小麦を断ち、ココナッツオイルを摂取することで、頭の中から健康になる。テニスのジョコビッチ選手が試合中に体調を崩し倒れた時、肉体が故障しただけでなく脳にも不調をきたしていた。頭に「霧がかかった」ようで集中できなかったという彼。原因は小麦に含まれるグルテンによる症状でした。脳寿命を縮める食生活をやめグルテンフリーな生活を。
グルテンフリーがもたらした効果
グルテンを取らなくなったことで、ジョコビッチ選手は脳反応の遅延がなくなり、ボールの方向に素早く移動できるようになったのです。
これによりライバルたちより素早く動ける脳を手に入れたという。あなたも頭に「霧がかかった」ようで集中できないことはありませんか?グルコースが少なくなると、脳は体内の脂を分解してケトン体に変えるように命令し、脳や体のエネルギー源とします。ジョコビッチ選手の肉体を見ると、極限まで炭水化物の摂取を減らしたことで、グルコースではなくケトン体を燃料として脳と肉体を動かしていることがわかる。これにより判断力が早くなりバテない体を手に入れたのです。マウスでの実験ですが、ケトン体をエネルギーとして使うと「脳力が25%もアップする」ことがわかっています。
糖化を改善すると、脳も、見た目も、若返る
最近、まだ三〇代という若さなのに、シワやたるみ、肌のくすみのある人を見かけます。このような年齢に不似合いなほど老けて見えるのは、終末糖化産物(AGEs)によってタンパク質の繊維がゆがめられて皮膚が硬くなってしまったためです。終末糖化産物(AGEs)は、体内の糖化反応によって生じます。糖化反応とは、糖の分子がたんぱく質や脂肪、アミノ酸に結合することです。
糖化反応は生命にとって、避けられない代謝や老化のプロセスの産物。糖化反応を制限または遅らせれば、脳と体の老化が防げるのです。糖化反応を起こさせない一番の方法は、炭水化物や糖質を摂らないこと。高炭水化物の食事を摂取することで、体内の糖化反応のスピードが増してしまうからです。
ココナッツオイルで小麦断ち!あなたの脳も「スーパーブレイン」に変わる
小麦に含まれるグルテンは、消化されるまでモルヒネ様化合物が生じ、脳への報酬として「穏やかな多幸感」が生まれます。そればかりか、グルテンをとらないと不快な禁断症状が表れることさえあるのです。まさに小麦断ちは「脳の欲求との戦い」なのです。しかしこの欲求を抑えてくれる食品があります。それが、ココナッツオイルです。
ココナッツオイルのオススメの摂取方法は朝起きたら、すぐに市販のココナッツオイル15ccを一杯のコーヒー(または紅茶)に入れて飲むというもの。3時間ほどで血中のケトン体の濃度が上がり、朝食に炭水化物を摂りたいという欲求から解放されます。朝食にはパンを食べず、卵やベーコン、サラダといったものを摂ります。ココナッツオイルの効果は5時間ほどなのでその頃にもう一杯「ココナッツオイルコーヒー」をのみランチも炭水化物抜きのものを摂る。午後のおやつにも「ココナッツオイルコーヒー」を一杯飲むと夕食も炭水化物に対する欲求を抑えられます。これを毎日続けるだけであなたの脳も「スーパーブレイン」に変わります。
食事にココナッツオイルを取り入れる場合は体格にもよりますが、だいたいおおさじ2〜4杯分を、1日2回から4回に分けて摂ると良いでしょう。少量のオイルでも下痢になってしまう人は、ココナッツオイルではなく、ゆっくり消化していくココナッツミルクやすりおろしたココナッツを試してみると良いだろう。
肉をモリモリ食べて、脳血管を丈夫にする
まず脳のためにおすすめしたいのが、「たんぱく質」をしっかりとるということ。たんぱく質は、血管を丈夫にしてくれるため、脳にとってとっても重要な栄養素のひとつなのです。
一時期、健康のためと粗食がブームになりましたが、そのメニューとなる「玄米ご飯、味噌汁、野菜の煮物、アジなどの焼き魚」ではアジ1尾(約150g)から摂れるたんぱく質の量は約20g。厚生労働省が推奨する「一日の摂取量、男性60g、女性50g」には届きません。そこで150gの牛ヒレ肉であれば40g以上のたんぱく質を摂ることができます。効率よくたんぱく質を摂取して血管を丈夫にするためにも、肉はしっかり食べたほうが良いでしょう。
アルコール好きには悲報
これまでたびたび糖質を控えてケトン体回路をスイッチオンにすることで、脳のパフォーマンスが上がるというお話をしてきました。そのためには、ケトン体が合成される肝臓に元気に働いてもらわなければなりません。そんな肝臓の働きに影響を及ぼすのが、アルコールです。ご存じのようにアルコールの摂取量は抑えたほうが賢明です。
アルコールを摂取する場合、糖質の少ないアルコール、例えば焼酎やウイスキー、ワインといったものを選んでください。ここで注意しなければならないのはお酒を割る際に、砂糖の入ったソーダ水などが使わないこと。せっかく糖質の少ないアルコールを選んだ意味がありません。1日の適量は、焼酎100ml、ウイスキー60ml、ワイン200mlが目安です。これでは少なすぎると思われるかもしれないが、ケトン体合成のためにも適量のアルコールを楽しみましょう。
巻末にはココナッツオイルを使った「白澤式ケトン食」簡単レシピが載っていてまずはココナッツオイルコーヒーから入るのが簡単で良いだろう。この本の4つのポイントの1つ目はスポーツのためには「体を作るための食事」から、「脳のパフォーマンスを上げる食事」へとシフトすることが重要だということ。2つ目は脳は炭水化物から摂れるグルコース(ブドウ糖)だけでなく、脂肪から作られるケトン体も栄養にできること。というかむしろケトン体のほうが脳のパフォーマンンス向上のためには良いということ。3つ目は体に悪いとされてきた脂肪はじつは脳の健康のためには必要だということ。4つ目は粗食信仰の誤りです。ケトン体と糖質制限については『ケトン体が人類を救う 糖質制限でなぜ健康になるのか』でも触れています。
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