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「本当に住んで幸せな街 全国「官能都市」ランキング」住む町選びの新基準

      2016/12/18

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家族の形態も、働き方も、消費の仕方も、ライフスタイルも、価値観も、住まい選びに関わる様々な要素が多様化する現代において、従来の物差しがその有効性を失っている。そこで都市の魅力を測る全く新しい物差しを提案することで、自分にとって本当に幸せな都市はどこかを考えるためのヒントを提供。いかにして自分の住んでいる地域を魅力的にするか、これからの都市はどうあるべきかを考える価値観を提案する書籍。

サードプレイストしての酒場

カウンター1つきりの小さな酒場店の自慢料理の煮込みをあてに生ビールを飲む。常連客がちょっと顔を出したよという体で、入れ替わり立ち替わり訪れる。耳の500円玉2枚分を飲んだらふっと消える、粋な呑助だ。サッカー日本代表の本田圭佑の大ファンだという女性客が誰彼となく他の客にも話しかけ、サッカーの話題を中心にして小さな大衆酒場に一体感が生まれる。「よかったらどうぞ」とめいめいが注文した料理のおすそ分けが回ってくる。常連客同士でも年齢、家族構成、どこの会社で働いているのかなど知らないことも珍しくなく。もちろん名刺交換などしない。

人の個というものがこれだけあらわに触れ合う場所は、酒場の他にはちょっと思い浮かばない。スターバックスは自らをサードプレイスとして自認しているらしいが、スターバックスで他の客とのコミュニケーションなぞいまだかつて経験したことはない。これからもきっとないだろう。

確かにスタバでそういった光景は見たことがない。いつも同じ時間帯にくる客同士でもコミュニケーションをとるといったことはほとんどない。たまに挨拶をしているのを見かけるぐらいだ(その一定の距離感が良いのだと思うが)。サードプレイスといっても解釈は色々だ。

いまだに軌道修正できない日本の都市計画

都心の超高層マンションであれ、郊外の住宅団地であれ、日本ではこういった同じようなまちが、今現在もどんどん量産されています。武蔵小山駅前は武蔵小杉と同じように、それはまた豊洲周辺とも同じであり、地方都市の中心部でも同じようなフォーマットでマンションが建ってしまいます。同様に郊外住宅地もどこも同じような顔をしています。さらに、都心と郊外も、歩行者の目線で見れば基本的な骨格は似たようなものになります。

オリンピックの開催が決まって以来、人気が高まった豊洲周辺。湾岸都市整備の結果、林立する企業のビルや高層マンション。これは約100年前にコルビュジエがパリをモデルに提案した姿とほぼ同じで当時のパリ市民に受け入れられなかった「ヴォアザン計画」が、21世紀の東京で実現したと言える。高層マンションは高層階の住人とのマンション内格差がよく論じられる。投資目的で買う富裕層と35年ローンで買う層ではまるで生活レベルが違う。エレベーター内での持ち物チェック、車のクラスの違いでマウントする輩、付き合いがめんどくさそうだが、それでも住みたい人が後を立たないのだから不思議だ。

住みたい街ランキング上位の街は本当に住みやすいのか?

■SUUMO「住みたい街ランキング(関東)」2016年版

1位 恵比寿、2位 吉祥寺、3位 横浜、4位 武蔵小杉、自由が丘、6位 目黒、7位 池袋、8位 新宿、9位 東京、10位 二子玉川

恵比寿は都会の大人がおしゃれに遊ぶイメージ、吉祥寺は高い文化水準と上質な香りが長い時間をかけて蓄積された街。しかしそれとは全く真逆な武蔵小杉が突然4位に。この住みたい街ランキングには決定的な欠陥がある。それは、知名度と話題性なない街は鼻から投票の対象にならないこと。とりあえず恵比寿や吉祥寺が今までも人気だったし、このランキングのおかげでメディアに取り上げられるケースも多い。そこでイメージ先行で投票する人が多い。「住んで良かった街ランキング」ではないことを頭におき「好きなタレントランキング」などと同じ気分で見るのがちょうど良いだろう。

センシュアス・シティ・ランキング

この本では身体性の4指標「食文化が豊か」「街を感じる」「自然を感じる」「歩ける」、関係性の4指標「共同体に帰属している」「匿名性がある」「ロマンスがある」「機会がある」この指標を元に点数をつけ採点。トップテンは以下の通り。(50位まで載っていますがここでは省略)各指標ごとのランキングも載っています。

  1. 東京都文京区 :608.0
  2. 大阪市北区  :566.5
  3. 東京都武蔵野市:550.4
  4. 東京都目黒区 :548.6
  5. 大阪市西区  :530.1
  6. 東京都台東区 :525.9
  7. 大阪市中央区 :525.4
  8. 金沢市    :515.0
  9. 東京都品川区 :508.7
  10. 東京都港区  :488.6

優秀な人材は市街地へ

今アメリカの優秀な人材は市街地に住んでいて、郊外には住みたくないといいます。長時間通勤が嫌だからです。だから、郊外に超でかいキャンパス型オフィスを作ったマイクロソフトやアップル、グーグルも市街地にこぞってサテライトオフィスを作る。研究開発系のように高度なスキルを持つ人材を雇えわなきゃいけない部門だと、社員が我慢できる通勤時間は15分から20分が限界。そうでないと、優秀な人材が来てくれません。

最近、二子玉川に楽天の本社が移って来たがそれもこう行った流れの一つだろう。

世の中に溢れるこういったランキングの類は実際に住んでみてどうだったか追跡調査をするなどの検証は行ってません。(追跡調査をしても自分の住んでる地域が住みづらいとはなかなか答えないだろう)その点を割り引いて見るのがいいと思います。

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