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「はじめてのエシカル 人、自然、未来にやさしい暮らしかた」カートの中身はどこからきたのか?

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「エシカル」とは、もともと「倫理的な」「道徳的な」という意味です。真面目でかたい言葉ですが、簡単に言い換えることができます。それは、「私たちの良心と結びついていて、人や社会、環境に配慮されている」ということ。地球も、動物も、海の向こう側にいる人たちも傷つけず、もちろん、私たちも笑顔でいられる日々をつづけるための新しい暮らし方の本。

壁の向こうで何が起きているのでしょうか

今、あなたが来ている服はどこから来たか、わかる?

その洋服、誰がどういう風に作っているのだろう?

ほとんどの子どもたちは、「わからない」と答えます。私も、エシカルの活動を始める前だったら、これらの質問に答えることができませんでした。でもエシカルを語る上で、身の回りにあるものがどうやってできているのか知ることは基本です。

Tシャツでいうと多くのものは綿でできているので、原材料となる綿花畑に目を向ける。そうすると、インドの綿花畑では40万人もの子どもたちが働いていて、大量の農薬により、多くの人が病気になっている事実を知らされます。お店で手頃な価格で売られているTシャツはコストカットのため末端の生産者に苦労を強いています。

2013年4月24日、バングラデシュでビルの崩落事故が起こりました。縫製工場が入っていた8階建てのビルの下敷きとなって1130名を越える人が犠牲となり、負傷者は2500人に上りましたその多くは工場で働く若い女性だった。十代から二十代半ばの女性たちは1日14時間働いて月給は5000円ほどにしかなりません。そこで注目されるのが「エシカルファッション」環境に負担をかけない素材と生産方法、適切な労働条件で作られているファッションです。イオンのオーガニックコットンプロダクツなどもその一例。

サッカーボールを縫う仕事をする少女は視力低下や背中や首の痛みに悩まされることが多く中には失明する子どもも。彼らが1日に縫えるボールは2〜3個で1日100縁にも満たない報酬しか得られません。もちろん彼らがサッカーゴールで遊ぶことはありません。チョコレートについても同じでカカオ農園で働く子はチョコレートを食べたこともありません。最近になってやっと児童労働のない公正な貿易によるチョコレートを見かけるようになってきた。それが「フェアトレードのチョコレート」です。「フェアトレード」とは直訳すると「公正な貿易、取引」。現地の生産者の生活を改善しながら、自立を支援する仕組みのことで、それを輸入すれば、現地の生産者に十分な利益を受け取ってもらえるというわけだ。

エシカル思考に基づいた買い物

あなたは、買い物をする時、どんな理由で買う商品を決めていますか?「安いから」「まとめ買いはお得だから」と、つい必要のないTシャツや下着を何枚も買う。「バーゲンだから」「流行っているから」と買う予定のなかった服も買ってしまう。そんなことはありませんか?何お隠そう、私自身も、以前はそんな買い物をしていました。けれど、そうやって買った安い服は結局すぐダメになってしまったり、ほつれてしまいました。また流行の服は、シーズンが変われば袖を通すことがなくなり、結局処分することになりました。一言で言うと、あまり大切にしなかったのです。

洋服に関していえば、ファストファッションの登場以来、流行のサイクルが早くなりシーズンごとから月毎、場合によっては週毎に移り変わるようになっています。大量生産、大量消費の時代に買い物をする際、ちょっと立ち止まって「なぜこれを買うの?」「本当に必要かな?」「この商品は、どんな環境で作られたんだろう?」と考える。それが「エシカル」の第一歩です。このように吟味して買ったものは、自分とものの間に特別な繋がりが生まれ、大切に使いたくなるだろう。

サハラ砂漠のオアシスが小さくなっています

オアシスが年々小さくなっている気がするんだ。地球はどうなっているんだろう。

私は「ここでも?」と耳を疑いました。日本に帰れば、私たちには、蛇口をひねるだけで水が出てくる生活が待っています。でも砂漠を遊牧しながら暮らす彼らにとって、死活問題以外の何ものでもありません。

とは言っても僕たちが日本に住んでいる以上どうしようもない。車ではなく公共の交通機関を使ったり、ゴミの出ぬよう配慮して暮らしたりと言ったところか。

「三方よし」から「五方よし」へ

日本には、もともとエシカルな消費活動やビジネスを簡単に表す言葉がありました。それは、「売り手よし。買い手よし、世間よし」の「三方よし」という言葉。近江商人が昔から大切にしてきた商売の鉄則です。売り手と買い手が満足し、さらに社会貢献ができることが商いの基本と考えられていました。ここに、「作り手よし」「未来よし」の2つを加えて、「五方よし」となった状態をエシカルの目指す理想と考えています。

買い手となる消費者はどうしても安くて品質の高いものを求めがちだが、それだけでは、他でしわ寄せが出てきてしまう。洋服を何枚も買って捨てるというサイクルをやめ、作りのしっかりしたエシカルな服に置き換えてみる。誰も傷つけない服を着ることでその服の持つストーリーも享受できる。

この本を読み終わってエシカルな暮らしを意識するようになる人が増えれば、児童労働や、不当なぐらい安い賃金で働かされる人たちが減っていくだろう。巻末には「エシカルショッピングガイド」と題し、エシカルを意識したショップリストが載っているのでオンラインショップなどでお気に入りの商品を探してみるのもいいだろう。

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