最近では国内だけでなく国外にも教育環境を求める人が増えてきているようだ。それはビジネスでも一緒。この21世紀型スキルを学ぶため、実践するための方法を紹介。
台頭する「若くて巨大な人口大国」
インドの数百万人の若者がオーディションに並ぶ背景にあるのは、単純に有名になりたいといったものではありません。彼らを突き動かしているのは、「いまの貧困から抜け出したい」という必死の想いなのです。 まさに、スラム街の最貧困層の少年が、多額の優勝賞金を懸けたクイズ番組に出るという映画、「スラムドック$ミリオネア」(二〇〇九年アカデミー作品賞受賞)の世界は、インドの日々の「現実」だったのです。 これは私にとっては衝撃でした。 インドのムンバイを車で走ると、信号で止まるたびに物乞いの子どもたちに囲まれ、窓からはドラム缶のようなところで路上生活している家族が常に目に留まります。 一方でそのすぐ鼻の先には、プラダなどのブランド品を売っているクーラー完備の先進的なショッピングモールがあり、ブラックベリーを片手に颯爽と歩いている高校生がいます。 そんな「貧困」と「格差」の中に生きている若者たちが目指すもの─IITにしても、インディアン・アイドルにしても─の話が浮き彫りにする、理屈で説明できないレベルの「未来の自分に向けた強さ・ハングリーさ」。 かつてマッキンゼーの新人研修で中国人の女の子に言われたときの衝撃が、改めて蘇ります。 ─そうか、これからの「世界で戦う」ということは、やはりこういう人々と伍していく、ということなのだ‥‥。
急激に人口増加をしてきた人口大国。そこでは近年格差が問題となってきた日本とは比較にならないくらい格差が開いている現状がある。一攫千金を求めてオーディションには人が殺到するのだそう。日本は格差が広がったといえど人口は1億ほど。その中で高齢者が多く実際に現役世代の競争にさらされている人たちはもっと少ない。インドのような若い国では働く現役世代も多いのでそれだけ熾烈な競争にさらされる。なので世界的な競争力のある人材が育ちやすい土壌が整っており海外へ打って出る人材も多い。
「21世紀スキル」教育とは
「21 世紀スキルを重視する教育を目指す」ということは、教科書に書いてある「正解」を教え、それをみなが覚えるという教育から脱却する ことを意味します。 目指しているのは、子どもたちが自分たちで情報を集め、共有し、議論しながら、 いまの時点の自分たちの答えを見出し、またそこから自分たちの答えを深化させていく という「学びのプロセス」に注目した教育です。 たとえば、雲は「断熱膨張」という現象が関係してできる、ということを覚えるのではなくて、「どうやって雲ができるのか」ということを生徒同士で議論しながら、「雲」と断熱膨張という現象がどう関係しているのかを学んでいくようなアプローチです。 先生方にも、教室の場の「議論」を設計して「学びのプロセス」をつくり、そして、そこからまた授業の設計を進化させていく力─すなわち、「考える力」「共創する力」「進化する力」が問われる世界 になるのです。
僕らの頃の詰め込み教育は今や古い勉強法。知識を詰め込むことも勉強の方法論としては間違っていないようにも思えるが、こうした知識偏重な教育ではもはや世界に通用するスキルは身に付かないのだ。答えのない問題に取り組んで正解ではなく、新しい答えを出すことこそ必要とされるスキル。考える力と共創、進化する力が問われる世界がやってきている。
自由な翼をもつ 決して正解を探さない
「それで、結局、正解は何だったんですか?」 と、ある企業の研修で、過去非常に難しい経営状況に陥った場面を再現し、「自分だったらどうしていたか」を念入りに議論し、発表していただいたのち、参加者の方から、こういうご質問をいただいたことがありました。 さて、「正解」とは何でしょうか? 過去に実際に行われ、うまくいったことが正解なのでしょうか? 私が痛切に感じるのは、「正解はないのだ」「一からフラットに考えていいのだ」と、たとえ頭では理解していたとしても、「その場で求められているだろう類の答え」を「想像」しながら考える空気が、そこには依然として少なからず存在し続けている、という現実です。 正解がある世界では、「正解」なのか「不正解」なのかがはっきりしているわけですから、「正解」の数が評価であり、ランキングの指標です。 小学校のときから、算数から図画工作の世界まで、すべてに「正解不正解」「うまい下手」の評価がつき、成績表をもらう時代に育ってきた私たちは、「正解」と言われるたびに自分を肯定された気持ちになり、「不正解」と言われるたびに落ち込んできたわけです。 この 長年培われた「正解を無意識に探す癖」 から抜け出すのは、意外に簡単ではないのかもしれません。
正解を求めたがる気持ちはわかる。正解が決まっていればモヤモヤもはっきりするだろう。しかしイノベーターが求められる世の中では正解を探していたのでは新しい何かは生み出せない。21世紀を生き抜くには答えのない問題に自分なりの新しい答えを出すという作業を繰り返すこと。これからの世界を生き抜く力の一つがこうした力だろう。未来においてその答えが間違ったものと判断されるかもしれないがその姿勢が大事。
2050年あなたは何歳ですか?人生100年時代だとすると僕はそのうち7割を終えた状態。しかしまだ若い人たちにとっては先がまだ長くあるだろう。変革する世の中で生き残るには新たなスキルを獲得することが求められる。そんな若者に向けたスキル獲得本。
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