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我が子のために知っておくべきアクティブ・ラーニング時代の必読書

      2017/04/02

世界から取り残され、アジアの中でもすでにトップから陥落した日本の大学。国際的にも、またビジネスにおいても役に立たない暗記型の受験競争をまた復活させようとする動きも。子どもたちが「後進国の教育」に埋もれて未来を失う前に、国際基準で通用する「キー・コンピテンシー」を育み、「本物の学力」を身につけさせる必要がある。学齢期のお子さんを持つ親御さんたちに送るアクティブ・ラーニング時代の必読書。

多文化共生時代を生き抜く教育

いま、時代は「多文化共生」時代に突入しています。人種、国籍、宗教、思想、文化、セクシャリティ‥‥世界といわず日本国内においても、社会はどんどん多様性を増しています。グローバル化が進み、海外から日本に来る人も、また日本から海外に行く人も増えています。文部科学省の調査によれば、いま、全国の小・中学校の少なくとも6校に1校には外国人の子供がいるといいます。そしてこの傾向はますます強まって行くでしょう。

これからは、多様なバックグラウンドを持つ人々と向き合い共生して行く力がますます必要になって行くだろう。我々がそのことに気づかないでいるうちは、日本の教育は変われないだろうし、主観的にどんなに努力しても、国際競争力はますます落ちて行くだろう。明日の日本を担う子供達には、多様な仲間と手を取り合い多文化共生時代を生き抜いて欲しい。

お笑い?受験狂想曲

韓国も大学受験が熾烈なことで知られていますが、日本のような高校受験はありません。高校受験で筆記試験を行い、得点を競わせて合否を決めるといったシステムは、欧米の国にもありません。なぜなら、世界の多くの国々では、高校教育も国から無償で提供されるものであり、地域の公立高校なら原則無試験で入れるからです。

志望校に入るために他の生徒より一点でも多く取るために日夜勉強に励む。学校が終われば塾へ通い夜中まで塾で勉強し家でも塾で出された課題を消化する。そんな「競争」が子供達から時間や体力を奪い、多大なストレスとなる現実。国連・子どもの権利委員会は、こうした教育のあり方に警鐘を鳴らしている。僕も小学校の時受験勉強をするため塾に通っていた塾が終わって家に帰るともう寝る時間だった。難しい問題を解く楽しみはあったものの、ほかの子と同じように遊べないストレスから最終的には受験はせずに途中で塾もやめてしまった。自殺の原因を見てみても小中学生では「学業不振」がトップとなっているこれは受験の弊害以外の何物でもないだろう。

大学を含めて教育水準を上げるためには無償化はもちろん、落ちこぼれを作らないきめ細かな対応が必要だろう。フィンランドなどでは、子どもの学力を一定レベルに保つのは学校や教師の役目だし、レベルが低下しそうになると、学校が補充学習などでサポートするのが当然という考え方が浸透している。僕の友達には母子家庭の子が多かったので高校を諦める友達もいた。高校無償化だったら彼らと同じ高校に通い高校生活を満喫できたのにと今でも思う。こういった家庭における経済格差により高等教育を受けられないというのは国という大きな器で考えてみても明らかな損失だろう。

ゆとり教育から再び詰め込み教育へ

学習内容は約3割削減されました。同時に、「教育は学校教育のみにあらず」とし、「学校教育は生涯学習の基礎となる力を育成するもの」と位置づけて、完全学校週5日制を導入して、子どもが家庭や地域で広く社会体験ができる機会を増やすことを目指そうとしたのです。そして、他者と比較して競争を煽るような相対評価をやめ絶対評価へと切り替えました。このように、子供が「生きる力」をつけることができ、知識量を増やすことよりも、子どもが自ら学び、自ら考える経験を積ませることで、思考力や問題解決能力、協調性や思いやりを備えた人間に成長させることを目的としたのが「ゆとり教育」でした。

ゆとり教育で世界に少し近付いたと思いきや、直近の学力低下などを受け再び詰め込み教育に戻る羽目に。これには大学受験に必要な学力を身につけさせるための教育という逆算的教育法があると思う。未だに学歴がモノを言う社会の日本では少しでもいい大学に入りたいと思うのは仕方ないこと。大学入試に焦点を当てると結局詰め込み教育がいいと言うことになってしまう。お金に余裕のある家庭では付属に進学させるのが効率も良いと言うことになり、そこで一つの格差が生まれる。大学の入試問題が大幅に変わらない限りこの傾向は変わらないだろう。

ICT教育の弊害

アクティブ・ラーニング推進に伴い、せいふはICT(情報通信技術)活用にも力を入れ、2020年には一人1台の情報端末を整備したいとしています。タブレットなどを活用するICT教育は、多くの先進国がすでに本腰を入れて取り組んでいる分野であり、情報を活用する力、問題を解決する力、自立的に行動する力が身につくと期待されています。

一足先にICT教育を進めてきた韓国では早くもICT教育の見直しが迫られているという実態があります。学力の向上が見られなかったというのが主な理由です。SMSの普及により大人の目が届かないところでのいじめやスマホ依存症なども指摘されています。

生涯学習なども注目を集める中、学ぶことを20歳前後で早々にやめてしまう人たちは、これからの社会では生き残れない。新しい技術やなんかには敏感でいたいものだ。

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