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「こんな仕事聞いたことがない!」から、10年後の働き方を提示

将来に不安を感じている人や、これからどんな働き方を目指すべきか考えている人のヒントとなる書籍。10年後あるかもしれない世界の姿と、新しい働き方を描いていく。新ビジネスを紹介しながら、10年後の未来の働き方を提示します。

2030年には培養肉が牛肉よりも安価に

ニューハーベストの見解では、製造技術の進化で培養肉の製造コストは下がり、一方で人口増加をはじめとする環境要因から畜産業のコストが上がるため、2020年から2030年の間に、現在の農法で生産される牛肉よりも培養肉の方が安くなるとのこと。さらに2030年代には、豚肉、2040年代には鶏肉よりも培養肉が低価格になっていくと予想しています。現在の農法に比べて、培養肉はエネルギーの使用率が55パーセント程度、温室ガスの発生は4パーセント、水の使用も4パーセントほどに、そして土地の利用に至っては1パーセントにまで削減できるのだそうです。

現在は、高価なブランド肉の飼育が盛んだが、さらにそれを超えていくものとして、培養肉にも注目したい。コストがどんどん安くなって現実のものとなるにはまだ少し時間が必要だが、その間に消費者に受け入れられるよう周知していけば、価格が安いことからも一気に広がりを見せそうだ。現在の農法に比べ圧倒的にコストが安く、広大な土地も必要ない。培養なので飼料にお金もかからない。初期投資はだいぶかかるだろうが、現実ものもとなれば消費者に新たな選択肢をもたらしてくれるだろう。培養肉と聞くとなんだか気持ち悪いという人もいるだろうと思うので、そういう人は、ブランド肉や今までの農法で作られた肉を買うといい。僕が生きている間に実現されそうな技術なので、これからも注目して生きたい。

会社の前までやってくる農場。トレーラー型移動農家

「顔が見える」どころか、消費者のすぐ近くで精算しようというビジネスも生まれています。SXSW2017のトレードショーでひときわ目を引いたのが、アメリカの都市部型農業スタートアップであるローカルルーツ・ファームズ社(Local Roots Farms)の大型トレーラーです。トレーターの中には、ピンクや白、青に色が変わるLEDライトの下で野菜が水耕栽培されている移動農場「テラファーム」(Terra Farm)があります。育てられている野菜はレタス、ケール、バジル、ルッコラから各種ハーブまでさまざま。

LEDライトの光を調整して育てるためさまざまな野菜に最適な光を浴びせることができるだけでなく。都市部にとどまらず、砂漠地帯や、都市化が進む新興国での活躍も期待されます。現在でも農家が移動販売しているケースはあるが、農場ごと移動して販売するというのは斬新だ。スペース的にあまり多くの野菜を育てることができないのが難点だが今後広がりが期待される会社の前までやってくる農場だ。

都市型といった点では、年に暮らしながら自宅で野菜を育て、自宅で消費するだけでなく、友人などに手頃な価格で分けたり、SNSを通じてマーケティングを行い、直販したり、レストランに納めたりする副業がメジャーな副業となるかもしれません。水耕栽培の未来には色々な可能性が考えられる。

閉鎖空間での移動を快適に演出する超高速移動空間プロデューサー

2017年の今、世界がもっとも注目する「超高速交通」といえば、アメリカ・カルフォルニア州のサンフランシスコとロサンゼルスを結ぶ予定の「ハイパーループ」(Hyperloop)です。電気自動車メーカーのテスラモーターズ、民間宇宙企業であるスペースXのCEOである著名な起業家、イーロン・マスク(Elon Musk)氏が、2013年に構想を発表しました。サンフランシスコーーロサンゼルス間の約610キロメートルを30分で結び、最高時速は1200キロメートル超。日本の新幹線はもちろん、旅客機の一般的な飛行速度(時速900キロメートル)も超える速さです。

2018年の実用化に向けて開発を進めており2016年にはハイパーループ・ワン社がテスト走行を行いました。実現すれば日本にリニアモーターカーよりもずっと速い交通手段に。しかし、ハイパーループはカプセルに乗って金属のチューブ内を移動するので移動中の体験をどう演出できるかが課題となります。空の存在を感じさせるデザイン。映画やゲームで時間を忘れさせる。行き先の街のPR映像を流すなど工夫が必要です。

使わないものをどんどん貸し出す。私物なんでもレンタル屋

あらゆるモノのレンタル・売買・シェアを可能にするインフラの開発を掲げるのが、ドイツのスロックイット社(Slock.it UG)です。まだ試作段階ですが、同社のサービス「スロックイット」は、スマートコントラクトにより仲介者なしにクルマや自転車、家電、オフィスなどをレンタルまたは売買できるようにして、資産の有効活用を促します。

レンタル商品を提供する側は、対象物に、物理的な「鍵」を付け鍵の開閉をアプリでコントロールします。貸し借りの契約完了と同時にスマートキーを解除し、利用者が使用可能に。自動車なんかではすでにシェアが広がっているが、私物なんでもレンタルの波はどこまで広がるだろうか。

新しく生まれた技術によりさまざまな新たな仕事が生まれています。その一方で衰退していく仕事も。これから流行りそうな職業を見つける材料の一助になるばかりでなく、消費する側としても技術の進歩を感じられる書籍です。

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