「ゴーアウト」の考え方で人生100年時代を生き抜く。知識の深さはもちろんその幅の広さがものを言う「T型人材」だけが成功できる。収まりのいいコンフォートゾーンからゴーアウトすれば思いもよらないイノベーションが生まれ、可能性が広がる。
「好きなことばかりしていたら、やるべき仕事ができなくなるじゃないか」
この考え方は、圧倒的多数の人から支持されるのではないでしょうか。それでも私は、やりたくないこと、嫌いなことはやらなくていいと本気で思っています。
この考え方をする人たちの多くは、やりたい仕事ではないが、生活の糧を得るために仕方なくやっていると規定しています。生活できなければ、やりたいもやりたくないもないという理屈です。
しかし、私から見ればその人たちは「生活の糧を得るためにやりたい」と思っているにすぎません。仕事内容はやりたいことではなくても、生活の糧を得るということをやりたいのです。少なくとも、それを優先させていることは間違いありません。それはそれでその人の選択なので、否定するつもりはありません。
しかし、リンダ・グラットン氏の言葉を思い出してください。やりたくもないことをやって、人生100年時代を生き抜いていけるのでしょうか。
自分はそれで構わないと言うのであれば話は終わりです。
でも、少しでもやりたいことをやりたいという思いがあれば、あるいは今よりもっと多くのことをやりたいと思うのであれば、そして少しでも楽しく生きたいという思いがあって、少しでもまだ見ぬ世界を見たいと思うのであれば、ゴーアウトする必要があると思います。
ゴーアウトして探索すれば、確実に今とは違う世界を覗き見ることができます。探索して興味を持った世界を深化させれば、それを仕事にできるかもしれません。もしくは、今のやりたくない仕事と探索で見つけた新たな世界を結びつけることで、やりたくない仕事の見え方が変わるかもしれません。
少なくとも、今のままやりたくない仕事を生活の糧を得るためにやるという姿勢とは、まったく違う領域に踏み込んでいけることでしょう。
やりたいことを仕事にしている人たちを見ると自分の領域を拡大している。やりたいことを仕事になるレベルまで洗練された状態に持っていくことに成功した人が本当にやりたいことだけで生きている人たちなのだ。突き抜けた何かを持っていればそれはビジネスになると言うことだ。
T型人材で「世界一」を目指す
私は、自分の専門分野で世界一を目指しています。
ただ、人によっては「なぜ世界一を目指さなければならないのか」という意見も必ず出てくると思います。
それは、私が世界一になりたいから、なれなくても世界一を目指している状態が気に入っているからです。そもそも、私は2番手を目指している自分が嫌いです。
とはいえ、世界一を目指すという概念は稚拙だとわかっています。ビジネススクールに行けば、こう言われます。
「世界一なんか目指すな。世界一を目指すぐらいだったら、利益の最大化を目指せ。だいたい世界一という定義は、あまりにも曖昧すぎる」
業界のなかで「一番」になるとはどういうことでしょうか。
「もっとも安い価格を出すのが『一番』なのか?」
「もっとも売り上げが大きいのが『一番』なのか?」 「
もっとも品質が良いのが『一番』なのか?」
なるほど、どれを「一番」とすればいいかわかりません。だから、ビジネススクールでも一番を目指すなどという概念は妥当ではなく、自分の会社がもっとも利益を得て、永続するための手を打ったほうがいいという見解でした。世界一は、他と競争していることになる。戦うべきは他ではなく、自分であるという考え方です。
本当は、私も世界一などという「幼稚な」発想をしていてはいけないのかもしれません。でも、現在の日本企業が殻を破れないひとつの要因として、私は「前年対比」を指標にする発想があると考えています。
過去の自社と比較してアップしたとしても、それで世界のなかでの立ち位置がわかるのでしょうか。立ち位置がわからず、生き抜いていけるのでしょうか。そして、なんとなくこぢんまりとまとまっている状態が、本当に自分や自分の会社がやりたいことなのでしょうか。
専門分野に詳しいだけでは埋もれてしまうことがある。そういった場合は視野を広く持ち入り口付近の開口部をちょっと広げてやることが必要。それがT型人材。このT型人材になるための方法が書かれており専門家を後押し。T型キャリアの構築の仕方がわかります。
枠から飛び出て自分の専門で勝負する上で欠かせないスキルを身につけよう。T型人材となってやりたいことだけで生きていくための指針がここに。
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