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ロンブー淳が語る若い人たちへのメッセージ

      2017/03/31

世の中が注目している話題に対し意見を発信すると、自分と意見の合わない人間が、あらん限りの罵詈雑言を浴びせてくる。個人が自由に意見を発信し、その意見も多種多様なのが健全な社会と言えるのではないだろうか。パック詰めになった卵と同じように均質ないい子ちゃんばかりを生産する教育現場や会社組織は息苦しくも感じる。ロンブー淳が語る若い人たちへのメッセージ。

「村社会」の息苦しさ

芸能界は師匠が「黒」だと言えば、例え自分が「白」だと思っていても「黒」と言わなければならない世界だったのだ。お笑いの世界に限らず、料理の世界や、芸事、職人など、理不尽さを乗り越えて一人前になっていく姿を、日本社会は美化してきた。僕はそういう関係に息苦しさを感じていたから、師匠なしで世の中に出られたのはラッキーだったと思う。師匠がいることで、無意識のうちにその色に染まるのもイヤだったし。

僕もアルバイト時代からお世話になっていた人、を師匠としその人のやることを真似たもんだが、ある時、その先輩から教わった一つの商品としては経費超えてしまうので、二分割して実際の値段の半分で帳簿に記載するという裏技的な取り扱い方法を習った。しかし僕は使える経費の上限を超えてそれを行ってしまったためのちに問題となる。後から考えると他の辞めていった店長達も同じような問題で会社を去っていて、この先輩の、何かあったときはこれを問題にしてやれば蹴落とせるという策略だったのかもしれない。村社会では出る杭は打たれる。このとき僕は景気が先細りする中、年間等して前年越えの売り上げを記録していたが辞めてしまった後なので表彰されることはなかった。

若手芸人も先人のレールに囚われている。若手は若手なりの新しい価値観を持っていいのに上の人たちのやってることを受け継いでいるだけ。それじゃあ何も生まれない。受け継ぐってことは、上の人を守ることにつながる。いつまでも上の人たちを安泰にしておくのではなく、逸脱しろ。というのが著者の弁。ただし、逸脱の仕方が僕のようにルール上問題があると干されますよww

電通の『鬼十則』

  1. 仕事は自ら作るべきで、与えられるべきではない。
  2. 仕事とは、先手先手と働き掛けて行くことで、受身でやるものではない。
  3. 大きな仕事と取り組め、小さな仕事は己を小さくする。
  4. 難しい仕事を狙え、そしてそれを成し遂げるところに進歩がある。
  5. 取り組んだら放すな、殺されても放すな、目的完遂までは‥‥。
  6. 周囲を引きずり回せ、引きずるのと引きずられるのとでは、永い間に天地の開きができる。
  7. 計画を持て、長期の計画を持っていれば、忍耐と工夫と、そして正しい努力と希望が生まれる。
  8. 自信を持て、自信がないから君の仕事には、迫力も粘りも、そして厚味すらがない。
  9. 頭は常に全回転、八方に気を配って、一分の隙もあってはならなぬ、サービスとはそのようなものだ。
  10. 摩擦を恐れるな、摩擦は進歩の母、積極の肥料だ、出ないと君は卑屈未練になる。

確かにこれが全て行われていれば立派な企業戦士(←古い言い方だがww)。面白いのは、この『鬼十則』が時代とともに変化し、『裏十則』なるものが生まれていること。興味のある方は読んでみてほしい。真逆で笑えます。

日本は昇進を安易に考えすぎ?

そもそも上司は、新しい試みや部下の仕事に向けての冒険心を、今までのやり方とうまく組み合わせて、新たな方法論を作り出すべきなんだよね。減点法なんか無視して。シリコンバレーでは、できない上司は部下から突き上げを食らうとさっきも言ったけど、日本の上司は年功序列のせいなのか、能力がなくても〝会社命〟のほうが偉くなれたりする。無能の方が出世するって話もあるくらいだ。

日本ではなんでこの人が管理職なんだろうという人たちに度々遭遇する。ドラマなんかでもそんな人たちをコミカルに描くシーンが多くある。最初は同期とあまり差がつかないよう並列に扱い、ある程度歳をとってきたら年功序列によりより会社に対する忠誠心の高い人間が管理職に。これでは力のある人材はどんどん他社に転職していきます。

学校で10年以上、先生や親が期待するいい子ちゃんでいた若者が、いざ社会に出て同期とは違ういい意味で逸脱した人間にはなりようがない。結局、会社が求める平均的な〝いいサラリーマン〟になるしかない。個を磨く環境がないそこに問題があるのだと思う。

均一化された社会人の誕生

こうして、自ら何かを発想する、新しいことにチャレンジする楽しさを知らずに、高校や大学を卒業してしまい、均一化された社会人が誕生してしまう。いわばスーパーマーケットに並ぶ、均一のパックに納められた卵のような連中が社会に出荷されていくわけだ。また、企業もパックに収まりきれない規格外の卵は採用しようとしない。

そうなってくると喜ぶのは〝会社命〟の上司たち、自分の地位を脅かすようなアイディアを持たない社員が続々と入社してくるわけだから。東京工業大学の大隅良典名誉教授の言葉で「人と違うことを恐れずに、自分の道を見極めて突き進んでほしい」「これこそが日本人の弱点だと思うんですが、みんなと一緒、みんなと一緒であることが心の平和だと思い込んでいる。それは絶対的な間違いであり、人の成長を止めます」というのがある。

自分は何が嫌いで何が好きか。そして何が得意で何が苦手か。個を磨いていくことで『一隅を照らす』。面倒臭いから自分からと卵のパックへと自ら入っていく若者たちをみて著者が喝を入れる。オリンピックを推進している人々も、所得税、法人税を下げて消費税を上げようとする人たちにも若者たちが声を上げないと結局、年寄りや、高額所得者のいいように国政が進み自分たちにそのつけが回ってくることを理解してほしい。若者たちの思考停止を解除するために読んでほしい一冊です。

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