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「拡張するテレビ 広告と動画とコンテンツビジネスの未来」広義のテレビの持つ力

      2019/03/01

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「テレビを観る」といったとき、 スマホや光回線が普及する前までは「局が制作した番組を電波に乗せて配信し、テレビ受信機の画面で観る」というものだった。しかし現在では、PCでテレビ番組を観るのも、録画したドラマをスマホで観るのも、 ネット配信のコンテンツをテレビ画面でみるのも、すべて「テレビを観る」と言うようになった。テレビを持っていなくても、スマホやなんかで違法アップロードのテレビ番組を見る若者も「テレビ見てます」というように。拡張するテレビやコンテンツビジネスの未来について論じた書籍。

テレビ見てますと言いながらスマホを差し出す若者

最初に気付いたのは、ある若者と話していた時だった。彼はテレビを持っていないという。それ自体は今やよくあることで驚きもしない。ただ彼が所属するのは、テレビと連携して新しいビジネスを開拓する会社だったので、面白半分に咎めた。

「へー、じゃあテレビ見てないんだ。それはいかんねえ」

「いや、テレビ好きです」

「でもテレビ持っていないんでしょ?」

「テレビ見てます!『アメトーク!』全部見てます!」

と言って彼は私にスマートフォンを差し出した。テレビといって差し出したのはスマートフォンだったことに、ちょっとカルチャーショックを受けた。もちろん彼は、おそらくYouTubeにアップされたものを見ているのだ。きっと人気バラエティ番組である『アメトーク!』のどの回も、探せば丸々見ることができるのだろう。それは違法アップロードだからね、などと注意するより、彼があっけらかんと、テレビ見てますと言いながらスマートフォンを差し出したことが面白いと思った。

もちろん違法アップロードは見る方にも問題がある。そこで最近では民放公式無料ポータル『TVer(ティーバ)』などで見逃した番組を無料で見られる試みが注目されているが、スマホだと画面が固まってイライラするなどの声も聞かれる。回線速度は最近4Gから5Gへと移行が進み更に速くなって利便性がアップするようだが、テレビや動画でも高画質化(4Kなど)が進みより大容量のデータを送受信するようになっているので、回線スピードとデータ容量のせめぎ合いはまだまだ続きそうだ。

動画配信サブスクリプションサービス

dTVにhuluの2大サービスに加えNetflixがやってきて、更にはAmazonもPrime会員に向け動画配信サービスを開始。動画配信のサブスクリプションサービスは一気に戦国時代に。これにレンタル業界からTSUTAYAやGEOもSVOD(Subscription Video On Demand)に参入。選択肢が多すぎて消費者である僕はどれも選ばないという結果にww 唯一AmazonのPrime会員に向けのSVODだけ元々Prime会員だったため使ってみたが以外と見たいものがなく、さらにいつでも観れるなら今じゃなくてもいいという意識から使用頻度が少なくなり今では一切見ていない。そこでコンテンツを充実させるため人気番組だった「テラスハウス」や小説の映像化の「火花」、潤沢な制作費を強みに作られた「ウォーキングデット」や「ハウス・オブ・カード」などコンテンツを充実させ顧客獲得を狙う。

新しい映像配信サービスはテレビに取って代わるのか?

スマートフォンの時代になると、徐々にUstreamによる配信は以前ほど盛り上がらなくなっってきた。スマホへの対応があまり積極的でなかったことが大きい。また気軽に配信できたとはいえ、安定した配信をやろうとすると、それなりの設備と人材が必要で、誰でもできるものではなかった。ニコニコ動画のライブ配信〝ニコ生〟はそんな中でも独特のユーザー層をコアにしながらスマホ時代になっても安定した存在になっている。

確かにUstreamはイベントとかの中継を視聴したりして最初のうちは利用していたが、徐々にパソコンを開いてまで見るほどのコンテンツではないものが多く、利用しなくなっていった。ここでもやはり、コンテンツがいかに面白いかがキーとなる。〝ニコ生〟のようにニッチなコンテンツで市場に挑むことで、ある方面のコアな顧客の心を掴んむことに成功した例もある。そうした映像配信サービスの中にはツイキャスのようにティーンに人気を博したサービスもありそこからちょっとしたスターも生まれる状況がある。

広告のニュース化と動画の組み合わせ

認知から興味・関心へそして比較・検討から購入へ。ニュースアプリやソーシャルメディアなどを見ていると、たまにニュースのような見出しの広告を見かける。そこには小さく広告と書いてあるのだが、一瞬有益な情報と勘違いしてタップしてしまったことがある人も多いだろう。広告のニュース化はあなたの興味に沿って目の前に現れ、最終的には商品やサービスの購入へと続くのだ。

綺麗な写真や動画と興味深い記事、購買につながるような仕掛けがネット上にはたくさん転がっている。そういった広告とソーシャルメディアの間を行き来して暮らしているとテレビCMを見ているかのようだ。動画コンテンツもCMだという切り口のこの書籍は現代の広義のテレビについて改めて知ることができる本だった。

※この書籍はKindle Unlimited読み放題書籍です。月額980円で和書12万冊以上、洋書120万冊以上のKindle電子書籍が読み放題になるサービスが初回30日間無料となっております。PCの方はサイドバーのリンクより、スマホの方は下の方へスクロールしていただければリンクが貼ってありますので興味のある方はどうぞ。なお一部の書籍はキャンペーンなどで無料になっていて現在は有料となっている場合もありますのでその場合はあしからず。

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