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自分のこころのトリセツ|下園 壮太 , 柳本 操 |自衛隊でも使っている修羅場の切り抜け方

腹が立ってしょうがない時、辛い時、不安な時、自分の心の動きをうまく制御できていますか?自衛隊でも使われている鋼のメンタルの作り方。

自分の弱さと向き合うために

「不安」は誰もが感じる感情です。意外に気づきにくいのですが、「とりつかれる」という言葉がぴったりなくらいしつこい感情です。というのも、不安という感情は、もともと人間が危険を察知するために磨き上げてきた、一種の予知能力のようなもので、人間の「生命」を守ることに直結する感情なので、理性で抑え込もうとしても、すごく難しいのです。

太古の昔、人間は外敵に対して非常に弱い生き物でした。虎が目の前に現れてから逃げるのでは遅い。生き残るためには、どんなところに虎が現れる可能性があるか、将来を予測し、シミュレーションする力 = 不安力を磨く必要があったのです。

その一方で、不安はモチベーションを高める原動力にもなります。

不安を感じるということは、このままでは将来厳しいぞ、と予測すること。不安を感じるからこそ、人は能力を高める行動を起こすことができるのです。

ただ、現代に住む私たちにとって、不安は必ずしも前向きな行動の原動力ではなく、むしろ、マイナス方向に引っ張られることが多い。なぜなら、原始人モードで発動してしまう「過剰な不安」は人のエネルギーを消耗させるからです。

不安があると、常にそのことが頭に引っかかり、すべきことに集中できない、という状態になります。いわば、パソコンに重たいデータをダウンロードし続けているようなもので、作業スピードは落ち、心身は消耗していきます。

また、不安は雪だるま式に拡大していくという性質も持っています。

たとえば「私は嫌われている?」と不安を抱くと、本能は危険な兆候を見逃さないようにしようと、周囲のものすべてを「自分に危害を与えるのではないか?」と不安モードで見つめるようになります。すると、だんだん、世の中の人すべてが自分をうとましく思っているように思えてくるのです。

不安との付き合い方はうまくやらないと人生において損をすることも。ちょっとチャレンジするような場面で不安に負けてしまうとそこで試合終了してしまうこともあります。あなたの思う不安の9割は取り越し苦労で終わります。今までのあなたの不安を書き出してみてください。その不安が的中したかどうかもその横に。ほとんどが現実には起こらないはず。

身近な人間関係と向き合うために

人から嫌われるって、嫌なものです。心がざわつくし、惨めだし、傷つくし。嫌われたくないと思うあまりに周囲に気を使いすぎて疲れ果て、「いったい私、何をやっているんだろう」と自分を責めてしまうこともあります。 「嫌われたくない」という感情を原始人モードでとらえてみましょう。

かつて、100人ほどの村で築かれた人間関係は、一生、変えられないものでした。私自身が生まれ育った田舎もそうです。その町を出るまでは、ずっと同じ友達と、同じ人間関係が続いていきます。そんな中で決定的に人間関係が壊れるということは、自分がかなり「生きづらくなる」ことを意味しました。

人間が「生きる」という最終目標を達成するために、まずはこれができていれば大丈夫、と目指す「原始人の中間目標」は、「仲間を作る」「愛される」「能力をつける」「群れの中で一番になる」の四つです。これらの要素が満たされると今でも人は心穏やかに生きていけます。反対に、満たされないと不安になります。

中でも、「嫌われる」ことは、一つ目の「仲間を作る」が否定されることです。命の危機に陥っても助けてもらえない、食糧も分けてもらえない。現代は原始時代と違って一つの集団の中で孤立しても、場所を変えれば生きていくことができるはずなのに、「嫌われたかも」と思ったとたん、原始人の本能は「嫌われたくない、だって、嫌われたら自分は生きていけない」と騒ぎ出します。

たとえば、職場の一人があなたを攻撃したとします。すると、本能は相手のことを「自分を殺すかもしれない敵だ」と過剰反応します。敵の動きを察知しないと命を守ることができない。だから、職場では絶えずその人の話し声ばかりが耳に飛び込み、目線も行動も気になります。相手からは遠ざかっているはずなのに、帰宅している最中も、家に帰って布団に入っているときも、相手のことを考えてしまうのです。

このように、嫌われることも、嫌うことも、本能と密接に結びついているからこそ、人はそのことにこだわってしまい、知らず知らずのうちにエネルギーを消耗します。悩んでいるうちに疲れ切って、うつ状態になってしまうことも多いのです。

かつての閉ざされた世界では身近な人とうまくいかないとそれで人生アウトだったが、今は逃げ場がたくさんある。ネットの世界では日々様々な人が出会っているし、自分と同じ境遇の人に勇気をもらったりすることもしばしば。なので僕は統合失調症であることを隠さず活動しています。たまに同じ病気の人や精神疾患を抱えた人からリプをもらうこともあり励みになっています。

自分の心の動きをうごきをつぶさに観察して見ると自身のことがよくわかる。自分が何に怯えて不安に思うか?それにより引き起こされる不利益とは何か?生きづらい世の中を自分をコントロールすることで生き抜いてやりましょう。

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