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WHO NOT HOW 「どうやるか」ではなく「誰とやるか」|ダン・サリヴァン , ベンジャミン・ハーディ

どうやるかより誰とやるかという視点は現代型リーダーに必須のポイント。確実に目標を達成したいなら人の力を借りることをうまくやる!最も基本的で大切な思考。

自分でやることを減らして、心とエネルギーを解放させる

「考えなくてもできることを増やすことで、文明は進歩する」 ─イギリスの数学者・哲学者 アルフレッド・ノース・ホワイトヘッド

「一度決めたら、もうそのことは考えない」 ─アメリカの元プロバスケットボール選手 マイケル・ジョーダン

ジェイコブ・モンティは、労働と移民を専門とする弁護士だ。彼は、この 10 年間で多くの業務を自分でするのをやめた。

その一つが運転だ。きっかけは、ダンだった。ダンが自分で運転するという発想を捨てたところ、車に乗っている間は他のことに時間と注意力を集中できるようになったという話に触発されたのだ。

ジェイコブは運転手を雇うことにした。その結果、ミーティングに遅刻することがなくなった。イライラすることもなくなった。ミーティングには、準備万端で現れるようになった。運転をしなくなったため、移動中に準備ができるようになったからだ。

ウーバーが誕生してからは、ジェイコブはどこに行くにもこのサービスを利用している。運転よりも、仕事や電話をするほうが、彼にとって、時間をはるかに上手に活用できていることになる。ウーバーは、1日におよそ 90 分、ジェイコブの時間を節約した。その時間でより質の高い仕事ができるようになっただけでなく、生活の質全体も向上した。到着を焦ったり、遅刻することは、もうない。駐車場所を探すのに時間を無駄にすることも、もうない。

彼がすることは、ただ、目的地のドアの真ん前で、車から降りることだけだ。 彼のストレスレベルは以前よりも大幅に下がった。集中力や発想力は向上し、エネルギーにあふれている。ミーティングでの彼は、以前よりはるかに強いインパクトがあり、強いリーダーシップが発揮されている。彼の仕事はうまくいっており、全体としても、幸福感が高まった。

ウーバーにおよそ50ドル(約5750円)を払えば、運転という業務をしてくれる「誰か」を簡単に見つけることができる。そのおかげで、ジェイコブはミーティングで彼が及ぼす影響力を10倍にすることができた。彼にとっては、何万ドル、ことによると何十万ドルもの価値に等しいことも多い。

ジェイコブは90分の移動時間を使って、ミーティングの準備をする。これによって、ミーティングの効果は増し、より大きなチャンスを生んでいる。しかし、何か他のことをじっくりと考えていることも多い。例えば、新しいプロジェクトの構想などだ。自由な時間が増えることで、自分の心が解放される。そして心が解放されたことで、さらに大きな利益をもたらすチャンスを生むことができる。

心理学には、決断疲れという概念がある。多くの事柄を抱えて、どれに決めるかを迷うことで、エネルギーや意思力を使い果たしてしまうという意味だ。駐車場所を見つけるとか、会合に遅れる心配をするなどの、たとえ小さなストレス要因であっても、心に負担をかけてしまう。

様々な仕事から自分を解放すると、自分の時間が解放される。それだけではない。おそらくもっと大切なのは、自分の心が解放されて、今までとは異なる場所に向かえることだ。解放された心で、自分のビジョンを創造的に広げることに取り組める。これまで考えたことのないような、新しいチャンスを追求することができる。教育やメンターシップ、コラボレーションに投資することもできる。

ビジネスマンの隙間時間の基本である移動に着目してそこで仕事をする。場合によっては移動手段も電車やバスではなくタクシーを利用する方が生産性が上がったりして結果タクシー代を払った方が良い場合も。

純粋に、自分のチーム(自分の「誰か」)のヒーローになることを目指す

「幸福を追い求められないのと同様に、成功を追い求めることはできない。成功は結果としてもたらされるものだ。自分自身よりも大きな目的に個人として献身したことの、偶然の副次的な効果として、あるいは自分以外の人に身を委ねたことの副産物としてのみ、もたらされるものだ」 ─『夜と霧』の著者 ヴィクトール・E・フランクル

「あなたは誰のヒーローになりたいか?」 ─ダン・サリヴァン

もしあなたが本気で協力者たちのヒーローになりたければ、彼らのためにすべきことは、自分の姿を見せ、最高の仕事をし、必要とされる結果を出すことだ。

あなたが取引的なふるまいをし、自分のためだけに変化を起こそうとしている場合、短期的には成果を出せるかもしれない。しかし、大規模プロジェクトにつきものの大きな課題は、打ち破ることができないだろう。また、変容を伴う成長の証しである混乱を切り抜けることもできないだろう。

私は、ダンがどれほど「誰か」のヒーローになりたがっているかを知り、いつも圧倒される。私も身をもってこれを経験した。彼は私のヒーローになりたいと言って、鮮やかな手法で私を助けてくれた。この経験によって、彼の「誰か」である私自身も、彼のヒーローになりたいという思いをさらに強くした。

あなたのチームの全員が、あなたのヒーローになりたいと、そしてお互いのヒーローになりたいと思わなければならない。同様に、あなたもリーダーとして、他の何よりも、チームのヒーローになりたいと思わなければならない。ヒーローになることを、あなたの目的にすべきだ。すると、きっとあなたは最高の仕事をし、確実に結果を出すだろう。

誰かのヒーローであること。あなたも誰かのヒーローになってみては?仕事場で後輩を助けたり上司を献身的にサポートしたり、誰かのヒーローになることは意外と誰にでも可能だったりする。もちろん世界的なヒーローとなると難しいが狭いコミュニティーの中なら可能性はある。

仕事は一人でやるものもあればチームでやることも。任せられるところは任せて自分の領域で力を発揮できるように。最良のパートナーを得れば力は倍増する。誰と仕事をするかも成功の秘訣。

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