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自分を鍛える!|ジョン・トッド|「知的トレーニング」生活の方法

1日は24時間で皆平等。そんな時間の有効な使い方、貴重な時間を割いての読書の方法論。そして強健な心身づくりのヒントなど素朴でありながら強力、シンプルかつ確実な「知的トレーニング」実践法。

「心の猛獣」を自由に扱える人こそ本物の英雄なのだ

著述や学問に関して、しばしば引用されるソロモンの言葉は、実生活にもあてはまる。つまり「肉体的に参る」ほどの仕事や勉強は必ずといっていいほど神経にさわり、多かれ少なかれ人をイライラしやすくする。

あの優雅なオリバー・ゴールドスミス(1730頃―74。英国の詩人、小説家、劇作家) は、書斎に引き込もっているときには気むずかしく怒りっぽい人物であった。

いったい誰が想像するだろうか、しかし、それは事実なのだ。 『世界の市民』や『廃村』や『ウェイクフィールドの牧師』を書いた彼は、たぶん自分の作品の中で思いやりのある気持ちのよい人物であろうと努めるあまり神経が参ってしまい、現実の世界に戻ったときには、もはや愛想よくしようにもできなかったのではあるまいか。

ともあれ、ペンを握っているときや外出しているときには思いやりのある気持ちのよい人物が、書斎に込もると意地悪く怒りっぽくなるケースは不幸にしてままあることなのである。

われわれの中にも、「非常に感じがいいときもあるのに、時によってこのうえもなく不愉快になってしまう」人間が時々いるものである。 自分の感情をコントロールするには少なからざる努力が必要だが、それができる人こそ、本物の英雄なのである。

他人とうわべだけの会話をする習慣ほど、放っておくとあっという間に身についてしまうものはない。たちまち不動の習慣となり、一生改めることができなくなってしまう。

それを避けるには、 人間らしい心を養う ことである。隠しだてをせず率直な人間になることである。それも、他人の目にそう見えるというだけではなく、事実、そうあらねばならない。なかには率直で高潔な人柄が傍目にもすぐにそれとわかり、高く評価される人もいるのである。

自分のおかれている境遇に満足するようにしなさい。不平不満ほど、たちどころにその人間を不愉快な人間にし、本人自身の心の平安をも乱すものはない。

徹底した完全な教養を身につけようとする際には、言語をマスターするにせよ、数学をものにするにせよ、おびただしい難問を解決するにせよ、心をくじけさせるような障害に必ず出合うことを覚悟しなければならない。

自身の経験として引きこもっていると感情の変化を外に向けて出すことが少なくなるように思います。内へ内へと感情のベクトルが向くようになります。不平不満をぶちまけるようなことが少なくなり己の置かれている環境に順応しやすくなるのも引きこもりの特徴かと思います。殻から出ずに内へ内へと。勉学の過程で心を挫かれる障害に出くわすと逃げてきた人生だったのでこの言葉は痛いなと。

1冊の本を120パーセント活用し吸収する方法

書物はどうやって読み始めたらよいか。食事をするときには、必ずその料理をながめてから味わうものだ。 机に向かったらまず表紙をよく見る ことである。 著者は誰か、どこの人間か、その著者について知っていることがあるかどうか。どこから、誰によって出版されているか。その出版社から出ている本の一般的な傾向について知っているかどうか。そして、その本について耳にしていることを思い出す のである。

それから前書きを読み始め、著者はどのような口上を述べ、自分自身や自分の作品についてどう考えているか、また 著者はなぜあえて公に自分の考えを問いかけようとしているのかを読みとる のだ。

次に目次に移り、 どのように主題を分割して表現しようとしているか、全体のプランにざっと目を通す のである。それから一つの章なり節なりをとりあげて、どう組み立てられ、どうまとめあげられているかをつかむ。

さて、目次をさらに検討する前に中身を味わってみたくなったら、重要な主題が述べられている箇所をひらいて、それがどう展開されているか見てみるのだ。そうしてためしに読んでみた結果、もしその著者は面白味がなく、衒学的で浅薄だと感じたら、何もそれ以上読む価値はない。とても得るところはないだろうし、あったとしてもささやかなものにすぎないだろう。

しかし、もしその著者の主張が傾聴に値すると思ったら、 もう一度目次に戻る こと。各章ごとに検討したら、今度は本を閉じて、その本の全体のプランが完全にはっきりと自分の頭に入っているか確認するのである。

これを終えるまでは、先へ進んではいけない。 全体のプランを頭に鮮明に刻み込んでから、新鮮な気持ちで第1章にとりかかる のだ。あとは、中身があなたを惹きつける限り読んでいけばよい。

さて、読み進めていくわけだが、一文ごとに「自分は理解しているかどうか。真実かどうか。重要であるかどうか。あるいは当を得たことかどうか。覚えておくべき価値のある点があるかどうか」と自問しなさい。そして、段落の終わりごとにも同じことを自問しなさい。段落の要点をきちんと把握するまでは、次の段落へ進まないことである。

こうして一つの章を終えたら、そこでもう一度振り返って、その章で著者が言わんとしていることは何か、述べ尽くしていることは何かを考えてみるのである。

読書もこのようにじっくり取り組もうとすると案外気力や体力を消耗する。僕は前書きを読んでじっくり読みたい内容か自身で天秤にかけ面白そうな本なのか読み飛ばしてエッセンスだけ抽出するのが良い本か判断します。この本の著者のようにじっくり読書に挑むことは大事ですが120%書籍を活用するに値する本に出会えるのは幸運と言える。

自分を鍛える知的トレーニングを体系的に学べる良書。自身の好奇心の赴くままにこれらを行使できれば知的財産を築くことが可能に。情報過多の時代に読んでおきたい自己研鑽本。

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