人生得するも損するも話し方次第。ならばスキルとして「得する話し方」をマスターしたもの勝ちですよね。ちょっとした表現の違いで印象はグッと変わります。2つの話し方でその違いを感じながら学んでいきます。
女性の身支度
先日は、奥さんが、朝の支度のときにどの靴にしようか悩んでいました。 ぼくは内心「早く行ったほうがいいよ。電車に間に合わないよ」と思っていました。むしろ「靴なんかどっちでもいいよ」というのが本音でした。 しかし、そんなことを言ってはもちろんケンカになります。おまけに靴も決まらず、電車にも間に合わないことは目に見えています。 そこでぼくがした返事がこれです。
「(本気のトーンで) うーん、どっちだろうね……。黒もいいし、茶色もいいなあ。ちょっともう一度、黒、履いてみて!」
要は、相手よりも本気で悩み、自分ごととして考えてあげるのです。 「今日の服には、黒がいいと思うよ」などとアドバイスをしたくなるところですが、グッと我慢です。このように本気でぼくが悩んだことで、奥さんは納得して自分で靴を決めることができ、遅刻することなく出かけていきました。
こういう場合、話し方の素人は「どっちでもいい」と言ってしまいます。セミプロは「黒がいいんじゃない?」などとアドバイスをします。プロになると「どっちだろうね」と本気でコミットすることで、相手を動かすのです。
自分の好みを伝える方法として一度本気で悩むというプロセスを踏むこと。それでその後の結果がより刺さる言葉になるということです。即答でどっちが良いか答えるよりも女性には納得してもらえるようです。
相づちの罠
「なるほど」を繰り返すことで、「理解しました」というニュアンスから「はいはい、理解しました」「わかりましたってば」、果ては「わかったから早く切り上げてください」などというプレッシャーを与えてしまうからでしょう。 たたみかけるように「なるほど、なるほど」と言うと、急かしている感じになってしまいますし、軽薄な印象にもつながります。逆に「ほんとに聞いてくれてるのかな?」と思わせてしまうでしょう。
気の利いたあいづちより使える2つのワザ
「なるほど」を多用しがちな人は「オウム返し」をしてみましょう。
「……というあたりが問題なんですよ」
「問題なんですね」
「ひどい目にあっちゃったよ」
「ああ、ひどい目に……」
すべてを繰り返さなくても、相手の発言の一部を繰り返すだけで、相手は「聞いてくれている」と安心して、話を続けやすくなります。
意外と多くの人ができていないのが「うなずき」です。 優秀なカウンセラーは 10 分のカウンセリングのあいだに3つくらいしか言葉を発しません。「そうなんですね」「嫌なんですね」「そうですか」くらいです。あとは「あー」とか「はいはい」など、余計な言葉は発せず、ひたすら黙ってうなずいています。 人はつい、あいづちを打たなければいけないと思ってしゃべるのですが、実は黙ってうなずくだけで「聞いてくれている」という安心感を相手に与えられます。
あまりに露骨な相づちだとこの人ちゃんと聞いているのかなと思ったりすることもあります。相づちはうてば良いって物でもないような気がします。本当に相手の話を聞く姿勢が大事。相手の話は上の空で相づちだけうっていてもいずれ気付かれます。テクニック的なことよりも本心からの傾聴が求められるのだと思います。
人間関係を円滑にするための潤滑油を手に入れて、本当に好感のもてる喋り方をマスターしましょう。まずは相手と対峙する際のこちらの心持ちをチェック。
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