大量の情報をストックして知的アウトプットにつなげる「頭の整理法」。知的な人とは問題解決能力が高く知識豊富な人。どちらが欠けても知的とは言えない。知性を磨き深みのある大人になるための書籍。
偉人の言葉を引用すると、知的に見える
通常は「知識を集め、整理し、アウトプット」していきますが、私は、「アウトプットを想定しながら、知識をインプットする」というやり方をお薦めします。 どのように使うか、シミュレーションしながら知識を仕入れることで、実際に使える「生きた知識」になるからです。本を読んで知識を仕入れたものの、どう使っていいかわからないというのは知性的な態度ではありません。自分が書いている文章の文脈の中に、他人の言葉をはめ込むことを「引用」といいますが、この引用こそ、まさに知識のアウトプットの第一歩となります。まずは、使う場面(アウトプット)を想定しながら、言葉を集めて(インプットして)みましょう。たとえば文章を書くときに、ふと勝海舟の言葉、孔子の言葉、 本居宣長 の言葉、 世阿弥 の言葉などが端々に出てくると、「知的な人だな」と感じてもらえます。「自分が書こうとした文意に合わせた引用ができるかどうか」が腕の見せどころです。大学の授業に、学生たちにエッセイを書かせる科目があります。題材は自分の身近な経験で構わないのですが、文章に必ず誰かの言葉を引用することを課しています。偉人の言葉が入ることによって、文章に厚みが出てクオリティが上がります。引用した言葉や文章に価値があると、読んだ人が得をした気分になるからです。 自分の文章の価値を上げるために、誰のどのような言葉を引用できるかということを常に考えながら、本を読むようにしてみてください。逆に言えば、 引用の可能性がないものに関しては、読んでいるそばから忘れていって構いません。
読書をしていてこれは使えそうという場面に遭遇したときマーカーを引いたり付箋を貼ったりする人は意外といないものなのでぜひやってみて欲しい。そんな箇所が見当たらない本はあなたにとって必要で無いものとして忘れてしまっても良いということだ。
「好きな人の言葉」を大切にする
「自分はホームランよりも、三塁打のほうがいいと思っています」そんなことを言ったのは、たぶん長嶋さんだけだと思います。その理由が非常に面白いものでした。野球の醍醐味とされるホームランは、一発で終わってしまいます。しかし、三塁打は打った瞬間に守備側の選手を含めて全員が動き出すというのです。打ったバッターは必死に走ります。守りの間を抜かれて転々としたボールを追って外野手が動き、本塁への送球に備えて内野手が中継に動き、ピッチャーは本塁への送球に備えてキャッチャーの後ろに動く。三塁がきわどいプレーになりそうになると、走者は滑り込み、三塁に送球されてクロスプレーになる。アウトかセーフか。息を呑む瞬間です。そのときには、三塁の塁審も三塁コーチャーズボックスにいるコーチの動きもあります。基本的に、野球は他の球技に比べて静かな時間が多く流れるスポーツです。その静かな時間が急に動き出したときに面白さが感じられる。長嶋さんにとっては、球場全体が動く瞬間が野球の醍醐味だったのです。つまり「静」から「動」に移る瞬間が好きだったのでしょう。それがもっともダイナミックに表れるのが三塁打だというのです。長嶋さんは、「千本ノックをやるといい」とも言っています。ご存じのように、いわゆる千本ノックは体力的に極限まで追い込まれるので、体から無駄な力が抜けていき、自分のリズム、テンポがつかめるようになる。その感覚を覚え、その状態でバッターボックスに入るといい感じで打てるというのです。静から動。千本ノック。 長嶋さんの言葉を聞いて、私は自分の仕事に引きつけて考えてみました。仕事をやればやるほど無駄なものが削られていき、次の仕事にいい影響がある。千本ノックを自分の仕事に置き換えると、1000冊の本を書くこと。止まっていた時間をさまざまな人の手を借りて動き出させる。それを本気で考えたのです。
僕も長嶋さん同様三塁打の方が好き。ホームランは華やかだが、打った後ゆっくりベースを回るのに走力を必要としない。パワーとボールを芯で捉える能力だけあれば達成できる。一方三塁打は長打力と走力、スライディングの技術など見所が多い。クロスプレーも生まれやすくよりみていて興奮する。長嶋さんが千本ノックを推奨したように僕は1000冊を目標に読書を続けていました。毎日欠かさず本を読んで4年以上経ちましたがブログの読書記録である記事が1000を超えた時は感慨深いものがありました。文章を書くのなんて学生時代の読書感想文以来だった僕がよく続けてこられたなと。ブログはオワコンだとか言われていますが、それはブログで金儲けしようと考える人の中でGoogleのコア・アップデートにより中身のないページが検索順位を落としてPVを減らすような状況になったから。Googleは日々、検索に訪れる人にとって最良な検索結果が得られるようにアルゴリズムを磨いています。そこに食らいついていく気概がブロガーには必要。もしくは僕のように広告収入はあくまで副産物的なものと考え拘らない。それがブログを続けるコツだったりします。
インプットを知の整理力で効率的にしてきちんとストック。そして知的アウトプットにつなげる。このサイクルが出来上がるとインプットがより有用なものになります。
※この書籍はKindle Unlimited読み放題書籍です。月額980円で和書12万冊以上、洋書120万冊以上のKindle電子書籍が読み放題になるサービスが初回30日間無料となっております。PCの方はサイドバーのリンクより、スマホの方は下の方へスクロールしていただければリンクが貼ってありますので興味のある方はどうぞ。なお一部の書籍はキャンペーンなどで無料になっていて現在は有料となっている場合もありますのでその場合はあしからず。
【サブスク】 Kindle Unlimited
僕が利用している読書コミュニティサイト
【本が好き】https://www.honzuki.jp/
【シミルボン】https://shimirubon.jp/