貧乏は必ず治る。｜桜川真一

貧乏は必ず治る。｜桜川真一｜貧乏人特有の考え方や習慣をバッサリ切り落とします

2021年8月2日

貧乏は生活習慣病！？連帯保証人となり自己破産も覚悟した過去、それでも今ではお金持ちに。そんな著者が語る貧乏人特有の考え方や習慣をバッサリ切り落とします。体質改善で貧乏は治る！！

「いつもお金がない人」の習慣

支払いを分割するといえば、昔、私の友人が意味もなく 20 万円もする自転車を買って言いました。「これ 10 年乗れば１年で２万円。１カ月だと大体１７００円。毎日乗ると１日 60 円もいかない。安い買い物だろう。こうして割って考えると本当の価値が見えてくるんだ」当時、社会人になりたてだった私は、その考えに大きな感動を覚えました。「意外としっかりしてるんだ。こういう人を本当に頭がいいっていうんだな」でも、本当にそうでしょうか？割って考えると、一見高く見えるものもずいぶんリーズナブルに見えます。こんな考えを教えてくれた友達は、今どうしているかというと、人生を低空飛行で過ごしています。墜落はしていないけど、なんだか苦しそうな日々を送っています。なぜでしょうか。彼はわり算トラップの習慣にはまっていたのですね。これはお金についてわり算で考える習慣です。クレジットカードの分割払い、リボ払いによる借金。どちらも、高額な借金を軽く見せるためのもの。貧乏になる人がついついはまりがちな考え方です。これが、貧乏の入り口ともわからずに……。クレジットカードだけではありません。住宅ローンだってそう。人生で最大の買い物といわれている家の購入も、月々８万円なら払えるとか払えないとか、総額で支払う額よりも月々いくら払えるかを重視している人が多い。「ちょっと無理すれば払える」これがわり算のトリックです。売る側もわり算の数字だけを強調して、できるだけ買う側の心の負担を取り除いて売ろうとします。これに多くの人が引っかかるんですよね。一般の人だけではありません。会社も同じ。Ａ銀行からの融資の返済は月々 10 万円。これなら返せる。Ｂ銀行からは、月々 15 万円。これも大丈夫。一度に 25 万円だとなんだか重いけど、なぜだか 10 万円と 15 万円で、しかも返済日が別だとそれぞれが軽く見える。

何を隠そう僕もこの分割払いのマジックにかかった人間の一人。秋葉原で美人のおねーさんに声をかけられビルの中に。そこでしこたま絵画を見せられ「どれがお好みですか？」と聞かれ「これですかねー」と僕。そうするとあれよあれよという間に絵画を分割払いで買う羽目に。額面にして74万円。女子に耐性がなかった僕は道で着ている服を褒められその絵画を選んだセンスをまた褒められ通常の思考回路ではなかったのですね。家に帰って家族に良い買い物をしたと報告すると「あんた馬鹿なの？」と（笑）すぐにクーリングオフ制度を利用し解約しました。この痛い経験によりそれ以降の人生では分割ではなく一括主義に。一括で買えないものは身の丈にあっていないものという認識ができたので良い経験だった。クーリングオフ制度のおかげで人生のおける悪習慣をタダで回避する術を教えてもらいました。

今からスタートできる！お金持ちへのステップ

３００万円の種銭。これを聞いてみなさんどう思われましたか？簡単？難しい？いずれにしろお金持ちになるには、この種銭が必要です。でもこの３００万円、いつまでに貯めますか？できれば３年。遅くても５年以内には達成したい数字です。３年なら月々５万円　夏と冬のボーナスで毎年計 40 万円。５年なら月々３万円　夏と冬のボーナスで毎年計 24 万円。　だんだん具体的なイメージがわいてきたのではないでしょうか。あなたは、３年で貯めますか？それとも５年？こういう選択のときに、「いやいや３年も待っていられない、俺なら２年で貯めてやる」という人がいます。たしかに一気に貯めて、一気にお金持ちの道を駆け上がる人がいますが、たいていの人は無理をすると長続きしません。毎日走るぞと決めて、３日坊主に終わる人。ダイエットで何度もリバウンドをする人と一緒です。ダイエットのリバウンドと同じように怖いのが、貯金のリバウンドによる浪費。無理な貯金のせいでストレスが溜まり、かえってお金をムダ遣いするようになるのです。この種銭をつくる期間で、あなたとお金の関係をゆっくりとよくしていきたいもの。この期間は、これから長くつきあうお金とどう向き合うのかを考える時間でもあるのです。種銭をつくりながら、あなたのお金に対する体質を改善しましょう。

種銭という考え方には僕は懐疑的。もしあなたが株式投資を考えているなら今すぐ始めれば良い。少額から株式市場に参戦することでリスクを減らして株式取引を学べます。そこでその少額を減らさぬようトレードを学べば良い。とりあえず300万円まで貯めてからその種銭を一気に株式投資にまわそうとするから市場でてぐすねを引いて待っている手練れの餌食になるんです。個別の銘柄を買わずに投資信託に長期積み立て投資をするのもお手軽でオススメ。積み立てだとドルコスト平均法により買い付け価格が抑えられます。堅実な個人投資家を目指すならとりあえず少額から始めてみましょう。最初はなかなか利益を上げられないと思います。小さく儲けて大きく負けるという状況があって初めて株式市場の厳しさを知ることでしょう。

貧乏人が陥りがちな習慣を断ち切りお金が貯まる素地を作り上げます。この本に出てくる貧乏人の行動習慣は「ああ、これ俺もやってたわ」と共感し笑いながら読める書籍です。

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