くなって、様々な治療法を取り入れた統合医療がさらに広がれば、癌で死ぬ人はもっと減るだろう。

抗癌剤治療の止めどき

治療の最終決定権は患者さん本人にあります。体重が減って体力が落ちてきて「ここがやめどきだ」と判断したならば、「やめます」と言えばいいのです。抗がん剤治療というのは延命治療であり、一定の時期まで命を延ばすことはできますが、あるタイミングからは患者さんの体力を無駄に奪う「縮命治療」になってしまいます。だからこそ、抗癌剤治療で最も重要なのは、いつやめるか、なのです。

手術や放射線治療で完治できるならいいが、延命治療は受けたくないなというのが現時点での感想。抗癌剤治療は辛いものだと聞いたので、僕の選択肢は自ずと限られる。

癌を自覚する方法

癌を自覚する方法が載っていたので、ご紹介。

  • 風のような症状・・・発熱、喉の痛み、味覚障害、咳などがあるとき
  • 消火器の症状・・・下痢、口内炎、吐き気、嘔吐、食用不振などがあるとき
  • 皮膚、目の症状・・・発疹、皮膚炎、皮膚の変色、涙目になったりしたとき
  • 出血・・・血尿、血便、鼻や歯茎から出血があったとき
  • 骨髄抑制・・・著しい白血球の減少により重篤な感染症や合併症を引き起こします。

40代になり、病気についても考えないといけなくなってきたかとも思うが、癌検診や人間ドッグは面倒だし腰がひける。一定程度癌が進行した時のことを考えると検診は必要かなととも感じたが、とりあえず目に見える上記のような症状はないので大丈夫でしょww

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