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黄金の扉を開ける賢者の海外投資術|橘 玲|先に気づいた人だけがトクをする秘密の方法

若いうちからきちんと資産運用を計画的に行なっていれば億万長者も夢ではない。それどころか、若くしてリタイアして悠々自由な時間を手に入れることだって可能だ。日本ではこうしたお金にまつわるリテラシーが低いように感じる。お金儲けが卑しいと思う国民性は自分の首を絞めるだけで何のメリットもない。自由の扉を叩くための金融リテラシー本。

究極の投資vs至高の投資

プライベートバンクのポートフォリオに個別株の一点買いで対抗するのは、マラソンに100メートル走で勝負を挑むようなものだ。競技記録はともに時間で表示されるが、両者はまったく別のゲームである。

究極対至高が真っ向から激突するためには、両者が同じ土俵に立たなくてはならない。 10 億円以上の金融資産を持つ富豪投資家が全財産を賭けたハイリスク・ハイリターンのギャンブル投資をするわけはないから、ゴングを鳴らすには山岡がプライベートバンクの投資法に挑戦するしかない。

では、大富豪のみに許されたプライベートバンクのポートフォリオとはどのようなものだろうか。それを説明するには、モダン・ポートフォリオ理論とアセット・アロケーションを避けて通るわけにはいかない。とはいえ、これはどんな資産運用の本にも書いてあるし、私自身もすでに別の著作(『臆病者のための株入門』文春新書)で述べているから、ここではその概略に触れるにとどめる。

投資の世界ではずっと、「タマゴをひとつのカゴに盛るな」といわれてきた。モダン・ポートフォリオ理論の成果は、分散投資を勧めるこの古い格言に厳密な数学的証明を与えたことにある。

丁半バクチから株式投資まで、確率のゲームはリスクとリターンで表現することができる。モダン・ポートフォリオ理論においてリスクは分散(結果の分布)、リターンは期待値(起こりうる結果の加重平均)を意味し、決められた時期に決められた利息が支払われる定期預金はリスクがきわめて小さいがリターンも低く、株式投資はリスクが大きい代わりにリターンも高い。

よく定年退職すると退職金を狙って銀行から証券会社から資産運用の話を持ちかけられる。定年まで資産運用について何も学んでこなかった人はうっかりファンドラップなどに手を出してしまい銀行や証券会社のカモになってしまう。手数料マジックであなたは搾取されてしまいます。もし銀行や証券会社から誘いを受けたならインディックスに投資しますのでと理由を述べてお断りしましょう。ほとんどの金融商品はこのインディックスに長期的な視点では負けてしまうからです。

S&P500などの米国ETFなら手軽に始められるので若い人でも比較的手を出しやすいのでこれに積み立て投資していきましょう。毎月決まった額を投入するだけで銘柄分析などの必要はありません。短期的に見ると評価額が下がる局面があるかもしれませんが動じずに淡々と、機械的に積み立てを行えば今までの歴史からみるとそこそこのリターンを得ることができます。

億万長者になるなんて簡単だ

アメリカのような競争社会では、富める者はますます豊かになり、貧しい者は社会の底辺に押し込められて格差が拡大するといわれている。だがFRBの統計は、格差社会のアメリカが大量の富裕層を生み出してきたことを示している。

『ウォールストリート・ジャーナル』紙の記者ロバート・フランクは、台頭する新富裕層の集団を独自の文化と経済を持つ国家のなかの国家「リッチスタン」と命名した(『ザ・ニューリッチ――アメリカ新富裕層の知られざる実態』ダイヤモンド社)。このヴァーチャル国家の年間所得総額(アメリカの資産額上位1%)は約1兆3500億ドルで、フランス、イタリア、カナダの国民所得を上回っている。

フランクによれば、リッチスタン国の住人は3つの階層に分けられる。

もっとも人口が多いのはロウアー・リッチスタンで、純資産100万~1000万ドルの約750万世帯が属する。企業幹部、医師、弁護士、銀行員、デザイナー、アナリスト、資産運用マネージャーといった高学歴の専門職からなる彼らは、郊外の建売大型住宅に住み、SUVを乗り回し、資産の半分以上を給与所得から、約3分の1を投資利益から得ている。

ミドル・リッチスタンは純資産1000万~1億ドルの約140万世帯で、大半が別荘を持ち、美術品を収集する余裕もある。彼らは専門職のなかでもとくに所得の高いひとたちか、起業家や企業オーナーである。

アッパー・リッチスタンは純資産1億ドル以上の数千世帯で、その頂点に純資産 10 億ドル以上のビリオネア約400世帯が君臨する。彼らは成功した起業家(ビル・ゲイツ)や資産運用家(ウォーレン・バフェット、ジョージ・ソロス)で、広大な敷地に大邸宅を構え、慈善事業にも熱心で、家計を預かるファミリーオフィスはそれ自体がひとつの企業である。

リッチスタンの多くは、ミドルクラスやアッパー・ミドルクラスから自力でのし上がってきたひとたちである。資産を相続で得た富裕層は、全体の10%にも満たない。

日々の暮らしはミニマルにお金を節約して積み立てに回せばあなたがどのような職業であっても億万長者は目指せます。もちろん高額所得者ならより早くFIRE(Financial Independence , Retire Early)できることでしょう。

お金などというものの束縛から解放され自由になるために知っておきたい知識がここに。より賢いお金との付き合い方で人生をデザインし直しましょう。

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