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「ぼくらの民主主義なんだぜ」から光を見出す

      2016/11/14

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原発事故と民主主義

冒頭、原発事故後の民主主義について、語られている。著者はフィンランドでの徹底的な「情報公開と透明性」からこの国の国の民主主義のあり方に強い印象を受けたという。100%の透明性を担保できないなら、原子力エネルギーを使う権利を持たないという。これができなければ民主主義国家でではない。情報公開と透明性を拒む政府や電力会社に原発は託せないとも言っている。事故から5年経っても今頃になって政府や電力会社がひた隠しにしてきた情報がまだまだ出てくる現状。この隠蔽体質は民主主義では考えられないと思う。双葉町町長はこんな事態に陥ったのは、物事の隠蔽を可能にさせている国民性で「民主主義とは何か」という問いにこう答える。

「代務者、代議員にすべてを任せるのとは違うものと考えます。……任せられる者と任せる者との信頼関係の下に隠蔽や偽りがない代務を行うことを原則として、任された者は任せた者の意向を勝手にできない約束ができていることが大切です。……『信頼』に大きな権限を与え、代務者に資格基準を求め、品性、品格、正義がなければならない」

僕たち国民は代議士に投票して終わりではなく、代務者たちが資格基準から外れていないか、隠蔽や偽りがない代務を行っているかチェックしていかなければならないのかもしれない。最近、TVなんかでも品性、品格、正義が足りない議員の暴言や社会的に好ましくない行動などがよく取り上げられるがこんな人間でも議員になれるんだと思うとなんか違うなと思う。

ブラック化する教育

ブラックバイトで試験期間中も仕事を休めない。これは仕送り額が3割減少したことや、大半が無利子だった奨学金が、有利子の学生ローン化しているので、バイト先がブラックだったとしても収入減や学生バイトを取りたがらない(フリーターなどの方が時間の融通が利いて重宝する)などの理由からなかなか辞められない。卒業した後も、様々な理由で会社を辞めてしまうと奨学金の返済で借金地獄に陥る者も多いという。

最後に、「民主主義」とは、異なった意見や感覚や習慣を持った人たちが、一つの場所で一緒にやっていくためのシステムで、規模の大小それぞれに違った「民主主義」があり僕たちは、僕たちの民主主義を自分で作らなくてはならないと説く。

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