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AI時代のロボットの仕組みと活用の飛躍をのぞいてみよう

2015年1月に政府が打ち出した「ロボット新戦略」では、2020年のロボット市場を、現状の6,000億円規模から2兆4,000億円へと成長させることが目標とされています。経済産業省はロボット市場は2025年に5.3兆円、2035年には、9.7兆円に拡大すると予測していて、工場などの産業用ロボットに加えて、サービス分野でもロボット活用の飛躍が有望視されている。そんなロボットの解体新書ともいうべきこの書籍を見ていこう。

自律的に学習し続ける

たくさん会話して、相手が笑ったり怒ったり落ち込んだりするのを認識・分析、データとして蓄積していくことで、自分で学習して精度を高めていきます。「自律学習機能」です。最初は会話が噛み合わないことが多いのが実状です。わたしたち、人間の生活の中でも、子供が会話を理解し始めたとき、または初対面の人とあったとき、そういう思いを体験すると思います。しかし、会話を続けていくことで、お互いを理解しあうとともに、会話も噛み合うようになっていきます。

Pepperが発売した直後、初めて家庭に届き会話を交わすシーンをテレビなどで伝えていたが、会話の蓄積がないせいか、ぎこちない残念な感じになっているのを見た。しかし、赤ん坊に言語を教えるよりははるかに早く会話できるようになるようだ。僕のように未婚でパートナーがいない人間は年を取ってくると社会から孤立してしまうのではないかという不安が常にあるが、マンションなのでペットは飼えない。そういったとき、孤独死しないよう見守り機能のついたロボットなどが役に立つかもしれない。

三菱東京UFJ銀行でも受付ロボットを導入

三菱東京UFJ銀行でもロボットやWatsonの導入が進められていて、同行が作成したコンセプトムービー「Watsonとロボットによる未来の接客」では次のようなストーリー内容が展開します。受付では小型ロボット「NAO」(ナオ)が顧客を出迎えます。顔認証で顧客のIDと得意な言語を把握します。NAOは、NIAS担当のPepperが対応することを告げて場所を案内します。顧客が窓口のPepperの前に到着したときは顧客のIDや問い合わせ内容は全て共有済みとなっています。

こうなってくると、窓口まで案内してくれる、定年後と思われる行員や窓口担当が要らなくなってしまう。法人用のPepperは55,000円/月×36ヶ月で利用できるので人を雇うよりはるかに安い。ロボットが仕事を奪う最たる例になるかもしれない。

ロボットのOS

ロボット向けのソフトウェアとしては、「ROS」(ロス)や「NAOqi OS」(ナオキ・オーエス)、「V-Sido OS」(ブシドー・オーエス)などが知られています。ここに挙げた3つのソフトウェアは、いずれもロボットのOS(オペレーティングシステム)と呼ばれることがあります。パソコンにくわしい人は、OSといえば前述のようにWindowsやMac OS、Linux、Androidなど、基本ソフトを思い浮かべると思いますが、ロボット世界ではパソコンとは少し異なります。というもの、実はまだ、「ロボットのOS」といった言葉の定義ははっきりと決まっていないのが実情なのです。

同じ「ロボットのOS」といってもその役割や範囲は大きく異なる「V-Sido OS」はロボットのバランスや手の動きなど、文字通り「オペレーション」(操作や運転)を制御するソフトウェアで例えばドール型などの二足歩行の人間に近い形のロボットの制御に向いている。そしてサイズに関わらずどんなロボットでも制御できるソフトウェアを目指しています。

週刊ロビ

コミュニケーションロボット・ブームの先陣を切り、驚くような売り上げ実績を上げたのが、2013年に発売されたデアゴスティーニ・ジャパン(以下、デアゴスティーニ)が発売した「ロビ」(Robi)です。週刊誌の形態「週刊ロビ」で発売し、毎号付録として添付される部品を組み立てていく「パートワーク」(分冊百科)によって、読者自身が完成させるロボットです。完成までは約1年半かかり、総額で15万円ほどかかりますが、2013年の初版に続き、2014年(再刊行版)、2015年(第3版)と重版を行い、累計で12万台以上の売り上げを記録しています(デアゴスティーニ・ジャパンではベストヒット商品)。

そういえば昔AIBOなんてロボットがあったなとか思いつつ、着実に進化を重ねるロボット業界から目が離せない。産業用のみならず家庭でのコミュニケーションロボットには「PALRO」「OHaNAS」「Tapia」「NAO」「Sota」「ユニボ」などがあり形状も様々だ。家族の執事役としてみんなの記録を毎日記憶していつでもアクセスできるようにしたり、お話ししたり用途は様々だ。

人型のロボット、ヒューマノイドは人間に似せて作ったもの。完全に機械にしか見えないロボットを人間に似せて作っていくと「不気味の谷」と言われる気持ち悪さを感じるゾーンに行き着く。それを超える精巧さを備えると逆に気持ち悪さは消え親近感を覚えるという。これからどんどん進化が続きそうなロボット開発。一家に一台なんらかのロボットがある世界はもうすぐそこに来ているのかもしれない。

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