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「学力」の経済学|中室 牧子

僕は子供を持っていないので子供の教育について考えたことはない。しかし世の親御さんにとっては子供の教育をどう行うべきか、いつどのようなタイミングで投資するかが悩みどころだったりするのではないだろうか?そんな疑問に答える書籍。

経済学者が示す「エビデンス」とは

文部科学省は、「全国学力・学習状況調査」という学力テストの結果を用いて、子どもの学力と家庭環境にどのような関係がみられるかを分析しています。その分析によると、「親の年収や学歴が低くても学力が高い児童の特徴は、家庭で読書をしていること」だとされています。この結果を受けて、多くのメディアは「子どもに読書をさせることが重要だ」と報道をしています。はたしてこの報道は正しいのでしょうか。 残念ながら、正しいとはいえません。この報道には2つの誤りがあります。 第一に、読書と学力の間に因果関係があるように想起させる表現になっていることです。「因果関係」と「相関関係」、どちらも2つの出来事の関係を示すときに使われる言葉ですが、決定的に違う点があります。 因果関係は「Aという原因によってBという結果が生じた」ことを意味します。しかし、相関関係は単に、「AとBが同時に起こっている」ことを意味しているにすぎません。相関関係は2つの出来事のうちどちらが「原因」で、どちらが「結果」であるかを明らかにするものではないのです。「相関関係」があるということは、必ずしも「因果関係」があることを意味しません。 つまり、読書をしているから子どもの学力が高い(因果関係)のではなく、学力の高い子どもが読書をしているのにすぎない(相関関係)可能性があるのです。

僕は学生の頃、格闘ゲームのブーム真っ盛りでゲームセンターに入り浸っていて、バイトもゲーセンでした。なので大学まで進学したものの中退、そのままゲーム会社に就職しました。今でこそゲームが市民権を得ていて、ゲーム大会に賞金がかかっている場合も。海外ではeスポーツの賞金が億単位だったりと僕の頃では考えられないことになってきています。ゲーム漬けの日々が嘘だったかのように、今ではすっかりゲームをしないようになりました。学生の頃には目もくれなかった読書にハマるなんて。学生時代に本をもっと読んでいればもっと違った人生だったかも。しかし学生時代よりも社会人になってからの人生の方が圧倒的に長いので今は気にしていません。就職してから一切勉強しなくなる人が多い中、まだまだ自分には伸びしろがあると思うようにしています。

「友だち」が与える影響

多くの学校や塾が成績優秀者を特待生として入学させていますが、これらも、その成績優秀者が周囲にもよい影響を与えると期待してのことでしょう。しかし、優秀な子どもさえいれば、子どもの学力は大きく上昇するかというと、必ずしもそうとはいえません。 実は、学力の高い優秀な友人から影響を受けるのは、そのクラスでもともと学力の高かった子どものみなのです。中間層やもともと学力の低い子どもたちは、何ら影響を受けないことがわかっています。それどころか、自分のクラスに学力の高い優秀な友人がやってきた場合、もともと学力が低かった子どもには、マイナスの影響があるということを示す研究もあります。 なぜ、学力の高い優秀な友人は、もともと学力の低かった子どもにマイナスの影響を与えるのでしょうか。 スウェーデンの高校生のデータを用いた研究は、学力の高い同級生の存在は、学力の低い生徒の自信を喪失させ、大学への進学意欲を失わせたことを明らかにしまし た。この意味では、 学力の高い友だちと一緒にいさえすれば、自分の子どもにもプラスの影響があるだろうと考えるのは間違っています。 むしろ、レベルの高すぎるグループに子どもを無理に入れることは、逆効果になる可能性すらあるのです。

中学高校時代に学年トップだった生徒も、大学への進学でハイレベルな学校に入ったことによって挫折感を味わう人は意外と多い。大学入ったら自分よりすごい人間がウジャウジャいてやる気をなくすことも。中高で優等生だった人の場合その挫折感から勉強以外に興味がいってしまい学力が下がるケースもあるので、性格を加味して進学する学校のレベルは選ぶべきかもしれません。

「いい先生」に出会うと人生が変わる

遺伝や家庭の資源など、子ども自身にどうしようもないような問題を解決できるポテンシャルを持つのは、「教員」だということです。 教員は教育の要です。これは、教育経済学におけるあまたの実証研究の中でも明らかになっています。教員の「 質」に関する研究をリードしてきたスタンフォード大学のハヌシェク教授によると、もともとの学力の水準が同程度の子どもたちに対して、能力の高い教員が教えた場合、子どもたちは1年で1・5学年分の内容を習得できたのに対して、能力の低い教員が教えた場合は、0・5学年分しか習得できませんでし た。1年間で実に丸1年間分もの習得の差が生じたことになります。ハヌシェク教授はこの結果をもとに、能力の高い教員は、子どもの遺伝や家庭の資源の不利すらも帳消しにしてしまうほどの影響力を持つと結論づけています。 では、「いい先生」とはいったいどんな先生なのでしょうか。授業に対して学生の満足度を尋ねる「授業評価」は、教員の質を計測するひとつの方法でしょう。しかし、授業評価が正しく教員の質を測ることができているのかは定かではありません。 テキサス大学のハマーメッシュ教授らは授業評価にかんする研究の中で「美人の先生ほど授業評価が高かった」という身も蓋もないような結果を明らかにしています。私もときどき大学で「美人ですね」といわれることがありますが、それはたいてい成績の芳しくない学生と成績について話しているときに限られていますので、自分の実力については正確に把握しているつもりです。

勉強に興味を持って取り組めるよう導いてくれる先生だと成績も伸びますよね。自信もつくし。

学力だけが評価の対象ではないが、頭は良い方が潰しが効くので子供に勉強をさせるわけですが、その方法論は多種多様。子供を持つ保護者はどのように勉強させれば良いかの指針となるものを見つけるよう促す書籍。

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