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LOVE理論|水野 敬也

恋愛理論の本。もうだいぶ前から恋愛と遠ざかっていて、今更面倒だし、恋愛市場に参戦するスペックもない僕は知識として読むだけ。Kindle Unlimited対象書籍でなければおそらく読まないだろう類の書籍。

恋愛五大陸理論

お前たちが好きな女の前で緊張してしまう理由。それは、「たった一人の女にホレ、その女しか口説いていないから」である。一人の女にホレてしまい、その女に執着する。ゆえに、「この女が手に入らなくなったらどうしよう……」と不安になり、テンパるのである。しかし、お前たちが同時に何人もの女を狙っていた場合どうなるか?「別にこの女にフラれてもいっか」 そういう 心の保険 が生まれるはずだ。これが恋愛五大陸理論の第一の理論、「 執着の分散理論」である。同時に何人もの女に狙いを定めることで、「別にフラれてもいいや」という心の保険を獲得し、常に余裕を保つのである。 「いや、恋愛っていうのは一人の好きになった女性を口説くものでしょう」 そんなことを口走るお前の顔面に正拳突きを叩き込んでも良いだろうか? なにが「好き」だ。お前たちが感じる「好き」なんていうのは、ただ外見が好みの女が勘違いさせるようなちょっとした優しい態度をとったから「もしかしたらあの女イケるんじゃねぇの?」そう思って好きになってるだけだ。これは、まだ知りもしない女に対して勝手な妄想を膨らませているだけ。いわゆる「恋に恋している」状態だ。だいたい、女なんて一年付き合っても「え? この子ってこういう性格だったの?」なんて発見もある。本当にその女のことが好きかどうかなんて付き合ってみないと分からんだろ。だからこそ、付き合うまでの口説きに関しては常時何人もの女に声をかけ、執着心を分散することが肝心なのだ。

あれこれ女性に手をつけていれば一人の女性に振られてもショックは小さいだろう。それも恋愛初期にはいいだろうが、長く付き合っていく上で複数の女性と付き合うのはどうかと思う。女性になれるために場数を踏むことは大事だろうが、振られた原因をいちいち教えてはもらえないので、そこは自分で分析して改善するしかない。

デビュー理論

お前が「変わる」ための一番の 弊害 が「周囲の視線」にあることは間違いない。もしモテようとして少しでも態度や服装を変化させようものなら 「あいつ最近変じゃない?」 「なんか色気づいてるよな」 「勘違いしちゃってるね」などの陰口を叩かれ、潰される。出る杭を打つ、それが──ジャパンなのだ。それでも、お前は変わらねばならない。新しいことを嫌い、変化を嫌い、成長を嫌い、生きるとはすなわちフラットを指すこの国においても、お前は変わらなければならないのだ。だが、安心しろ。大学デビューを果たした後も、幾度となくデビューを繰り返してきている俺はこの分野における第一人者だ。今からお前が必ずデビューできる方法を授けよう。思い出して欲しい。中学二年のとき、今までクラスで目立たなかったやつが夏休みを利用していきなり茶髪にしてきたあの事件を。あのとき、あいつは「何イキがってんだ?」とクラス全体から集中攻撃を受けただろう。俺たちはこの失敗例から学ぶことができる。どうしてあいつは攻撃されたのか?どうしてあいつはデビューに失敗したのか?それは、 言ってなかったからだ。

僕は鈍感な方で、学生時代、女性の方からアプローチがあってもスルーしていることが多かった。どうせ彼氏いるんでしょと思っていた女性が自分に興味を持っていたことも。結局鈍感な僕は、友人から「それだけ仲がいいならきちんと付き合えよ」と言われてやっと付き合うようになったことも。女性の方から食事に誘われて断る理由もなかったのでホイホイついていくと、「好きな人がいるの」と打ち明けられて、それが僕だとは気付かずに「それって〇〇くん?」と不正解を連発したことも。そんな肉食女子でもない限り僕とは恋愛には発展しません。

恋愛理論「最前線」

恋愛は、有史以来、常に人々を悩ませ続けてきたという意味で「変わらない」分野だが、それとは逆に、時代と共におそるべきスピードで変わり続ける分野がある。ITである。メールに始まり、ブログ、フェイスブック、ツイッター、ライン……日々、めまぐるしく新しいサービスがリリースされ、お前がこの文章を読んでいる頃には新たなIT技術が生まれているかもしれない。そして、お前たちの中にはこうしたITの変化についていけてないやつもいるだろう。俺はそんなお前の首にiPhone充電コードを引っかけて、「ソーシャル!」の掛け声と共に一本背負いすることになる。気を失ったお前は翌日、ヨドバシカメラマルチメディア新宿東口店の前で目を覚ますことになるだろう。もちろん全裸でだ。恋愛とは己を鍛錬するための、終わりなき分野なのである。 その意味で、お前たちが仮に 80 歳、 90 歳になろうとも、変わり続けるIT技術には常に対応していかねばならない。そのスタンスを伝えるためにも、現時点で発見されているIT関連の恋愛理論を教えておく。これらを参考にしながら、今後どんなIT技術が開発されようとも、その技術を駆使してモテ続けること。

僕もSNSを一通り使ってみたけど、やめたものも。FacebookとLINEがそれだ。Facebookは友達申請というシステムが鬱陶しいし、LINEは頻繁に通知が来て返信を気にして心穏やかにいられないという理由でやめました。こちらの都合で使用頻度と回数を設定できるInstagramとTwitterに絞ってしまいました。

男女ともに使えそうな恋愛理論が詰まった書籍。しかし人間関係はそんなマニュアル通りにはいかないのも事実。小手先のテクニックを覚えるよりも、自分の人間的価値をあげた方が良いと思った。

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