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AIの現場が「和」「話」「輪」ノベーションで強くなる

      2017/09/14

様々な分野でAIやIoTの導入が加速している。省人化や効率化によるコスト削減など新しい技術に期待は高まる。これからの時代、どの企業もAIを搭載したロボットを活用していく必要があるのは間違いない。その一方、AIをはじめとする機械に何もかも任せてよいものか?AIを導入した先にどのような未来が待っているのかも未知数だ。AIの活用を現場力という側面から切り取った書籍です。

AIが得意な分野

AIは決められた範囲において過去蓄積された経験を使って正解を出せるようになると、簡単にコピー&ペーストができる。これは大きな強みだ。ただ、学習の済んだAIを導入しても、実際に動かすときには数時間から数日程度のチューニングが必要な場合もある。しかし、それさえ済んでしまえば、次からは一瞬で正しい作業を反復できる。したがって、大量に同じことを正確にこなさなくてはならない単純作業には非常に向いている。

僕が初めてパソコンに触ったときコピー&ペーストとアンドゥがなんどもできるソフトに出会い、なんて便利なんだと思ったものだ。それから大量の画像データをバッチ処理するなんて機能も革新的だった。それがさらに進んでAIでほぼ単純作業から解放される時代が手の届く範囲に。これはAIに使われる存在になってしまわぬよう、いつも使う側でいなければと思う今日この頃だ。AIがもたらすのは無限とも言える記憶力。弁護士事務所に導入した場合適切な判例を即座に抽出、今まで若手の下っ端がやっていた仕事内容を代替することで、人間は他のこと(例えば、見落としている事実関係の探索や被害者の心のケアなど)に向けられる。人間の機動力を高めることで、より多くの案件を担当できるようになり、一軒当たりの単価は抑えられるようになるかも。そうすると弁護士費用をあまり気にせず依頼する人が増え、悩める人達を救えるようになるかも。

AIはミスをする

たとえば、いくつかの変数から顧客の好みを選び、適切な商品を推奨するようなAI自動販売機の場合、多少間違った商品をレコメンドしたとしても、利用者がボタンを押さなければ済む話なので、実害はほとんどない。また、AIが抽出した判例がいくつか間違ったものが混ざっていたとしても、弁護士がノイズだと判断してはじけばいい。弁護士としては有用な情報さえ手にはいれば事足りるので、それで仕事に支障をきたすことはないだろう。

僕らもよく利用するAmazonなどのレコメンド機能は楽天のそれとよく比較されています。楽天はローテーブルを買った人に対し「ローテーブル好きでしょ?じゃあこのローテーブル買わない?」とレコメンドしてくるのに対し、Amazonは「この間買ったローテーブルに合うソファーはいかが?」とレコメンドしてくる。この辺の違いが、僕が楽天ではなくAmazonを使う理由の一つだ。書籍などでも同じテーマの書籍があると定期的にメールやなんかでお知らせしてくれるので、興味を持った分野を掘り下げるのに役立つ。もちろん、見当違いなおすすめ商品もあるが、そこはクリックしなければいいだけの話。日々大量に出版される書籍の購入においては、全部を検討するのはまず無理。僕は暇なときに1ヵ月単位で読む本をまとめて購入(予約)しますが、この際も「この商品を見た後に買っているのは?」や「よく一緒に購入されている商品」などが役に立ちます。

AIが「超名人」を生み出す!?

アルファ碁との対戦で負けたとしても、それは名人にとってさらに腕を磨くチャンスかもしれない。感想戦(対局後に開始から終局までを振り返って、打ち手の良し悪し、最善の手などを検討すること)の中で、その棋譜を深く見ていけば、AIの癖が名人にはわかるはずだ。そこから刺激を受け、あたらさいいアイディアが生まれ、さらなる進化を遂げていく。これはAIに負けなければ怒らなかった急速な進化だ。

将棋の世界でもちょっと前、藤井四段をはじめとする棋士たちが、AI搭載の将棋ソフトで棋譜の勉強をして強くなったことが取り上げられたばかりだ。勝負の現場にもAIは浸透しつつありこれからどのような分野で、AIを有効活用できるかを考えるのも人間の生活を豊かにする上で大切だ。

「AIプラスアルファ」の価値を考え抜く

社会は、多様な機能が連鎖し、相互に影響し合うことで成立している。人間であれば、全体像を見て大事な勘所だけを捉えることも、細部まで詳しく見ることもできる。ジームアップやズームダウン、インプットやアウトプットが自由自在なのは、AIとの一番の違いであり、その柔軟性こそが人間に残りる能力である。そして、新たな価値の構想にもっとも必要な能力である。

もしAIがホラー小説を書いたらどうだろう?最大公約数的なその内容は、「怖いのだけれども、だいたい想像がつく」展開の読みやすいつまらないものになってしまうのではなかろうか。違和感やサプライズのある世界を作り出すには人間ならではのプラスアルファが必要だ。

AIがもたらした新たな便利は僕たち人間が豊かに暮らすことはもちろん、人間にしかできない仕事を再発見するいい機会なのではなかろうか。データ社会で、「異次元の見える化」が進む中、僕たち人間も成長を加速させなければならない。

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