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世界地図の面白い読み方。手軽で奥深い、世界地図の面白さとは?

世界には、日本人の常識が通用しない場所がいたるところにある。自国のなかに独立国が2つもある国、人口が4人しかいない小国、国旗があるのに定住民がいない島…。こんな信じられない事実が、世界地図には閉じ込められているのだ。まさに世界地図は、世界の不思議がコンパクトに凝縮された絵巻。本書は、世界地図をひも解き、いまもある仰天の事実を紹介し、歴史的背景まで説明している。手軽にして奥深い、世界地図のおもしろさを本書から存分に読み取ってほしい。

カルムイク共和国

ロシア連邦内、ヴォルガ川下流の西岸、カスピ海の北西に位置する地域に、カルムイク共和国という国がある。首都はエリスタ。面積は七万五九〇〇平方キロで、人口は約三〇万。半数はカルムイク人、三分の一はロシア人だ。  国内産業では牧畜が盛んで、しかも、羊がほとんど。また、エリスタでは工業も発達し、カルムイク大学などの学術・教育機関もある。しかし、これだけなら、ごくありふれた国に思えるかもしれないが、この国はロシア連邦内でも異彩を放っている。それというのも、住民の半数を占めるモンゴル系カルムイク人は仏教徒、つまり、この国は仏教国なのだ。この地がモンゴル系民族の支配下に入ったのは、一二四〇年代、キプチャク・ハーン国が支配するようになってからのこと。その後、同国が解体してからはアストラハン・ハーン国が成立するが、一五五六年にはロシア帝国に併合されてしまう。そして、一七世紀初頭から、ジュンガリアよりカルムイク人が移住し、ロシア帝国内にカルムイク・ハーン国を形成した。これが、現在のカルムイク共和国のルーツだ。後年にはカルムイク人の不満や反乱が強まったため、ロシア帝国に代わって成立したソ連が自治を認めるようになる。その後は、ウラルへ民族ごと強制移住を命じられるなどの 紆余曲折 はあったものの、現在では再び自治が認められ、最高指導者としての大統領も存在している。

カスピ海にほど近い地域に仏教徒がほとんどという国があることを初めて知った。ロシア連邦内に仏教徒国がある不思議はそのルーツにある。起源はモンゴル系民族と聞いてなるほどなと思った。

シーランド公国

イギリスの南東岸から一〇キロほどの沖合に、海面に突き出た鉄の建造物がある。これはまるで、倉庫か廃工場のようにも見えるが、これが、シーランド公国と称する国が主張する国土だ。もともとこの建造物は、第二次世界大戦中にイギリスが建設した、四つの海上要塞のうちの一つで、ドイツ軍に対する沿岸防衛のため、戦争中は三〇〇人ほどの兵士が駐留していた。そして、戦後に放棄されていたこの要塞に目をつけたのが、元イギリス陸軍の少佐、パディ・ロイ・ベーツだった。一九六七年、自らシーランド公を名乗り、この要塞を「シーランド」という国家として独立宣言する。シーランドは巡視艇に対して銃撃を加え、独立が冗談ではないことをイギリス政府に知らしめた。慌てたイギリスは裁判を起こしたが、当時の規定では、シーランドの位置はイギリスの領海外であったこと、また、周辺諸国がここの領有を主張しなかったことなどから、イギリスの 管轄外の出来事とされてしまった。こうして、自称シーランド公は、妻や息子ら家族とともに、この国の元首として君臨した。人口はわずか四人だが、二〇名弱の“職員”と呼ばれる仲間がいるという。シーランド公は、国旗を制定して憲法も発布し、通貨や切手などを発行して国家としての体裁を整えたが、これを認めた国は、世界中にまだ一つもない。  国土は広く見積もっても五〇〇平方メートルで、バスケットコート二面分にも満たない面積であるうえ、発電機による振動もある。住み心地がよろしくないせいか、シーランド公らは、ふだんはおもにイギリス本国で暮らしているのだという。

国ができるというのはどういうことか。例えばここ日本である程度の土地を有し国として独立を宣言したらどうなるのかとか考えてしまう。それをやってしまったのがシーランド公国。要塞の一つを占有して独立してしまうとはある意味すごい。

チェコ共和国とスロバキア共和国

国々の分離独立には、たいてい暗い影がつきまとう。異なる民族同士が激しく憎しみ合い、悲しい争いの末にそれが成し遂げられることも多い。しかし、一九九三年に分離独立したチェコ共和国とスロバキア共和国の場合は、少し様相が違うようだ。両国の民族のルーツを見ると、チェコ人の祖先は五世紀末~六世紀初頭、スロバキア人の祖先は五世紀初頭に、それぞれ現在の土地に定住している。その後、八三三年頃にモラヴィア国が誕生した際には、現在のチェコとスロバキアの両国はともに、この国に含まれていた。つまり、両国の国民は、もともと同じ国の出身だったのだ。ところが、九〇六年頃にモラヴィア国が滅びると、チェコ人とスロバキア人は別々の道を歩みはじめることになる。

国の分裂で2つの国となった一例。チェコ人とスロバキア人というわかりやすい民族のルーツを持つ人々による分裂。島国の日本ではちょっと想像しがたいが、方言の違う地域の人々が自分たちの祖先をルーツに持つ人たちだけで国を形成するのと似たようなものか。

世界地図には僕らの知らない小国や面白いルーツを持った国々が多数存在する。それを図版を交えて紹介する書籍。知っているとちょっと「もの知りさん」になれる知識が満載。

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