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解像度を上げる|馬田隆明|曖昧な思考を明晰にする「深さ・広さ・構造・時間」の4視点と行動法

解像度が高い人は、どうやって情報を集めて何を思考して行動に繋げているのか。ふわっとしていて掴みどころがない、既視感がある、ピンとこない誰かにそう言われたら読んでみるのも良いだろう。

行動なくして、解像度は上がらない

本書は思考に関する本に見えるかもしれません。思考に関する本は、情報や思考についての示唆が多くなる傾向にありますが、これまでの筆者の経験上、解像度を上げるためには情報と思考だけでは不十分だと感じています。実際、多くの情報を持っているにもかかわらず、そして優れた思考能力を持っているにもかかわらず、高い解像度に辿り着けていない人を何人も見てきました。  そうした人たちに共通しているのは、 行動が足りていない ことです。

高い解像度には、「情報」と「思考」と「行動」の組み合わせ で至ることができます。さらにこの3つにはそれぞれ量と質の両面があるため、「情報」「思考」「行動」の「量と質」を高めていくことによって、高い解像度へと辿り着くことができる、と言えるでしょう。

料理を例にこの3つの関係性を考えてみましょう。情報は食材であり、思考は料理人の腕、そして行動は調理にあたります。良い食材と良い腕を持つ料理人が揃い、調理という行動をすれば素晴らしい料理を作ることができますし、作った料理を食べてもらえれば、食べた人からフィードバックを貰えて、さらに料理を良くしていくこともできます。

しかし腐りかけのダメな食材であれば、どんなに料理人の腕が良くても美味しい料理を作るのは難しく、逆にどんなに良い食材があっても下手な料理人の手にかかると美味しい料理にはなりません。そして実際に調理という行動をしなければ、料理が作られることはありませんし、作った料理が美味しいか美味しくないかのフィードバックを得ることもできません。

「情報」と「思考」と「行動」三拍子そろってこその解像度。特に行動は大事だと思っていてなかなかこれが慎重でできない僕は「情報」と「思考」に偏りがち。すぐに行動に移れる人のフットワークの軽さがうらやましかったりします。若い頃は何も考えず行動できたのに歳をとると何かと腰が重くなり意識して行動しないとなかなか(笑)

未来に向けて行動をはじめて、粘り強く考え続ける

未来像の解像度を上げるためには、行動をしなければならないことを、あらためて最後にお伝えさせてください。

未来の解像度でも、情報×思考×行動が重要であることをお伝えしました。その中でも未来について難しいのは行動です。未来の理想を定めることは難しいのですが、その理想に向けて動くこともまた難しいのです。

社会課題の解決で一番難しいのは「答えを出す」ことではなく、「答えを生きる」ことだと、子ども食堂を日本全国に広めたことでも知られる湯浅誠氏は指摘しています。たとえば日本政府は毎年のように国家戦略やビジョンを出しています。これはある種の「答え」であり、未来の理想です。同様に、立派な理想やビジョンを持っている人は数多くいます。ただそれでも、社会が大きく変わっているような感覚を持っている人はそう多くありません。それは理想のように生きる人が少ない、つまり行動する人が少ないからではないでしょうか。

しかし、 理想を生きなければ、行動しなければ、未来の解像度は上がっていきません。

理想を生きるための行動で未来の解像度を上げていく。簡単な答えだが皆なかなか腰を上げないで机上の空論となっていることも。知識偏重になりがちな読書家なので意識して行動することを心がけています。何事もやってみないと魅力がわからないと。

行動を大事にして自身の解像度を上げていく。経験以上に解像度を上げる方法はありません。とりあえず乗っかってみるフットワークの軽さを。

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