『車輪の下』で知られるノーベル文学賞作家ヘルマン・ヘッセが贈る君への応援歌。ヘッセの小説、詩、エッセイ、残されている手紙などから選りすぐりの言葉を紹介。
自分自身の道を歩め
自分で自分を認めよう
自分が人生でなしたこと、築きあげたこと、行なったことを、誰か立派な人から認めてもらいたいと思う気持ちを棄てなさい。 また、世間の基準に照らし合わせて点数をつけるようなこともやめなさい。 自分でなしたことについては、自分の個人的な尺度で測りなさい。いつもそうしていれば、人真似ではない自分自身の本当の人生が生きられるようになるから。
書簡1949
今の自分が本当の自分だ
きみは不安なのかい。 不安なら、今のこの自分こそ本当の自分だと認めていない証拠だね。 いつも本当の自分自身でいるならば、不安など芽生えてきはしない。だから、本当の自分と今の自分が一致できるように生きていけばいいのさ。
『デーミアン』
生きていると何かと他人の尺度に振り回されがち。そこで何でも自分の尺度で考える癖をつけると心が右往左往するのをある程度コントロールできるようになります。
孤独になれ
孤独になれ
孤独になりなさい。 街のきらめきから離れて独りになりなさい。笑い声や 賑やかさや甘い誘惑から遠く離れて、あなた自身になりなさい。親からも遠く離れなさい。 今はわからないかもしれないが言っておこう。孤独は淋しいものではない。 なぜならば、きみが本当に孤独になったとき、きみは自分の運命の輝かしい顔を初めて見ることになるからだ。 すなわち、きみ自身にしかできないことをようやく発見することができるだろう。そのとき、きみはきみ自身を知る。それこそが、本物の大人になることなのだ。
「孤独について」
孤独を感じるとはにぎやかな場所を求めて叶わない自分を受け入れるための試練だと思っています。笑い声が絶えない場所は確かに魅力的ですが、無理してそこに席を置くより孤独を選び内省を大事にするのも一つの道です。
あなたの悩みはあなただけが体験できる、尊い価値のある悩みなのだ
あなたの悩みはあなただけが体験できる、尊い価値のある悩みなのだ
誰もがそれぞれの問題を抱えています。あなた自身も問題を抱え、悩み、どうしてもその問題をすっきりと解決してしまいたいとお考えでしょう。 あるいはまた、そんな問題を抱えている自分自身を嫌っているでしょうか。それとも、自分がこの大事な時期にこんな問題を抱えることは理不尽であり、自分にふさわしいことではないと思っているのでしょうか。 けれども、その苦悩はあなた自身が体験するために存在しているのです。そのことであなたが悩むことがあなたの人生であり、その苦悩の体験があなたの人生に尊い価値と輝きを与えているのです。ですから、逃げようとしないでください。逃げたら、人生はうつろになり、あなたが生きる 甲斐 のないものとなってしまいます。
書簡1924
悩みがあるということは改善する余地がある事象を自分で把握できているということなので喜ぶべきことなのかもしれません。あなたの悩みはあなただけのもの。唯一無二のその問題を自身の向上に繋げる努力を重ねよう。
ヘッセの言葉、下手な人生哲学を振り翳した本を読むよりためになります。言葉を紡ぐ天才から人生を学ぶ書籍。
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