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IoTは“三河屋さん”である|児玉 哲彦|IoTが破壊・創造する市場のなかで、新たなビジネスを構築

先端技術と融合し生活が一変する製品群が誕生。我々のビジネスに革新が!それが私たちの生活にどのような変化をもたらすのかを検証。ビジネスとの関わりも考察。

能動から受動へ

かつての日本に多く実在した御用聞きは、こちらからわざわざ呼びつけなくてもタイミングを見計らって家にやってきては、必要なものは何かを聞き出し、取り揃えて配達してくれます。

注文する側からすると、御用聞きを能動的に呼び出しているわけではないので、いわばこれは自然な生活時間と断絶なく続いている受動的な注文ということになります。

IoT自体はここまでにも書いてきたように、あらゆるモノをインターネットに接続する「モノのインターネット」ですが、そのIoTが実現する社会は何を目指すのかというと、「現実世界の継続する時間軸の中で、最適なタイミングで、人間が受動的に最大の利益を得る」ことなのではないかと思います。

ですから、注文=操作も人間の側から能動的に行うのではなく、さながら御用聞きの三河屋さんが最適なタイミングでやってくるように、自然な時間の流れの中でモノのほうから的確にアプローチしてくれる状態が理想なのではないでしょうか。

このために欠かせない要素が「リアルタイム」と「継続性」であり、現状でこれを実現するのにもっとも適しているインフラが世界中に行き渡っている「オープン」で「分散型」のインターネットであることは、もはや疑う余地がないように思われます。

冷蔵庫の中身を把握し自動で切らした食材を補充するため注文したり、ボタンひとつで切らした日用品を注文できたり便利な世の中はそこまでやるかという三河屋さんのような御用聞きを機械が担うように。正直そこまで自動化してしまうと買い物する楽しみが奪われるので僕はあまり興味がない。新商品を探したりする楽しみを機械に奪われてしまうからだ。時間がない人には勝手に新商品を提案してきたりする機能があれば使ってみたいと思うだろうが。

Googleが目指すプロアクティブなシステム

グーグルの検索システムでもっとも重要な要素は「ページランク」で、その原理はウェブのリンクの仕組みをベースにしています。ごく簡単にいうなら、リンクがたくさん張られているページは価値が高く、そこからリンクが張られていればさらに価値が高いはずだということです。

ウェブは誰でも簡単にリンクを張れますし、いろいろな人が自由自在にリンクを張っています。そこにパターンを見いだしていけば、ある検索ワードに対してもっとも価値が高いページはこういうものなんだという判断を機械が行えるようになるわけです。

グーグルは、このシステムをさらにプロアクティブなものにしていこうとしています。プロアクティブとは行動(Active)の前(Pro)ということですから、要は先回りして判断できるシステムを意味します。

人間のシグナル、グーグル検索でいえば検索したいワードを一回一回与え、そこから結果を得ようというのは働きかけに対して処理を行うイベントドリブン型の発想です。グーグルは、人間がイベントを起こさなくても常に情報提示する方向性を目指しているのです。

自然な環境の中で継続的に情報を取り続けている状態になれば、最終的には単なるマッチングではなく、「こういうことがこれから起きるからこういうことをする」という働きかけを、AIのほうから実行してくれる未来がやってくるだろうということです。

だからこそ、情報を集めるためには時間軸における継続性が何よりも重要になるのです。イベントドリブンでなく、いろいろな情報が自然に、持続してインプットされるようになれば、パターンマッチングのためのデータが効率的に集まります。

Google検索は日々アップデートを繰り返してより検索する人がメリットを得られるような検索結果を表示するためのアルゴリズムを整えています。これがブログをやっていると厄介で、つまらない(有益でない)とGoogle様に判断されると一気に検索順位が下がります(笑)

IoTに関するあれこれがわかる書籍。これからIoT家電や関連商品を買おうと考えている人に優しく寄り添います。メリット、デメリット何ができて何ができないのかがわかるかと。

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