鋼の自己肯定感｜宮崎直子｜「最先端の研究結果×シリコンバレーの習慣」から開発された“二度と下がらない”方法

レイオフが日常的なシリコンバレー。日本ではあまり見慣れない風景だがコロナ禍で廃業になる会社も多くなってきて、日本は関係ないとは言えなくなってきた。ある意味そんな所までグローバル化してきたわけだが、レイオフが日常的になると自分の身は自分自身で守らないとという意識が芽生え、会社の中であぐらをかくのではなくスキルの獲得に余念がない人も増えていくだろう。

鋼の自己肯定感は、 たった今すぐに入手できる

ここまで読み進めていただいて、 ４大要因に振り回される条件付きの自己肯定感では、いつまで経っても安定して高いレベルを保つことができない ことを分かっていただけたと思う。条件は常に変わるし、あなたはほとんどコントロールできない。しかし、あなたの存在そのものは常に変わらないのだ。

真の自己肯定感とは、あなたが赤ちゃんだった時の自分に対して抱く愛情だ。何もできなくても、なんの役に立たなくても、抱く愛情、つまり、ありのままの存在レベルの愛情を自分に対して抱くということだ。

ここからは、あなたがどうやって高い自己肯定感を身につけ、それを常に高いままにしておけるか。つまり、 何があっても折れない鋼の自己肯定感をどうやって手に入れるかについて、具体的なプランと方法をお伝えしていく。

「何があっても折れない自己肯定感？　そんなの無理でしょ。他の人にはできても、自分には無理……」とまだ 訝っている読者もいるかもしれない。

ここで、今一度、断言しよう。

あなたが今、何歳でも、仮に 15 歳でも、 95 歳でも、今日から、今から鋼の自己肯定感を持つことは可能だ。 現時点でどんな状態でも、失恋したり、会社が潰れたり、大病を患ったりして、失意のどん底でも、この日を境に鋼の自己肯定感を持つことができる。

なぜなら、自己肯定感は決意だからだ。

今ここで、 「過去に何があっても、今どんな状態でも、未来に何があっても、私は私を受け入れ愛する。自分は一生自分に寄り添い、自分の親友になる」

と決めてしまえばいいだけである。

少々長いが、この言葉を携帯の待ち受け画面に入れてもいいだろう。過去の出来事に心を奪われそうになったら、この言葉を思い出して、自分責めや過去の出来事責めは一切止める。今、何か自己肯定感を下げそうな出来事の真っ只中でも、この言葉を思い出して、自分を全面肯定する。そして、未来に何が起こっても、すぐに気持ちを切り替える。

誤解のないように言うと、どんなに自己肯定感が高くても、交通事故に遭い、「やった～！」と喜ぶ人はいない。大好きな人に別れを切り出されて、「嬉しい！」と思う人もいない。自己肯定感が低い状態の人と、鋼の自己肯定感を持った人の決定的な違いは、自己肯定感が下がりそうになるのを瞬時に食い止めることができるかどうかだ。この気持ちの切り替えのスピードが鍵になる。