「年齢とともにヤセにくくなった」と思う人ほど成功する食事10割で代謝を上げる｜森拓郎

2023年4月24日

年齢と共に下がる代謝。しかし、諦めるのはまだ早い！体に必要な栄養素をきちんと摂取すれば下がった代謝も上げることが可能。体内の機能をアップさせることでスタイルを自在にコントロールしましょう。

20 代と 40 代、体の中身はこんなに違う！

近頃「 20 代にしか見えない 40 代！」といった、〝美魔女〟なる方たちが世を席巻しています。彼女たちの努力や活躍に水を差すわけではありませんが、見た目は若くても体年齢をごまかすことはできません。

20 代と 40 代の体の中身は、ハッキリいって大きく違います。

まず、体を動かすエンジンとなる筋肉。 20 歳をピークに 30 歳を超えたあたりから、何も対策を施さなければその量は年１％ずつ減少していくといわれています。

ご存じの方も多いかと思いますが、筋肉量の減少による弊害は、基礎代謝量の低下です。

さらに、女性の場合は女性ホルモンの出方が大きく変わってきます。

女性ホルモンの量は多くても少なくても肥満の原因になるため、適量をキープしなくてはなりませんが、 40 代以降、女性ホルモンの分泌量が減って男性ホルモンが増え始めると、中年男性のように内臓脂肪がつきやすくなるといわれています。

そして男女ともに共通して起こるのが、内臓機能の低下です。

年を取ると消化吸収能力が必然的に落ちてくるので、 20 代と 40 代では同量のたんぱく質を摂っても、同じだけ筋肉がついていくことはあり得ません。

ところが、生命維持に関わる脂肪だけは取り込む力が衰えず、むしろ蓄積されやすくなっていくというニクらしい現実があります。

若いときというのは、いわば「ゲタをはいている状態」。ある程度の不摂生を積み重ねても、ピッチピチの健康な細胞が働いてくれるので、目に見えるような悪影響を及ぼしづらいですが、気持ちだけ若いまま、昔と変わらぬ間違った食生活を送り続けていれば、代謝力の低下に歯止めが効かなくなります。

「20 代のときと食べているものや食事の仕方は変わらないのに、ヤセづらい……」というのは、この話につながっているのです。

筋肉量の低下、運動習慣がなく若い頃と同程度の食事しか摂っていないとどんどん低下していきます。気づいた時にはお腹タップタプの中年体型に。意識してたんぱく質をとりきちんと筋肉がつくよう食事でサポートすることも大事。運動だけで痩せる代謝を手に入れるのは無謀ということです。

運動だけで代謝を上げるのは効率が悪すぎる！

基礎代謝を上げてヤセやすい体をつくる。

これは昔からあるダイエット業界の定説です。基礎代謝とは、内臓を働かせたり体温を維持したりなど、必要最低限の生命維持活動のために消費されるエネルギーのことです。

こうして座って静かに本を読んでいるときも、寝ているときも、微量ながら基礎代謝は使われています。

生きているだけで脂肪が勝手に燃えてくれるのですから、ある意味儲けものです。

基礎代謝を上げて１日の消費カロリーを稼ぎ、ヤセやすい体をつくろうと考えたとき、まっ先に思い浮かぶのが運動で筋肉をつけることだと思います。

筋肉は体を動かすためのいちばん大きなエンジンです。筋肉を維持するためには、それなりのエネルギーが使われますし、基礎代謝量の約２割を筋肉が占めていますから、筋肉をつけて基礎代謝量を上げるという考えは、あながち間違いとはいえません。

しかし、ふだん運動をしない、ほとんど筋力のないあなたが、それなりの筋肉をつけて基礎代謝を上げていくというやり方は極めて非効率的。実力と経験のあるボディビルダーでさえ、純粋な筋肉を１～２キロ増やすためには１年近くかかるといわれているくらいで、時間と労力がかかりすぎてしまうのです。私は運動指導者ですから、運動すること自体を否定はしませんし、好きならばやってほしいと思います。

でもここで、ハッキリ断言します。「代謝を上げる」という目的ならば、あくせく運動にはげむよりも食事を変えるほうがよっぽど早く効果は出ます！

運動習慣がない人にとって一年かけて筋肉をつけると言った行為はなかなか億劫です。そこで食事だけでも代謝を上げる方向に変えるのがまず先。早く効果を得たければ、適度な食事制限と食べる栄養素をきちんと管理すること、たんぱく質をきちんと摂取することが大事。

代謝を上げて太らない体質に変化させる方法を教えてくれる書籍。運動が苦手な人に向けた食事による体質改善を謳っており、抵抗感なく代謝を上げるお手伝いをしてくれる書籍。

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